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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第二章一部 憑依バトル編
58/203

五十八話「俺達のAWAJISIMA」

補足


頭目の口癖は先祖代々の術を継承した際、抱き合わせ販売の如くくっついてきた呪いである


 

 場面は再びザジ達の視点に戻る。

 

 部室に集まったポゼ部の面々、それぞれが明日の準備をしていた。

 

 準決勝の日程の一部が前倒しになり、一足早く先行で二チームのバトルの開始が決定する。

 

 「運営も急よね、二組のバトルを前倒しするなんて! そんなに本戦を優先させたいわけね」

 

 菊名の愚痴にも聞こえる感想がこの報酬バトルの急行ぶりを物語る。

 

 「うん、でも私達のバトルは結局明日になったんだから問題ないよね」

 

 愛華はこの決定をポジティブに受けている様だ。

 

 「結局寝不足になってしまった......」

 

 「すまん二依子、手間取らせた」

 

 ザジが昨晩の改修作業で、寝不足にさせた事を謝る。

 

 二依子は眠い目を擦りながらモニターを着けてPCの画面を転写していた。

 

 「今日のバトルはもうすぐ始まるよ、確か......そう」

 

 「″グンマー代表″と″南あわじ国代表″のバトルだったね」

 

 モニターにはグンマー代表の大型憑依ボディ「ムノノフ」がスタンバイ。

 

 武者を思わせるシルエットと、マッシブなボディでの外見でパワフルなごり押しが得意のパワーボディだ。

 

 「イギリス代表のパンジャンと同じ五人分の霊力単体運用だけど、霊力保持の為に憑依プレイヤー二人で操ってるわ」

 

 菊名がプロフィールのスペックを確認する、イギリス代表と同様なネタボディでも極限まで考え込まれたガチボディである。

 

 つまり完全な五体分の霊力運用ボディ、勝ち上がった理由は十分に有る。

 

 対する相手、ぞろぞろと開場の駐車場に現れる数人の若者達。

 

 「相手の南あわじ国代表が出てきたわ! ......何あれ? 」

 

 そこには想像を超えた物体が浮いていた!

 

 「南あわじ代表、スタンバイ完了! 」

 

 「時空要塞島戦艦! (オーケストラBGM)」

 

 「AWAJISIMA(アワジシマ)!! 」

 

 「発進!! 」

 

 (地球最期っぽい日まであと365日)

 

 壮大なテーマサウンドで現れた巨大な浮遊物、巨大な″淡路島″の模型(3メートル)に、融合したかの如く取り付けられた戦艦の艦橋と幾つもの砲台。

 

 主砲と思われる三連装砲台が四門と、副砲と思われる機銃郡が数え切れない数で配置され。

 

 左側面の港町部分には空母のカタパルトがついていた、出撃準備が出来ているらしい......

 

 「「 凄い変なのが出てきたー!! 」」

 

 モニターの前に居たザジ達やポゼ部の面々が白目になって驚愕。

 

 今まで未確認だったチームの戦力が姿を表したが「ガチのネタボディ」ぶりに、開いた口が塞がらない。

 

 「このチーム! 確か、前回不戦勝だったんだ! 一戦もしてない内にこんな所まで来ちゃったラッキーチーム! 」

 

 二依子が戦歴を確認、そう言えば放射性物質で失格になったチームが有りました。

 

 

 「ご当地チーム大戦だ!! しかもどちらも修羅の国! 」

 

 ザジがモニター越しに感じるおぞましい「霊力の臭い」を感じ取る。

 

 「凄い! 何てタマネギ臭いんだ! (確信)」

 

 猛然と立ちはだかる巨大な浮遊物。

 

 対するグンマーの巨神「ムノノフ」もボディだけなら一メートルクラスの大型ボディ、至近距離まで接近すれば一方的な展開も可能。

 

 戦闘開始の合図が成される!

