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三十六から四十
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夏木のみ 吹く山里の 桜原 草の外様や 喰う身の絆
なつきのみ ふくやまざとの さくらは(ら くさのとざまや くふみのきづな)
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退る日の 木綿付け鳥は つい示し 偽り溶けつ 冬の昼差し
しさるひの ゆふつけどりは ついしめ(し いつはりとけつ ふゆのひるさし)
※ ゆふつけ-どり 【木綿付け鳥】 鶏の別名。参考 世の中に騒乱があったときに、鶏に「木綿」を付けて、都の四境の関で鳴かせて祓えの祭事をしたところから。
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難しい 多胡碑調べ 御垣裂き 神減らし日の 古代史霞む
むずかしい たごのひしらべ みかきさ(き かみへらしひの こだいしかすむ)
※ 多胡碑(たごひ、たごのひ)は、群馬県高崎市吉井町池字御門にある古碑(金石文)。多胡郡の建郡を記念して和銅4年(711年)ごろに建碑された。
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春拝み 形見の底に 見出す明日 民にこそのみ 高見香るは
はるおがみ かたみのそこに みだすあ(す たみにこそのみ たかみかおるは)
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路地にまた 雨傘咲いた 強め雨 酔った聊か まあ偶にしろ
ろじにまた あまがささいた つよめあ(め よつたいささか まあたまにしろ)




