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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第一章 はじまりの会合編
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十九話「″奴″が来る! 」

コミトレ参加してました


「キャンパーの安全が優先だ、エンジンをかけずに霊力だけで動かして村の裏手の廃工場に停めるぞ」

 

 カンチョウの号令で、サイボーグ昆虫に注意しつつキャンパー待避作戦が決行される。

 

 既にキャンパーが停めてあった施設にサイボーグカナブンの侵入を確認、キャンパー発見に到達する前にファントムニードルでザジが撃墜する。

 

 「ふう......危ねえ」

 

 「聞こえるか? こちらラマー、ロボットの動く気配は無い」

 

 別口の監視カメラを使ったラマーの報告が入る、それと同時にフォッカーの状態も報告される。

 

 「こ、こちらフォッカー......。な、なあ俺ここからぜんぜん動けないんだけど! ここから離れたら絶対射たれるんだけど、やべー」

 

 それもそのはず、フォッカーはロボットの懐に入ったままなのである。

 

 つまりは沢山の殺意の高い重火器の真上に四つんばで、狛犬の如く鎮座している。

 

 「フォッカーが安地(安全地帯)にお座り決め込んでるやん、まだ希望はあるで! 」

 

 ねぱたがフォッカーの様子を笑いながら勝利を諦めていない様子。

 

 「カンチョウさん! フォッカーさんが大変ですよ! 」

 

 ユナの心配な声にねぱたが注釈を入れる。

 

 「ちなみにな、もうキャンパーから離れとんねん、ボディ壊れてリスポンしても霊体のままレストルームに戻るには至難の技やで」

 

 「笑ってる場合じゃないじゃないですかー! 」

 

 ユナのツッコミが響くとカンチョウもザジも遠い目をしながら、フォッカーいい奴だった的な回想をよぎらせる。

 

 「薄情者ー! 」

 

 フォッカーの嘆きが木霊する。

 

 それからしばらく時間がたち、周囲を被っていた煙も晴れてしまう。

 

 「キャンパーの避難は完了した、反撃のためここを一時的に拠点とする! 」

 

 ブロックトイで作られた拠点が建てられる、以前にキャンパーが停めてあった施設のベランダが、一時的な全線基地に様変わりする。

 

 「補給だ、今の内に吸収しとけよ」

 

 パルドがラジコントレーラーで運んできたモノ、四角い小さな箱が配られる。

 

 「パルドさん、コレって? まさか? 」

 

 「レストルームの涌き出した霊力を詰めたモノだよ、吸収すればまた体が動かせる」

 

 「ありがたやー! 」

 

 ユナは長時間活動出来ないので必須だろう、だが実際長期戦はユナにも関わらず全ての亡霊達が行動力に支障を来す。

 

 「霊力の自然回復が遅いマトリョーシカ組は先に吸収しとき、ウチらノーマル組はまだ大丈夫やさかい」

 

 ねぱたの言葉通り補給を受けたユナは、以前ロボットとの膠着状態が続く現状に戸惑っていた。

 

 「みなさんこんな忙しい毎日を送ってるんですか? 私仲間になってまだ一日ですよ? びっくりしました」

 

 「そうだなー俺らは眠らない亡霊だから退屈するの嫌いだけど、今回みたいな連戦は勘弁してほしいな」

 

 ユナの問いかけにザジが答える。

 

 「俺は......ホラ、霊力だけなら誰にも負けないから連戦上等だぜ! 姉さんもそんな感じだし」

 

 「ザジは馬鹿みたいに霊力強いけどやってることは至ってシンプルや、フォッカーみたいに器用に犬霊取り込んだり出来へん」

 

 ねぱたの言葉にユナは気になる事があった。

 

 「ねぱたさんは何か凄い隠しスキルが有るんですか? 」

 

 「よう聞いてくれた、ウチの隠しスキルはな! 」

 

 ユナがその言葉に期待を寄せる。

 

 「ズバリ! 霊体がとってもナイスバディやねん! 」

 

 「......」

 

 「やめてえ!ユナちゃんそんな冷たい目で見んといて!」

 

 霊力のムダ使い、ダメ絶対!

 

 無駄にハッキリと形を成している霊体のナイスバディを、クネクネさせるねぱたが涙目でユナにしがみついていた。

 

 

 

 「......! 」

 

 ふとザジが何かの気配を察知する、先程のドローンカナブンと同じモノだが何か違う。

 

 「何か、凄くネチっこいと言うか、陰湿な視線を感じる」

 

 「さっきのカナブンに似てるけどやや嫌な感じ......はっ! 」

 

 ユナの霊体がブルッと震える、その感覚は嫌な予感がそのまま現実になったかのような......そう正にソレだ!

 

 

 奴は暗がりに潜んでいた、霊体の目には闇の中でもハッキリ解る。

 

 そう、奴だ!

 

 「あああ......ああ! 」

 

 ユナが目にしたものはハッキリした茶色で忌々しいカサカサとする足音。

 

 そして背中にはカナブン同様にカメラが付いている。

 

 

 

 そう″ドローンG″だ!!

 

 「ぎゃああああああああああああ!! 」

 

 ユナとねぱたが叫ぶ!ドローンGは忌々しい音を建てて這いずり回る。

 

 「姉さんもユナもそんな騒ぐなよ! って潰さないとここがヤバイぞ! 」

 

 その通り

 

 ロボットの方ではエアガンが、ドローンGが観測したねぱたやユナに向けて標準を合わせようとしていた。

 

 

 

 「ちっ! 二人そろって何してる、心臓と頭に一発とか言ってたのはどうしたんだよ、もう」

 

 ザジが呆れて剣を出す。

 

 「おああああああ! 」

 

 「......! 」

 

 突然叫び声を上げるねぱた、ザジも流石にびっくりして目を丸くしている!

 

 ドローンGもその叫びに戸惑ったのか羽を広げて飛び立とうとしていた。

 

 しかしその瞬間をねぱたは逃がさなかった!

 ほとぼしる電光!霊力が電撃を放つかと思えば、体を捻らせてジャンプする構えを見せる!

 

 「ハイ・ファントム浴びせ蹴り! 」

 

 その名のごとくねぱたが豪快な浴びせ蹴りを放ち、そのまま飛び立とうとするドローンGに炸裂する!

 

 大きく弧を描く電光の軌跡がドローンGを捕らえると羽を散らせて墜落する。

 

 

 そして体液が沸騰したのか? 激しく爆発四散した!

 

 「悪は去ったわ! 」


 

 その場にいた全ての者はこう言うだろう。

 

 

 G相手に容赦なし......

 

 

 そしてドローンGのカメラが壊れずに落ちる。

 

 「いやいや姉さん、カメラ壊そうよ! Gだけ木っ端微塵にしても意味ないってば! 」

 

 

 「いいえ! まずは奴からに決まってます! 」

 

 ザジの盛大なツッコミのあとユナが輝いた目でねぱたを歓迎する。

 

 「奴こそが人類の敵、元凶ですって......っあ」

 

 

 その時だ、カメラを壊し忘れてるのが災いしたのか......

 

 ユナのフルアーマー熊子の顔半分はエアガンの的になり綺麗に半分吹き飛んだ!

 

 「何晒しとんじゃワレええ! 」

 

 再び乙女が吹き飛んだユナの渾身のファントムスラッシュは、綺麗にカメラを一刀両断した!

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやぁぁああああ!!(;TДT) ドローンG、嫌すぎる!ホントに人類の敵っ!!
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