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三十六から四十

挿絵(By みてみん)


36

 夏木のみ 吹く山里の 桜原 草の外様や 喰う身の絆

 なつきのみ ふくやまざとの さくらは(ら くさのとざまや くふみのきづな)


挿絵(By みてみん)


37

 退る日の 木綿付け鳥は つい示し 偽り溶けつ 冬の昼差し

 しさるひの ゆふつけどりは ついしめ(し いつはりとけつ ふゆのひるさし)


  ※ ゆふつけ-どり 【木綿付け鳥】 鶏の別名。参考 世の中に騒乱があったときに、鶏に「木綿ゆふ」を付けて、都の四境の関で鳴かせてはらえの祭事をしたところから。


挿絵(By みてみん)


38

 難しい 多胡碑調べ 御垣裂き 神減らし日の 古代史霞む

 むずかしい たごのひしらべ みかきさ(き かみへらしひの こだいしかすむ)


  ※ 多胡碑(たごひ、たごのひ)は、群馬県高崎市吉井町池字御門にある古碑(金石文)。多胡郡の建郡を記念して和銅4年(711年)ごろに建碑された。


挿絵(By みてみん)


39

 春拝み 形見の底に 見出す明日 民にこそのみ 高見香るは

 はるおがみ かたみのそこに みだすあ(す たみにこそのみ たかみかおるは)


挿絵(By みてみん)


40

 路地にまた 雨傘咲いた 強め雨 酔った聊か まあ偶にしろ

 ろじにまた あまがささいた つよめあ(め よつたいささか まあたまにしろ)


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