三十一話「オーヴァード・エッジ」
年内霊体戦完結行けるかな
ねぱたの復帰も歓迎する暇も無く、巨大霊体の攻撃が再会する。
ボス埴輪の背後に巨大霊体がキャンパーの屋根に顔が置ける位に接敵してきたのだ。
「今度コソ、貴様ラノ詰マラン体ヲ潰シテ全員″クニ″ニ放リ込ンデヤル! 」
キャンパーのバリアは以前健在だが、一度顔が侵入した以上顔部分だけは穴になって塞がらない。
バリアが崩壊し、巨大霊体の全力での攻撃に晒された場合無事では済まないだろう。
更に情況はここで悪化する!
「火ニ炙ラレヨ! 」
巨大霊体が喉元を膨らませる!
バリアに引っ掛かりながらも体内に溜め込んでいた熱を、焼けた砂利や鉛を含め、喉から口に上げキャンパーの屋根に吹き付けられる!
「絶対防衛や! 三人で行くで! バリア展開や! 」
「「応ッ! 」」
ねぱたやザジやドクによる、ノーマル組の拡大ファントムバリアはユナやカンチョウも含めて守ったが......
「しまった......! 」
カンチョウのブロックトイの城壁や砦が大きくダメージを受け、ハイファントムフォートレスの稼働率を大きく削ぎ落とした!
「不味い! フォートレスが無くなる! 無防備だとあの布の攻撃はキャンパーの屋根板も貫くぞ! 」
ザジ達の情況悪化に伴い、巨大霊体の顔に不気味な笑みが見える。
「兵達ヨ! 進軍セヨ! コヤツ達ノ箱ノ″クニ″ヲ蹂躙スルノダ! 」
ザジが箱の″クニ″と言う発言に反応した。
「俺達のキャンパーを″クニ″とか言い出しやがった! 」
笑う巨大霊体が猛る!
「貴様ラハ″真ノ体″ガ、別ニ在ルト見タ......スナワチ! ″根″ヲ潰セバ、ワレニ喰ラワレルダケゾ! 」
「「!!! 」」
その場に居る亡霊全員が
その言葉に戦慄を覚える!
「コイツ! キャンパーの仕組みを看破したのか! 」
「不味いで! フォートレスもヤバイから、エレベーターの入り口守らんとあの埴輪が中に入るで! 」
埴輪達はファントムスラッシュでエレベーターを破壊しに出るだろう、そこからレストルームまで落ちて一直線に行ける訳である。
「ソウラ! 惑エ! オノノケ! 」
巨大霊体が再び霊糸のレーザーを放つ!
フォートレスで守られていない部分が大きく壊れる!
「あああ! 」
ユナの視線の先に見える中央エレベーターにダメージが入り、扉が壊れる!
「ドクとユナ君はエレベーターの防衛を! 」
「解ったギゴゴゴゴ! (余裕のない早口)」
「行ってきます! 」
ドクの変形した車に乗ってユナがエレベーターに向かう。
カンチョウは霊糸で機能の出来るブロックを探る。
「フォートレスの一部なら復旧出来る、二人は奴を! 」
「任しとき! 」
「うん!行ってくる! 」
ザジとねぱたは巨大霊体を攻撃しに行く!
「グルルル! 」
「よしこ君は私の護衛だ! 前衛後衛どちらでもサポート出来るように準備したまえ! 」
「ワオン! 」
巨大霊体の霊声が轟き! その場全ての霊体に響く!
「サア! 勝鬨ヲ上ゲヨ! 奴達ヲ蹴散ラシ、本丸ヲ叩ケ! 」
巨大霊体のボディの土偶が再び前に出て霊糸の布をしならせる!
(やはりそうか......)
ザジが霊体の前に出た土偶の周囲を見て何かを確認した様子。
「ファントムインパクト! 」
土偶に向けて、ねぱたの特撮フィギアがジャンプパンチを繰り出した!
......がやはり霊糸の布が防御の形を取り、相殺される。
「コイツ! 以前ウチの全力をこの布で平気で止めたんやったな」
「ククク......」
巨大霊体の顔が不敵に笑う。
「ムカつくわー、霊力切れまで技降らせて無防備になってから切り刻む気や......腹立つー」
ジリジリと後手になっていくねぱたにザジがフォローをする。
「ファントムスラッシュ! 」
当然だが土偶ボディの霊糸の布が同等の霊力で相殺。
「無駄ダ! 城壁ハ破レ......」
......だがここで霊糸の布の方に綻びが発生した!
「!! 何故! 何故ダ!! 」
その様子にねぱたは何か納得した様だ。
「せやな! そうなるわ! 」
ザジのプラモデルボディからは別の霊力が発生している!
これはザジが今回使っている″作品″のプラモデルによるもので。
制作者の気持ちの籠った部分が、霊力として発現。
ザジのノーマルの霊力に合わせ、制作者の霊力がマトリョーシカとして現れた融合効果である!
別質の霊力が打ち消される事も無く同時にボディから発動するが、これは一時的な物であり。
扱いが限定されるため、結局ボディごと封印されていた。
だが。
「ついに″クロスボディ″の本領発揮やで! 」
今、亡霊と制作者の交錯した力が
巨大霊体の想定を超える!
「グギギギギ! 何ダ! ソレハ! 何故? ″退魔″ガ亡霊ニ宿ル! 」
巨大霊体は驚きながらも以前、優勢は変わらないと踏んでおり、再び布の攻撃に入る為に鞭を振るう様に身構える。
ザジは二刀を構えゆっくり次の相手の動作を待っている。
(確かに″退魔″の力だ......)
(コイツの力は使うと霊体のダメージが微弱に発生する、俺達が亡霊だから所以だ)
(更に今はあの時のキャンパーの霊力が乗って″クロス″どころか″トライ″ボディな状態だからな)
(俺の霊力で霊体のダメージを軽減している内に奴を叩こう! )
全身に毒を浴びる様な苦い感覚がザジを侵食していたのだ。
「ハイ! ファントム! 浴びせ蹴りいいい! 」
ここでねぱたが不意を付いて巨大霊体のボディに一撃を見舞う!
「ヌウウウウ! 」
当然霊糸の布が防御するが......
今まで一枚の布で出来た事が、二枚要るような状態に成り下がっていた!
「行ける! 外堀も埋まってきたで! 」
「アアアアア! 城壁ガ! 」
ここでザジは決断する。
(いや駄目だ! )
ザジのプラモデルボディが構える!
(ここで自分の身を削るのに躊躇する意味がない! )
持っている二刀の剣が柄尻を合わせ合体させると!
(奴が余裕を見せている、″まだ受けられる″と踏んで目の前から動いていない! )
″作品″のボディの身の丈を超える両刃剣が完成する!
(致命的な一撃を加えるのはここだ! ここしかない! )
「ザジ! 頼むでえええ! 」
ねぱたの声が期待を乗せる!
ザジが自信の最大の霊力を技に込めて解き放つ!
「「ハイ! 」」
「「ファントム!! 」」
「「オーヴァード・エッジ!!! 」」
ザジの豪快な霊力が両刃剣から放出され!
霊力の″過剰な刃″が形勢された!!




