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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第二章二部 高高度激闘! 天国教団編
109/203

百九話「高度二万八千メートルの戦い」

なんとか続きます

 

 (今しかない......、風避けが復活したら再びプラズマレーザーが俺を襲うだろう。)


 斬り結ぶ二人の周囲に、ザジを攻撃しようとするレーザーポインターが自動標準を合わせてくる。


 (今の俺はオーヴァードエッジで霊力を剣に収束させている、プラズマが乗ったレーザーを弾く術が今はない......)

 (今をこの攻撃の機会を逃したら蜂の巣だ! )


 斬り結んだ状態で、ザジはシラを(つば)競り合いで圧し始める。


 (そうなる前に決着を付けないといけない、二依子を助けるんだ! )


「チィ......! 」


 ここで競り合うのを嫌がったシラの前蹴り、これにより僅かに距離が離される、ザジに押し倒されると悟ったからこその行動である。


「でやああ! 」


 逃げるシラを、ザジのプラモデルボディから繰り出される横凪ぎ一閃が襲う。

 シラはそれを、上体を反らす様にして器用に回避。


「この人体模型のボディを舐めて貰っては困る、プラモデルと違って可動が生み出す運動性は半端じゃないぞ! 」


 回避からの反撃、シラは手刀から伸びる霊力の過剰な天国の(パラダイスオブセイバー)を突き立てる様に打ち込んでくる!


「 ! 」


 だがその刃が通る事はない。

 盾が障害となって防ぎ切る。


 何故ならザジも無策ではなく、ハイ・ファントム・クリスタルシールドをあらかじめ発動させており。


 盾に持続した霊力結晶が、ただのプラモデルのパーツであるはずの盾を、霊力攻撃で突破出来ない強度に引き上げている。


「運動性は知ってる、以前の戦いでも似たようなボディだったじゃないか......」


 二人は過去に対峙しており、以前の戦いではザジが勝利していた。


「二年前とは違うよ、以前のボディは可動も微妙に少なかったし、今みたいな緊急回避行動も出来なかった」

「でも今回は伝達も早い、霊力の巡りも極力抑えて、ダメージフィードバックも減らしつつ、小出しで出す強い霊力を維持して戦える! 」


「究極のボディだよ! 」


 (やはり長期戦狙いだ......)


 ザジの見解が当たっていた様だ、シラはいくらでも逃げ回り、霊力消費でパワーダウンしたザジを討ち取る算段でいるのである。


「ファントム・リ・エッジ!」


 霊力スキルと共にザジの攻撃が再開される、オーヴァードエッジの霊力を無駄にせず、振るうべき刃以外での無駄な収束を抑えて、斬撃を繰り出す。


 当然シラは受け流しつつも反撃に出る、だがそれは盾に遮られるが......


「その盾は何時までガード出来るかな? 」


 シラの反撃で、プラモデルの盾に張られた霊力結晶の持続力が削られる。


「そおれ! これはどうだい!? 」


 シラは更に追撃、その体制は明らかに低い。


 (下段攻撃! )


 ザジの盾は膝位まではカバー出来るが、完全な足を狙う攻撃は対応仕切れない。

 手で盾を抑えて、シラは寝そべって這うように足首を狙う!


「 ! 」


 しかしザジのプラモデルボディの足は、盾を掻い潜った先にはなかった!


 ザジのプラモデルボディも、以外に細身な見掛けをしている為に可動と運動性が良く、咄嗟の回避も柔軟に行える様だ。


「ここだ! 発射! 」


 プラモデル特有の腕にマウントされた盾、その軸受けから側転するかのように飛び回って回避するザジ。


 回避したザジのプラモデルボディ、その肩に付いたミサイル武装パーツから、射撃攻撃用のニードルが発射される!


「ひょおおおお! 」


 すっとんきょうな声を出したシラ、バリア防御が間に合わずボディにニードルが突き刺さった!


「......浅い! 畜生! 」


 ザジの嘆きが漏れる、オーヴァードエッジの収束により霊力集中が間に合わず、ファントムニードルの威力も微妙な結果になってしまったのである。


「酷い針治療だ、そう言えば前回の対決も、そのボディの以外と動ける可動範囲を甘く見て、バッサリやられたんだったね」

「同じ理由で負ける所だったよ、危ない危ない......」


 間抜けな発言でごまかしているが、シラの内心は危機感で一杯である。


「突っ込んだらが負けなんだろうけど、僕も負けず嫌いでね! 全力で戦ってこそ華! 」

「逃げる時はヤバくなってからと決めてるんだ! 」


 (コイツ絶対懲りてねえ、付き合うのしんどくなってきた......)


 ちょっとザジも内心呆れている。


「派手に行くよ! 」


 そう言うとシラは両腕の手刀から過剰な霊力の刃を展開、再びいつぞやの様に無双ゲームの様な派手な技を繰り出さんと構える。


光刃天輪(こうじんてんりん)! 」


 ボディを激しく回転させて霊力の刃を振り回す、光り輝くパラダイスオブセイバーが、回転で輪のようにまとまって見える!


「斬撃回天!」


 ザジはその回転を見るや否、ファントムブースターで加速しつつ盾裏のギミックであるパイルバンカーを地面である甲板に突き立て、弧を描く様にボディをスライドさせて滑る。

 その勢いのまま、オーヴァードエッジを再び集中させて振り回す。


「オーヴァード・エッジ! ツヴァイ・ヘンダー! 」


 収束したオーヴァードエッジが大剣(ツヴァイヘンダー)を思わせる形状を見せて、シラの回転技とぶつかった!


「うおおおお! 」


 シラがザジの技の勢いではね飛ばされる!

 同様にザジもシラの技で激しい反動を受け、パイルバンカーが刺さった盾にしがみついた。


「簡単に返されるなんて、流石としか言えないよザジ君! 」

「面白いね、戦いが面白過ぎて僕まで成仏しそうだ! 」


 吹き飛んだ先で変な方向に曲がった左腕をぶら下げて、シラは喜びの声をあげていた。

 

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― 新着の感想 ―
とうとうザジくんとしらさんの戦いに!! めっちゃ激しい戦いだけど、しらさんはやっぱりどこか面白がっているというか楽しんでいるようにも見えて……これは勝てる確信でもあるのか、余裕なのか(;´・ω・)
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