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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第二章一部 憑依バトル編
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五十七話「コード101」


 「何はともあれ、陰陽師達が再び現れたのは驚きだ......随分残念な再登場だが」

 

 目には目をとは良く言ったもので、ザジのプラモデルに陰陽師の頭目が影響を受けたのかも知れない。

 

 それに今回の中継は亡霊達にとって、″朗報″があった。

 

 「何か負けてやられてもスマホに保存されるとかやっとったな、ええやん......ウチらでも採用しーへん? 」

 

 ねぱたがラマーに聞いてみる。

 

 「電波を媒介するリスポン方法と言うのは興味深いね、今後の課題にするよ」

 

 「アプリの解析が出来れば、ユナちゃんの札の定着を解く材料になるかも知れないしね」

 

 ユナの霊体の解放に一躍買えるかも知れない、ラマーの見識が冴える。

 

 「陰陽師の方から札の詳細聞ければ良いんやけど、流石に亡霊相手に口開かへんやろな」

 

 ねぱたはユナの札の詳細にもっとも近い存在が、ユナ達の近くに居るのに聞き出せないのはもどかしい様子だ。

 

 「とりあえず定時連絡はこれでいいとしよう、まあジャ○プ連載中時代のドラゴ○ボールみたいな擬音だらけでしかないが......」


 これはホント、擬音がページ数を圧迫して台詞がちょっとだけの話があった(リアル連載世代)。

 

 「さてもう一つの定時連絡だが......ラマー、メールを開けてみたまえ」

 

 「はい、えええっとフォッカーからの定時連絡ですが......」

 

 「 ?! 」

 

 ラマーがまた困惑している、演技力が問われる様だ。

 

 「どうしたのかね? もうこれ以上の暗号文が来るとは思えんのだが」

 

 カンチョウは動揺している、過去の経験が警告しているのだ!

 

 またツッコミを振りかざす必要があると、その時が来たと!

 

 「読みます! 」


  

 タメを入れてラマーが読み上げる。

 

 

 

 

 「「アオン! ワオオンワン! ワワワン! ワオオンワンワオオンワンワオオン! 」」

 

 

 「「いかん! 誰かヴァウリンガルを持ってきたまえ! フォッカーの馬鹿が定時連絡を″よしこ″に丸投げしやがった! 」」

 

 文字列まで犬語という超難解な暗号が、カンチョウを悩ませる。

 

 「なんで? よしこが書くの? しかもワンワン言ってるだけとか......」

 

 ねぱたも困惑しているが......

 

 「まったく、非常事態やメールが困難用な時は緊急事態コードを送信するようにと言ってるのにまったく」

 

 カンチョウの愚痴にねぱたが反応する。

 

 「このワオオンワンってまさか......緊急事態コードの101を言っとるんちゃうん? 」

 

 ねぱたの意見に暫しの静寂が訪れる。

 

 「ラマー、コード101は確か......」

 

 

 「逃亡中だ」

 

 

 カンチョウがはっと気が付く!

 

 「まさか! あれだけ熱烈に歓迎されたとか言っときながら、やっぱりモルモットに見られて解剖されそうになって逃亡しているとか言わないだろうね? 」

 

 ねぱたが笑って答える。

 

 「自業自得やん! 」

 

 

 「待て、何かまだ続きがあるようだぞ? 」

 

 ラマーが文面に追加が有ることに気が付く。

 

 

 「追記、さて何回101を言ったでしょうか? 」

 

 

 

 「「知るか! 」」

 

 「なんで謎かけになってんねん! 」

 

 その場にいた全員のツッコミが木霊する。

 

 だが......

 

 

 「ちょっと待ちたまえ」

 

 カンチョウが真顔でこのやり取りに思う節を見せる。

 

 「101を何回? 言ってるのかね? 」

 

 ラマーが答える。

 

 「三回ですね」

 

 ねぱたがハッと気が付いて、真剣な顔になる。

 

 「ねぱた君も思うかね?繰り返す逃亡中のコードは読み方が違う、つまり......」

 

 ねぱたが目を見開いてその意味を口に出した!

 

 「緊急事態コード!! ハザードレベル3逃亡中! 」

 

 「フォッカーの身に何が起こっているのかね! 他に何か書かれていないのかね! 」

 

 「カンチョウ! 画像の送付がありました! 」

 

 ラマーが送付画像のデータを見つける。

 

 だがそのデータは、ファントムジェスチャーの緊急で送信したのか壊れていた。

 

 「これ復元出来る? 」

 

 ラマーはねぱたに言われて復元ツールを走らせる、暫くの時間を経て......

 

 フォッカーの送付した画像がやや上部が切れた状態で写し出された。

 

 「これは? 何だ? 」

 

 そこに写ってた画像はピンぼけが激しい状態で、かつ富士山的に上部が見えない画像データだったが......

 

 

 

 ビルの上空に。

 

 何やら巨大な黄色い「鯨」の様な、いびつな「船」の様な。

 

 明らかに″この世あらざるもの″である、大型の霊体の存在が

 

 ハッキリと写し出されていたのだ!!

 

 

 「何ということだ!! 」

 

 「″人の世界″の内側で、一体何ゆえにこんな奴が潜んでいるのかね!!? 」

 

 キャンパーのこの場のメンバーが困惑している、ねぱたがもどかしい気分で悔しがる。

 

 「これ、ユナちゃん達にも被害が及ぶかもしれへんやん! ウチら何とか出来へんの? 」

 

 慌てるねぱた、カンチョウもラマーもドクも気分は同じのようだ。

 

 でも誰かフォッカーの心配をしてやれよ。

 

 

 ここでキャンパーが停泊した″地下帝国″の方から無線通話が入ってきた!

 

 カンチョウが通話を繋ぐ。

 

 「こちら停泊中のキャンパー″希望の方舟″号、そちらは地下帝国の代表でありますか? 」

 

 通話はそのカンチョウの問いに答える。

 

 「こちら地下帝国入国管理局、諸君らの入国を歓迎しよう......我々は現在入国に厳重な審査を行っている」

 

 「それはどういう理由ですかね」

 

 入国管理局の通話にカンチョウが聞き返す。

 

 「亡霊界隈の現在激しい情勢故に、貴方達が″奴等″に関与するモノ達か調べる必要があった」

 

 

 

 「 !? 」

 

 「″奴等″とは? 」

 

 カンチョウが入国管理局の通話相手に問いただす。

 

 「君らがよく知っているだろう? 」

 

 「あの移動する巨大な霊の国、つまり巨大霊体″根の国″だよ」

 

 キャンパーメンバーがざわついていた。

 

 

 

 「何ということだ......」

 

 「人の世界だけじゃなく、亡霊の世界も一体何が起こっているのか」

 

 ザジ達が必死で抵抗し、危機一髪で退けたあの戦いは......

 

 

 まだ序章に過ぎないのである。

 

 

 

 

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― 新着の感想 ―
黒服集団も札を狙っているのだから、色々と札に関する情報をもっているはず!話をきけたらいいのだけど、頭目のみちよさんはファントム団のことを「亡霊ども、祓ってやる!」って感じで全然まともな話し合いもできな…
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