自分の心に正直に生きていいのなら? 私はあなたの為に生きたい!
”自分の心に正直に生きていいのなら? 私はあなたの為に生きたい!”
私は子供の頃から、親から許婚を決められていた!
好きでもない男性と私は大人になったら結婚するのだろう。
勿論! 私はそれも自分なりに理解していたし、仕方ないと思っていた。
“私がこの家に産まれてきたという事はそういう事なんだと思っていたからだ!”
親の利益の為に、”私は取引先の許婚の家に嫁ぐように父親の言われていた。”
私の許婚は? ”父親の取引先の息子で、私とは子供の頃に一度だけ彼と会って
いて、その時にお互いの両親がいる中で私は彼と大人になったら結婚するんだと
言われていた。
歳も一緒ぐらいで、大人になったら私は彼と一緒になると思っていた。
”まだ幼い私は、恋もした事がなく男性を好きになる事も知らない
純粋な女の子だったのだ。”
・・・でも? 私は成長していく中で、恋をして男性を好きになる
事を知っていくと? やっぱり許婚と結婚する事に躊躇うようになってしまう。
”好きでもない男性と本当に結婚してしまっていいのか?”
一度しか会った事がない許婚の彼と本当に結婚しても。
*
・・・そして私が19歳の時、初めてこんなに大好きだと想える男性と
私は出逢ってまう。
”きっとこの先も、こんなに大好きな男性はもう現れないだろう。”
一生一代の大恋愛を私はしてしまったのだ!
でもそうすると? “許婚との結婚はもう考えられなくなってしまった!”
その事を父親に私から話すと? 凄い剣幕で私は父親に怒鳴られてしまう。
『“そんなもん! 絶対に許さん! そんな奴とは一緒にさせんからな!”』
『・・・お、お父さん、』
『お前は、許婚の京君と絶対に結婚するんだ!』
『それはお父さんの仕事の都合でしょ! 私の幸せを考えてくれるなら、
私のやりたいようにさせて、、、!』
『そんなのは絶対に許さん! お父さんの会社がもっと大きくなるには、
京君の父親の会社と契約を結ぶことでしか会社は大きく成長する事はでき
ないんだ! お前には幼い頃から口を酸っぱくするぐらい言ってきただろう!』
『わ、分かってる、分かってるけど、私にも本気で好きな男性が
できたの! その男性と一緒になりたいのよ!』
『“許さん! 絶対に許さんぞ!”』
『・・・お、お父さん、』
『“お前がその男とどうしても一緒になりたいと言うのなら? 親子の縁を切る!
もう二度とこの家の敷居をまたぐな!”』
『・・・わ、分かった、もう二度とこの家には帰って来ないわ、』
『勝手にしろ!』
『・・・・・・』
*
・・・私はこれ以来! 実家には一度も帰っていない。
でも? ”大恋愛をした彼とも結局、別れてしまった!”
今でもこんなに男性を好きになったのは彼だけだ。
それに彼もまた、私と一緒になりたいと思っていてくれたのだけど?
彼の元カノが私と彼が一緒になると知って、”自殺未遂をしてしまった。”
彼は元カノの事をほっておけず元カノとまたヨリを戻してしまう。
私は彼を失い悲しみ打ちのめされてしまった。
・・・何年かは? 普通の恋愛が出来なかった。
実家にも帰れず、親からは縁を切られ、運命の男性とは一緒になれず、
私はもう生きていく事も辛く感じていたのだが、
そんな時、父親から電話がかかってきた。
『“・・・一度、家に帰って来なさい。”』
『えぇ!?』
『もう結婚はいい! 親子の縁も元に戻そう、だから家に帰って来てく
れないか?』
『・・・ううん、』
・・・私は実家に帰り、父親と話をすると?
不思議なモノで、父は会社を可愛がっていた部下に引き継がせたらしい。
今では会社を辞め、家でのんびり母と過ごしている。
それに私に許婚の彼と結婚しなくていいとも言ってくれた。
”もう私の好きなように生きなさいと!” 父親に言われて、
私はその言葉に凄く救われた。
私は何度も命を絶とうとずっと考えていたからだ。
そんな時に父親の言葉は優しく私を解放してくれた!
これからは、”自分の為に生きたい!”
再出発を私は果たしたとやっと考えられるようになったわ。
“ありがとう、お父さん! これからは自分の為に生きるね。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。