表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/77

伝説の髪飾り

閲覧、胸糞注意

黒桜幼稚園、卒園式。

お昼の午後12時過ぎに式典が終わり、子供達が名残惜しそうに別々の帰り道を歩いている。

その中で涙一滴も流さずに元気良くブランコで遊んでいる子が居た。


挿絵(By みてみん)


織田輝おだひかる。

最後の遊具に触れ、別れを噛み締めるように遊んでいる。

ブランコに乗って揺れるのではなく、ブランコの鎖を両サイドに握って内側に引っ張ったまま何分耐えられるか自分で計っていた。

輝は、いつも一周回って予想外な動きを見せるのが特徴で典型的なAB型である。


その姿を見た少年が輝に声をかけた。


挿絵(By みてみん)


竜聖竜太(りゅうせいりゅうた)


竜太:『輝さん、最後に先生に迷惑を掛けてみませんか?』


この一言が全ての始まりだった。


輝:『どんな事をするつもりなの?』


竜太:『親同士が話し込んでる最中に園内から出るのです。どうです?』


輝:『引き受けた!』


輝は竜太の誘いをあっさりと受け入れ、幼稚園から脱出した。

手に汗を握るスリルを味わった輝は解放という快感を覚えてしまった。

この時は後で親にこっぴどく叱られる事など想像だにしなかった。


輝:『ところでなぜ私を誘ったの?一度も話した事なんてないのに』


竜太:『たまたま輝さんがあそこに居たからですよ』


輝:『あそこに私が居なかったとしても一人で抜け出していたでしょう』


竜太:『はい。でも抜け出した事を誰かに漏らされるのは嫌だったので、もし、あそこに口が軽い人が居たら行かなかったかもしれません』


輝:『これは忠告だけど、見られたくない時ほど人は見てるよ…』


竜太:『もしもという事ですよね。大丈夫です、僕ちゃんと見てました』


挿絵(By みてみん)


輝:『違う…違うの…なんでもないの』


竜太:『違うって何が違うんですか?』


輝:『……はっ!!!!ごめん、こっちの話…』


竜太:『何か抱えてるのですか?僕に話してみてください。少し楽になるかもしれませんよ』


輝:『ありがとう。でも、大丈夫』


一瞬、愚痴を漏らそうとしたが耐えた。


挿絵(By みてみん)


竜太は無言で輝の頭の重い髪飾りを全て取り除き、地面へ落した。


"あなた、お兄ちゃんでしょ"


"弟を見習いなさい"