 

 とにかく距離を詰めるムノノフに対し、戦艦AWAJISIMAは弾幕による抵抗を開始。

 

 「左舷弾幕薄いよ! 何やってんの! 」

 

 五人分霊力で二人の憑依者と三人のスキル管理のムノノフとは違い。

 

 AWAJISIMAは四人の憑依者に管理者が一人、多忙を極める仕様だがどうやら何か策がある様子。

 

 「よし! AI管理システム稼働中! 」

 

 「憑依プログラム機動! 俺もそちらに向かう! 」

 

 公務員の様な格好をした男が憑依したのかぐったり倒れる、この時点で五人全員の憑依が確定。

 

 スキル管理のいない状態になった。

 

 「あれじゃあスキルや砲撃出来ないんじゃあ」

 

 ユナは首を傾げて疑問を声に出した。

 

 しかしAWAJISIMAは五人憑依でもスキルを起動し集中弾幕を張る!

 

 「 ! 」

 

 ザジ達の動揺が走る、所謂「仕込み」による圧縮空気砲撃であるが、霊力による集積や誘導ミサイル等が「人の」管理無しで行われているのだ。

 

 「スーパーAI″イザナギ″起動!神宝リアクターフルドライブ! 」

 

 そう、この戦艦のスキル管理は人では行えないのだ!

 

 つまりAI管理によるスキル自動化が完成された確信のチームなのである!

 

 「オイオイオイオイ、あんなのアリか! 」

 

 ザジが驚愕した、仮想AIが六人目の如く管理をしているのだ!

 

 「ルール上では人の管理に限定する必要性がないの、簡単な自動化をするのは誰でも出来るけど......」

 

 二依子がザジに語るが驚きを隠せない。

 

 「完璧に標準や霊力スキル使用の自動化を″可能″にしたのは見たことないよ! 」

 

 二依子の言葉通り創ると大体は失敗するオートマチックバトルシステム、ここまで自動化は初めて確認されたのだろう。

 

 後に″禁止次項″に加えられる。

 

 

 バトルはムノノフの距離を詰める状態から語られる。

 

 「渦潮防壁起動! 」

 

 AWAJISIMAの周囲に渦巻くバリアが形成され、ムノノフへの突撃を慣行!

 

 これにはムノノフも面を喰らった様で、「離れる処か突っ込んで轢き倒してくる戦艦」相手に憑依プレイヤーが動揺する!

 

 動きに動揺が見えるムノノフ、そこに容赦のない突撃が襲いかかる!

 

 「前方対ショック準備! 艦首ドリル″阿方(アマ)″展開! 」

 

 ここでムノノフ側も持ち直すと必殺技を繰り出して対抗する。

 

 「グンマーの力を思い知れ! グンマーチャージ! グンマーァァァクラッシュ! 」

 

 ドリルに突撃するグンマーの巨人ムノノフ!

 

 その意気や良し!

 

 豪快にドリルにぶつかるムノノフ!

 

 互いに霊力のバリアが弾け衝突の相殺が発生する!

 

 すかさずムノノフが装備の刀を抜いて、ドリルにグンマー突きを放ち近接攻撃武器の破壊を狙うが!

 

 「散弾砲″土生(はぶ)″展開! 」

 

 「火炎放射砲台″油谷(ゆだに)″展開! 」

 

 次々AIが展開していく武装にムノノフの装甲が悲鳴を上げ、さらに左腕に標準のレーザーサイトの赤い光が照射されている。

 

 「スナイパーキャノン″黒岩水仙砲″! 射てええ!」

 

 完全に死角から狙撃を受けて、ムノノフの左腕は肘から先が壊れて落ちた......

 

 「 ! 」

 

 だが接近した行為自体に意味があり、片腕のムノノフは......

 

 ついに上陸を果たすかの如く!

 

 AWAJISIMAの正面にしがみついて、艦橋の目の前に乗り上げたのである!

 

 

 

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