バブルの始まり
初めての投稿です。
思ってること、コメントに書いてくれると嬉しいです
東暦2020年
かつては勢いのあった国が長い長い不況に苦しめられていた。理由は簡単だ、度重なる自然災害と少子高齢化、IT化の波に乗り遅れたことなどだ。国民は希望を持てず心までもが貧しくなっていた。
山本一 第100代総理大臣。これが彼の肩書きだ。
自由資本党の幹事長を務め50歳という異例の若さで総理大臣になった男だ。もちろん大学は超エリート校顔立ちもよく公私の使いわけがうまく他の人からは非の打ち所がないような人だろう。あまり欲がない人間だがそんなこれにも政治家となっている以上大きな野望があった。それはこの国を世界一の経済大国にすることだ。人口1億2000万、面積は狭く資源に恵まれているわけではない。それでも世界では第3位の経済大国の地位を保っていた。しかし今後はそんなことは言ってられない、なぜなら今発展途上国が恐ろしい勢いで成長しているからだ。20年後いや10年後はたして3位に留まれるとは思えない。お金が全てのわけではない。
ただ人類は紙幣という最大の魔法を使い幸せを手に入れようとしている。山本の家は代々政治家の家のため家庭にゆとりはある。自分は幸せな環境で育ったと自覚している。だからこそこの幸せを1人でも多くに、それが彼の政策の大きな原動力だ。