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償ひの道、あるいはハンムラビの法典 Codex Hammurabi  作者: ハンムラヒ王/Leonard William King(英訳)/萩原 學(邦訳)
主の掟、あるいは償ひの道 The Code of Laws
14/111

15 - 20. 逃亡下人の扱い

slave とあるのは「奴隷」と訳されてきたところだが、古代ギリシア/ローマの奴隷よりも、我が国の『労務者』又は『奴婢』『下男下女』に近かったようだ。

freed man は「解放奴隷」に当たるが、実際は人に仕えつつ奴婢を従える特殊な存在だったらしく、「奉公人」とする。

15. 何人も、宮廷または奉公人の下男下女を、都市の門外に出すなら、死を賜るべし。

If any one take a male or female slave of the court, or a male or female slave of a freed man, outside the city gates, he shall be put to death.


16. 何人も、宮廷または奉公人からの逃亡下男下女をその家に匿ひ、宮宰の指名手配を無視するなら、その家の主人は死を賜るべし。

If any one receive into his house a runaway male or female slave of the court, or of a freedman, and does not bring it out at the public proclamation of the major domus, the master of the house shall be put to death.


17. 何人も、逃亡下男下女を曠野に見つけ、その主人の許に連行するなら、下男下女の主人は銀2シケルを(むく)ゆべし。

If any one find runaway male or female slaves in the open country and bring them to their masters, the master of the slaves shall pay him two shekels of silver.


18. その下男下女が主人の名を知らせなければ、宮廷に連行すべし。より詳らかな取り調べの後、下男下女は主人に返さるべし。

If the slave will not give the name of the master, the finder shall bring him to the palace; a further investigation must follow, and the slave shall be returned to his master.


19. その下男下女を自宅に留め置き、その場に逮捕されたなら、死を賜るべし。

If he hold the slaves in his house, and they are caught there, he shall be put to death.


20. 捕まえた下男下女が逃げ出したなら、その主人へ誓言すべし、さればとが一切を免れる。

If the slave that he caught run away from him, then shall he swear to the owners of the slave, and he is free of all blame.

male or female slave:「下男下女いずれとも」の意だとすると、男女で異なる扱いが標準だったとも考えられる。

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