この時は何故か竜太が抱えている兄弟と家族の問題で叫ぶ自分自身の苦痛が響き渡って聞こえた。

髪飾りが落ちていく音が母の心無い言葉と重なったが、母を踏みつけようとはしなかった。

輝は竜太の顔を見ずに下を向きながら歩き始めた。

髪飾りを取られたからではなく、重い髪飾りからほんの少しだけ開放されたような気がしたからだ。

そして、お互いにしらない苦痛と闇の風を感じながら二人は無言のまま、置き去りにされた髪飾りを背に後ろを振り向かずに歩き続けた。


それから1時間が経過した所で竜太が何か気になり、立ち止まった。


輝:『どうしたの?』


竜太:『あれ…あれを見て下さい。あそこの神社に…女の人が…』


輝:『この鳥居は潜らない方が良いかもしれない……』


二人の目の前には古びた巨大な鳥居が現れ、その奥には荒れ果てた無人の社殿があった。

輝は、その神社を見て胸騒ぎがした。

鳥居の先から、こちらに向かってくる足音が聞えてきたのだ。

その方向へ目を向けると青白い女性がにっこりと笑いながら手を振っている。


竜太:『やっぱり女の人…女の人がぁぁ…』


輝:『見ちゃ駄目!!!あっちへ行こ!!!』


竜太:『もうバレてます。それにこっちへ来いって手を振ってます!!!』


輝:『声のボリュームを下げて。あれは普通の人間じゃない。下手に目を合わせたら死ぬ。目を合わせたら面倒な事になる』


竜太:『そ…そうですね……冷静に………冷静に……』


輝:『そう、冷静に深呼吸』


竜太:『は…はい…』


輝は鳥居の前でお辞儀をしてから、恐怖でブルブル震える竜太の腕を掴み、引き返した。

しかし離れれば離れる程、輝は狂ったように好奇心が増すのである。


輝:『や…やっぱり……さっきの場所へ行ってみよう……』


竜太:『……っえ!?』


竜太は不安だったが、輝のイカれた目に逆らう事ができない。

そして神社へ逆走し、とり憑かれるように一礼してから鳥居を潜った。


輝:『…………………?!』


その刹那、輝は強烈な寒気と異臭を感じた。

もう逆走しても二度と家に帰る事ができないような、そんな気がした。

さっきまで確かに居た筈の女性の姿は見えない。


輝:『手水舎があるよ。綺麗な水が流れてる』


竜太:『身を清めましょう』


輝:『うん』


輝と竜太は上手に手水をした。

その後、劣化によってお賽銭箱や本坪鈴が崩れている事に気付き、輝はいつからここがこうなったのか考え込んだ。

どういうわけか竜太は胸が躍り、神社中を歩き回っている。

輝は竜太が逃げ出さないように策略を練っていたが、平気そうだと安心した。


竜太:『輝さぁーん、いいモノ見つけましたー!!!』


まるで宝物探しをしているかのような元気な声で輝を呼ぶ竜太。

早速、何かを見つけたようだ。

土の中にキラリと光る水晶が埋まっており、何者かが掘り起こして諦めたような跡が残っている。

竜太は何の躊躇も無く、そっと触れた。


しかし何も起きない。

物に触れても何も起きない事を知った輝は、このあと誤った判断をしてしまうのである。

なんと社殿の中の物を隅々調べると決意したのだ。

思い返すとこれが全ての地獄の始まりだったかもしれない。


竜太:『僕、この水晶を掘り起こしてみます』


輝:『怪我には気を付てね。もしかしたら下が砕けてるかもしれないから』


竜太:『はい』


輝:『私は社殿を漁ってくるね。何かあったら声をかけて』


竜太:『はぁーい』


輝は社殿へ足を運んだ。

大会の試合前に緊張する選手のような気分である。

扉の鍵は壊れていた為、簡単に侵入する事ができた。

不法侵入、立派な犯罪だというサイレンが頭の片隅で鳴り響いているが、蹴り飛ばして前へ進んだ。

社殿の中には絵巻や木箱等が散乱している。

輝は一つ一つ手に取って眺めた。

絵巻を広げると十数mあり、昔の人と思われる文字がびっしりと書き込まれている。


そこには鬼と人間が仲良く暮らしたり、大自然の中で人間と動物たちが1つになって踊っている絵が描かれていた。

そんな美しい絵を誰も見る事もなく、埃まみれになって暗い陰の中で何年も寒さに耐えてきたのだと思うと再び元にあった場所へ戻すのも躊躇うものだ。

自分達が去ってしまったら、もう二度と手にする者は現れずに消えていくかもしれない。

それはあまりにも惨めだ。


輝は手慣れた手付きで全ての絵巻物を背中に隠した。

横から見ると違和感があり、背中が膨らんでいるどころか服が上に上がりすぎて巻物がバッチリ見えている。

だが気の迷いは許されない。

何事も無かったかのように木箱に手を伸ばす輝。

どれも埃で汚れており、触った跡すらもない状態である。

長い間、ここには誰も訪れていないようだ。

一つ一つに責任という、ずっしりとした重みを感じた。

手に取った木箱を開けると、丁寧に包まれた布が顔を出し、それを解くと更に箱が出てきた。

何度も繰り返され、漸く本体に辿り着くと見てはならぬものを見た感覚を全身で感じた。

それは御神体そのものであり、触れる事も見る事も許されないものである。

輝は無言で箱を閉じ、ポケットの中に押し込んだ。


そして竜太の所へ戻ろうとしたその時、目の前が白い霧に覆われた。

慌てて巻物と御神体を元の場所へ戻そうと後ろを振り返ると、不自然に逆さまになった髪の長い巫女と漆黒の鬼が輝を黙ったまま睨み付けている。

輝は見ないように下を向いたまま盗んだものを全て床に置き、その場から飛び出した。

しかし後ろに居た筈の巫女と黒鬼が再び目の前に現れ、これ以上先には進めない。

何も無かった筈の地面には無数の遺体があり、その先に居る竜太に辿り着くには、その上を歩かなければならない。


挿絵(By みてみん)


