神になりまして
つたない文章ですがよろしくお願いします。
「なんで、こんなことになってんのーー」
一人誰にも届かない叫びを私は心から上げていた。
なぜこうなったかは、体感時間で約三十分もなかったと思う。
~約三十分前~
目が覚めるとそこは、
はい、出ました。異世界転生によくある白い部屋!
もうおきまりですね!まさか自分がまきこまれるとは思ってもみなかったけどね!
まあ、何もなしで転生するよりは百倍いいですけどね。
さて、どんなチートが待っているかな?っと思ってた時期が私にもありました。
はい、いらっしゃいました。きっと私にチートを授けてくれるであろう異世界の神様。めっちゃ美人さんです。流石神様。さあ、私にチー・・
「貴方にはこれから行く世界で神になってもらいます」
いや、なんで。ここは普通、もっと盛り上がるポイントでしょ。チート貰ってヒャッハー!じゃないの?
「でも神もかなりチートですよ。それに拒否権ないですし」
はい、美人の微笑みいただきました。そして出ました、神様が心読むやつ。
でも、神様ってこんな感じで決めていいの?普通は厳しくて辛い修行を積んでとかじゃないの?
「実は神になれるのは魂の器があっていれば基本誰でもいいんです。今回は貴方に行ってもらう世界の神は人間として自分の世界に入り浸って見た目のいい男と遊んでばかりだから新しい神をよんで前のはお払い箱にしようと神の会議で決まったからです。なのでお仕事頑張ってくださいね。」
なるほどね。働いていなかったらクビになると。
「と言っても、例外もありますけどね。まあ、基本はこんなこと滅多にないので大丈夫ですよ。」
それじゃ余計に私の前任がやばい奴ってことじゃないか。
「それでは、そろそろ覚悟は決まりましたか?それでは行ってらっしゃい」
こうして私は美人な女神さまに見送られて異世界の神様となることが決まったのであった。
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そして今に至るわけだが、いやいやこの世界崩壊しかけてるし、反乱とかいろいろ起きてますけど、一部を除いて。もちろんその一部はあの前任がいるところなのだろう、しかしそこもゆっくりとだが崩壊が起きている。そして私のステータスウィンドウ的なのを見るとわかるのだが、
【名前】 アイロス・ウィンドウ
【種族名】 ウィンドウの最高管理者
【信仰レベル】 1
【特殊権限】 神の筆 神の目 神の鉄槌 神の誓約 神の加護
と、なっておりその中の最初二つ以外は灰色の文字で書かれているため今は使えないのだろう。
「はー、これからどうしろっていうんだろう、せめてスマホでもあれば楽なんだけどな」
すると、スマホが出てきた。
「わー、便利。じゃないよね!これどこから出てきたの!」
恐る恐る近づいてスマホの電源を入れると、普通にスマホだった。
連絡先は一つも入ってないし、アプリは基本アプリと、この世界の名前が付いたものだけだった。
すると、【特殊権限】は【神の機械】へ統合されました。と通知が出た。
ステータスを確認すると確かにそうなっていた。
そして、もう一つの通知が私を地獄へと落とすことになる。
「何々、この世界崩壊まで、残り48時間」
私がこの世界に送られたときに着いた知識によれば世界の崩壊の場合その世界の神も消えるのだ。
つまりこれは私の寿命を表しているのに近かった。
そしてこれが最初につながるのだが、私はもうなりふり構ってられない。
私は死にたくないのだ、だから腹を括ることにする。
きっと次から面白くなるはず。