過去と現在
説明が多いです!
気を付けてください!!
かなり見ずらいと思います…すみません!
~紅い部屋にて~
部屋は10年前のまま残されている。
本やソファー、机…そして赤い血だまりもすべて10年前のまま、時が止まったかのように埃をかぶっている。
その部屋の中央に1人の少女がしゃがみ込んでいる。
「もう…10年も経つのね…」
床にそっと手を付け、軽く目を閉じる。
コン コン
「入るぞ」
ドアから顔を出した青年は中にいるのを確認すると、中に入る。
はねた金髪が目立つその青年は少しだけ目を細める。
「またここに来てたのか…」
「うっさいわね!別にいいでしょ!」
涙を拭き取り、立ち上がる。
「…で、何か用があったんじゃないの?」
「え…あぁ。旦那様がお呼びだ」
「…そう」
少女は部屋を見渡し、小さく息を吸う。
「兄様…いってきます」
二人は赤い部屋を後にした。
~紅い部屋の前~
(兄様…喜んでくれるかなぁ…)
ハクは花を胸に抱きかかえ、廊下を走っていた。
そこの角を曲がればザクスの部屋はもうすぐだ。
ハクは最後の角を曲がり、元気よく部屋のドアを開けた。
「兄様!―――」
~会議室にて~
「お父様、話ってなに?」
ハクの前にいるひげを生やした中年男はハクの父親、イディオム・ライトヴォール。ライトヴォール家の現当主である。
「いや…そろそろかと思ってな」
「?」
ハクの頭に?マークが浮かぶ。…いや、浮かぶではなく首をかしげるという動作にまで発展していた。
「ハクに魔力を戻すんだよ」
イディオムはにかっと笑って見せる。
「え…?私って魔力がないんじゃないの?」
魔力とは5人に1人が生まれながらに持っている力のことで、世界の約5分の1は魔力を持っている人だと言われている。
ライトヴォール家は代々魔法を持って生まれてくる子供が多いため、有名な貴族となっている。その中でハクは「魔力がない」と言われて育ったのだ。
「ないわけじゃない。ずっと前に封印したんだ」
「…なんで?」
「大きすぎて危険だったんだ。だから封印した」
イディオムの返事はごく簡単なものだった。
「その封印を解いてきてほしいんだ。お前たち2人で」
ハクとレンは顔を見合わせる。なぜ2人なのか分からないが、命令とあっては仕方がないだろう。
それにハクは外に出るのが8年ぶりなのだ。反対する理由がない。
「わかりました」
ハクとレンは次の日に出発することとなった。
~紅い部屋にて~
「お兄様!私ね―…」
「来るな!!!」
ザクッ!
ぴしゃっ…
ハクの肌に生暖かい液体がかかる。
「に…兄様…?」
ザクスが前屈みに倒れる。ハクが体をゆするがまったく反応がない。
「ざ…ザクス兄様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハァ・・・・・・疲れた
がんばった方だと思います!
過去と現在が混ざりあってます。自分でも何が何だか…(汗
続きも頑張って書きます!