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東方希望伝  作者: raito
始まり
1/10

プロローグ 目覚め

 人間の他に多種多様の種族が存在する……幻想郷。

 そこは強力な結界により外部と遮断され、存在を確認する事ができず、侵入する事も許されない世界。


 そんな世界に一人の少年が迷い込んできた。

 後にこの世界のため、「希望の光」となろうとする少年が……











「……か」


 何か……聞こえる。



「……しない…」


 聞き取れない。もっと大きな声で……



「……った。感謝…る」


 感謝? 何の事だ…ろ……う?






「また会おう。幻想郷で…」





















「う、うーん……ん? あれ?」



 まずは自己紹介…かな? 俺の名前は赤池優也あかいけゆうや、ごく普通の高校二年生…のはず。

 そんな高校生の日常は、朝7時くらいに起き、母さんにおはようの挨拶をし、朝食のパンを食べ、自転車で学校に通う……一般の学生にありがちなパターンかと思う。

 もちろん、本日もそのパターンだと思っていた。


「……何で?」


 それが今日は最初の段階で止まってしまった。起きたのは良いとして、布団なしで外で寝てるってどういう事よ。当然、そんな憶えなんかない。


「まぶっし……つーか、ここ何処だよ?」


 正面から見える日の光に目を凝らしながら辺りを見回すと、俺をすっぽりと囲むようにして木々が広がっていた。遠目で見ても、それが所々邪魔で木以外何も見えない。

 そして、この森も見憶えなんかない…。


「え? もしかして拉致されたの!?」


 全く知らないという事はそれしか考えられないのではないか。動揺した俺は勢いよく起き上がる。


「ん?」


 その時に気づいたが、俺が寝てた頭付近にリュックが置いてあった。主に修学旅行などで使っていた割と大きめな"俺の"リュックだ。


「何でこんなものが? もし拉致されたとしたら、こんな物は用意されてないとは思うけど…」


 リュックはまるで開けろと言わんばかりに、そこへ佇んでいた。


「……まあ、とりあえずは中身の確認だろうな」


 それに吸い寄せられるように、俺はリュックのファスナーを開け、その中身を確認してみた。



「……」



 中身はすぐに確認し終えた。

 財布(10万)、食料と水(多)、着衣物(多)、サバイバルナイフ×2本、漫画(DEATH NOTE全巻)


「ツッコミたい物も少しあるけど間違いなく俺のだ。しかも、生きるために必要な物も多くある?」


 まさか親に? 拉致した奴がこんな用意周到とは思えないし…。


「……分からない事はいくら考えても仕方ないか。今はここが何処だか知る事が先決だな」


 そう結論出した俺は、重いリュックを肩に掛ける。手当たり次第になるかもしれないが、ここにずっと居続けて餓死するよりはマシだ。


「両親に捨てられたとしたら……ショックだな」



 当時の事を少し思い出しながら、俺は静かに歩き始めた…。


 

初めての方は初めまして、久しぶりの方はお久しぶりです! raitoです。

この小説は過去に二次創作の規制により削除したものです。後にその規制(東方projectの部分)が解けたという事なので再度投稿しました。

まあ、別のサイトでも同じような内容で書いていますので、続きやら気になる方は、プロフィールの活動報告へ。


ちなみに作中の時期として「東方精霊船」が終わり、春が訪れた辺りとなっております。

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