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プロローグの続きになります!

ハクはザクスを抱き抱えたまま、ぴくりとも動かない。女は耳に手を当てたままの状態でジッと動かずにハクの返事を待つ。




「…………」





「……ちょっとぉ…なんか反応しなさいよ」

女はハクの横にしゃがみ込む。そして顔をのぞき込み、軽く笑ってみせる。

「…もっと傷つけたら反応返すかな?」

そういうと同時に立ち上がり、鎌を高く上に掲げる。





………ガッ!!!!






鎌はハクの頭に当たるギリギリで止まっている。

「止めておけ」

鎌は紅いフードの男によって止められていた。

「任務は終わった。戻るぞ」

男は鎌から手を離し、窓の方へと向きを変える。

「えぇぇぇぇ!今回は暴れてもいいって言ったじゃん!!」

女は男の方に向かってズンズンと歩いていく。その歩き方からは怒りが見て取れる。

「…そいつはダメだ。後で必要になるからな」

少しイラついたような言い方に女がさらに怒る。

「やだやだ!暴れ足りない!」

「うるさい!さっさと帰るぞ!」

男は女の腕をつかむ。

「嫌よ!」

腕を振り払い鎌をさっきよりも大きく振り上げる。

「お…おい!」

男が腕を掴もうとするが少し遅く、鎌は鈍い音と共に何か固いものに突き刺さった。







「……え…?」







鎌を抜き取って高くあげる。

しかし鎌の先には血は付いていない。

「…凄いわね」

水が集まり、まるでハクを守るかのように、厚く、固くハクの周りを覆っていた。

その水はまるで生きているかのように動き、形をなしていく。そして数十秒とかからない間に龍へと姿を変えた。

「あなたの"型"は龍なのねぇ~強い者の証ってやつ?さっすがぁ~」

女は余裕があるのか、ハクを挑発するような口振りだ。

そしてさっきとは違う顔つきで、姿勢を低くして、戦闘態勢に入ろうとする。





「…おい!いい加減にしろ!そいつはダメだと何度言ったら気が済むんだ!」

「ヤーダー!!」

女はバタバタと暴れ回る。まるで子供のようだ。





「…ボスに言いつけるぞ…?」






「…は~い…帰ればいいんでしょ」

女は男の方に歩み寄り、その場で目を閉じる。すると女と男の下に魔法陣のようなものが浮かび上がり、青白く光り輝いている。しばらくすると、魔法陣は影へと変わり、2人の体をゆっくりと飲み込んでいく。



女は目を見開き、ハクのことをおもちゃを見るようなキラキラとした目で眺める。

「私の名前はシャロン・レインズワークス。こいつはギルバート。」

親指でギルバートを指差す。

シャロンの目は珍しい、真っ赤な目の色をしていた。

「また次に会ったときは、楽しい殺し合いをしましょうね♪」

シャロンとギルバートは影の中へと消えた。










部屋の中心はザクスの血で赤く染まっていた。










今回は少しですが戦闘シーンのようなものがありました!


いや~敵がやっとの登場です!

名前も明らかになり、ボスという怪しい感じの奴も登場!


ちなみに名前はパンドラハーツから拝借させて頂きました!

これからもよろしくお願いします!


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