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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第二章一部 憑依バトル編
53/203

五十三話「青いヒドランジア」

また補足する部分を纏めようと思います。


 波瀾(? ) の予選が終了した。

 

 二依子がホームページを見ている。

 

 「ええと、グンマーと淡路島が次回のベストエイトの初戦ね」

 

 勝ち上がって来たのは......

 

 グンマー代表

 みなみあわじ代表

 ポジションバトル運営

 KIRIKU兄弟

 ヒドランジアの色

 ブゥードゥー呪術

 機動陰陽士ヴァリアント・ドーマン

 ポゼ部

 

 以上8チームだ。

 

 「大会は日程上かなり押してるから、次回のバトルは一日開けてから一気に詰めてやるみたい」

 

 二依子の言葉通り運営ホームページでは、最終日に本来のランキングバトルの予定が入り。

 

 「ほぼ茶番」のバトルである今回の特殊報酬バトルは、早めに畳んでおきたいそうなコメントがある。

 

 「酷いわね、運営チームと当たったら文句言ってやるんだから」

 

 菊名が両手を振るい抗議のジェスチャー。

 

 「ええそうね、菊名の言う通りの直接抗議が可能みたいね」

 

 二依子が苦虫でも噛み潰した様な顔をすると、準々決勝の相手が確定したメールを見せて来た。

 

 

 そう、そこに書かれていた相手こそが......

 

 

 ポジションバトル運営チームである。

 

 

 「えええええ! 次の私達の相手が運営チームですか! 」

 

 愛華が目を丸くした。

 

 「丁度良い! 札の事も聞き出して、アプリの事も聞き出して......って聞きたい事ばかりじゃないか! 」

 

 ザジが自問自答している。

 

 運営サイドにはバトルを始めたきっかけや、過去に存在したアプリとの違い何かを問い正したいらしい。

 

 (......)

 

 バトルの打ち合わせ等が進む。

 

 「あーでも、夜も遅いしそろそろ帰るよ愛華」

 

 時間はもう夜の十時になろうとしている、菊名と愛華は帰る準備を始めた。

 

 「先輩、明日は休日ですよね? 部活はどうするんです? 」

 

 愛華は二依子に予定を問う。

 

 「私は学校に用事があるの、部室を使うなら朝に出向いて開けておくね」

 

 二依子は何かを調べているのか、学校に用事が有るらしい。

 

 「お疲れ様でしたー、日奈代先輩また明日部室で会いましょう」

 

 菊名と愛華が身支度を終える、二人を玄関に送ると手を振って別れの挨拶を済ませた。

 

 「二人ともまた明日......」

 

 「また明日ー。」

 

 二人は二依子の家を後にした。

 

 

 

 部屋に戻る二依子、何かを考えている様だ。

 

 「ヒドランジアの色......」

 

 そう言うと二依子が急に黙り混んだ。

 

 「移り変わりを指す花言葉の花......つまり紫陽花(ヒドランジア)ですね、冠婚葬祭にはしばらく避けられていた花」

 

 この言葉を言ったのはユナだ、二依子の顔色に何かを感じ取り言葉を連ねる。

 

 「紫陽花......」

 

 ザジも何かを思い出した様だ。

 

 「二依子の二年前の事件で、居なくなった仲間......確か″スズハ″だったな」

 

 

 二依子は頷く。

 

 「実際本人には面識が無いまま、亡くなった事を知ったの......ショックだった......」

 

 二依子が重い口を開くと過去の残滓が垣間見る。

 

 「アプリの霊体とボディだけしか知らないのに、親友だなんて言ってた自分が情けないね」

 

 二依子はモニターに写る文字、今回のバトル参加チーム″ヒドランジアの色″を指差した。

 

 「もしかして、そのチームが亡霊の″スズハ″を連れている可能性が有るのか? 」

 

 ザジがその可能性を問う。

 

 

 「うん......だって見つけたの、学校の過去の卒業アルバムに顔が写ってた」

 

 

 

 「スズハって名前は......蒼い花で″蒼々花″って書くの。」

 

 

 

 「 ! 」

 

 二依子の言葉にザジは驚く、これは余りに解りやす過ぎる。

 

 「でも二依子さん気を付けて下さい、相手が亡霊だからって昔のままと思えない。」

 

 ここで言葉を切り出したのはユナだ。

 

 「うん......」

 

 二依子は何やら思い当たる節が有るようで、ユナの言葉に聞き入っている。

 

 「紫陽花の花言葉は″移り気″で、青い紫陽花は″冷淡、無情、高慢″の意味だよ......嫌な予感しかしない......」

 

 そう、正にその言葉の通りの意味。

 

 恐ろしく警告じみた意味合いに成ってきた事に、二依子も危険を感じずには居られない。

 

 

 (......)

 

 しばらくの沈黙。

 

 二依子はユナに笑顔を向けて、感謝を言葉にする。

 

 

 

 「そうね、その″友達の警告″は心に止めとくね......ユナちゃん」

 

 「ありがとう、落ち着いたよ」

 

 出会ってさほど時間の経ってない友人であれど、その言葉に偽りは無かった。

 

 

 

 「二依子......」

 

 ザジもユナの言葉が、二依子の負の揺らぎを止めた事に感謝を感じずに居られない。

 

 (凄いなユナは、俺には出来ない事を簡単にやってのけた......)

 

 (今なら二依子に《アレ》を言い出せるかな)

 

 

 ザジは急に外に出ると、二依子とユナに来るように催促する。

 

 

 「え? 何?ザジ君? どうしたの? 」

 

 二依子とユナは、ザジに呼ばれるように庭に出る、目の前には飛行船ドローン。

 

 「どうしたザジ? 二人とも何だ? 」

 

 パルドが飛行船ドローンから霊体を乗り出してザジに問う。

 

 「二依子に治して貰いたいモノが有るんだ」

 

 ザジが飛行船ドローンの下部を指差す。

 

 「 ? 」

 

 パルドがその指差す位置を見ると......急に慌て出してザジに向けて叫ぶ。

 

 「おいおいおい! ザジ! お前そこに在る《モノ》を治すってか?! 」

 

 ユナと二依子はキョトンとパルドの慌てぶりに目を丸くしている。

 

 ザジが霊体の手をかざす。

 

 「キャンパーメンバー認証! レストルームコア! 」

 

 パルドがギョっとしている。

 

 ここで言うレストルームのコアと言うのは、キャンパーの霊力根源の一部であり。

 

 ザジは今回飛行船ドローンに格納した、レストルームの一部の電子ロックを開ける行為をしているのだ。

 

 

 「オープン! 」

 

 開かれる小さな格納庫、そして溢れ出る膨大な霊力。

 

 「凄い......」

 

 ユナが霊力に当てられてよろめく。

 

 

 そこには......

 

 過去にザジが最初に肉体から離れ......

 

 現在のように″プラモデル″をボディとする原因になった

 

 オリジナル(原初の)ボディであるプラモデル......

 

 THE・GREAT・KNIGHT(ザ・グレート・ナイツ)

 

 のボディが入っていた。

 

 

 

 

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― 新着の感想 ―
二依子さんの友達スズハさん、気になります。 ネット上の友達だってリアルの友達と変わらない、それ以上の関係性になれることだってあると思います。 二依子さんとスズハさんだってアプリの霊体とボディだけしか知…
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