黒鬼:『あ‶あ‶あ‶あ‶あ‶あ‶あ‶あ‶あ‶ッッッッ!!!!!!!!!』


輝:『あ…』


挿絵(By みてみん)


『こんにちは』


巫女と鬼が声を揃えて初めの挨拶を交わした。


輝:『ごめんなさい。もう2度と勝手に入ったり物を盗んだりしないって誓うから許して。すぐにお家帰るから』


巫女:『ええ、勿論帰すわ。それに怖がらせるつもりはなかったの。ごめんなさい。珍しいものが落ちてるから気になるわよね。戻してくれたから、それも許してあげるわ。その代わり、お手伝いをしてくれるかしら?』


輝:『お手伝い?』


巫女:『まずは、あの男の子をここへ連れてきてちょうだい』


輝は竜太を呼んだが、竜太には輝の声が届いていない。


巫女:『無駄よ。あの遺体の上を歩かないと男の子を連れてくる事は不可能だもの』


輝:『できない…。人を踏むなんて、やれそうにない…』


巫女:『そうよね…。あなたはまだ子供だものね…。心があるものね。大人だって簡単にはできない事だわ。でも我慢してちょうだい。あなた達がここへ来たのは私を救う為の使命なの。見て、あの梅の木。枯れてるでしょう。あれは私の第2の命の木。私が生まれた時からずっとこの神社にあるの。でも大正時代に神社が減少した頃に私もここで同時に死んだの。私を殺した人を知りたくて成仏ができないの…。どうしても知りたいの。だから、こうして誰かがここへ来るのをずっと待ってたら、来たのが偶々あなた達だったのよ。あなた達には大正時代へタイムスリップして運命を変えてきてほしい!役目を果たして!お願い。私を救う為に渡ってちょうだい』


巫女は泣きながら輝に助けを求めたが、いっぺんに話をするため輝には追い付けず、輝は混乱して泣いてしまった。


困り果てた黒鬼は輝に気を紛らわしたが効果は無い。


巫女:『どうしましょう』


黒鬼:『困ったなぁ』


説明によると、大正9年に起きた巫女の毒殺事件により、神社は呪われて急速に衰退していった。

そして、この神社は廃墟となり、8本の枯れた梅の木が残された。

この梅の木には巫女の魂が宿っており、毒殺事件の犯人が解明されるまで成仏できない状態なのだという。

神社の解体作業も試みたが、作業員が不可解な体調不良を訴え、現在は作業が中止されている。


この神社の巫女を成仏するには、3歳か5歳、または7歳の男女が黒鬼と共に大正9年にタイムスリップし、巫女の殺害を阻止しなければならない。

しかし、輝と竜太はまだ6歳で条件を満たしていない。

巫女は7歳になったら再び神社を訪れるようにと指示した。

その役目を果たすと梅の木が開花し、巫女は成仏できると言われている。


報酬として、1ヵ月後の4月20日午前3時に再び神社を訪れると魔界の魔王に会えるのだという。

魔王は1世紀毎に男女合わせて2人しか会うことができない。


輝はこの契約を引き受け、魔王に会える喜びでいっぱいだったが、遺体を見た瞬間にその上を踏んで歩くことができず、立ち止まって考えた。

しかし、巫女の願いを叶えるためには進まねばならない。

同時に竜太の安全も心配だ。

輝は人を踏み台にすることはできず、遺体を抱えて歩き始めた。


梅美:『まぁ!』


梅美は輝の行動を心遣いと称賛し、涙を流した。


そして輝は竜太を呼んだ。


輝:『竜太、ちょっと来て』


竜太:『ちょっと……輝さん、それはまずいですよ!』


輝:『ううん、違うの。これには訳があるの。来て。あっちに行ったら分かるから』


竜太:『……?はい……』


竜太は遺体に手を差し伸べ、輝と一緒に遺体を抱えて歩き始めた。


輝:『ありがとう、竜太』


竜太:『いえいえ、こちらこそ』


そして竜太を巫女と黒鬼がいる場所へ連れてきた。


竜太は巫女にお辞儀をした。

巫女は落ち着いた表情で竜太に説明した。

竜太も輝と同じく魔王に会えるのを楽しみにしていると口にした。


そこで初めて互いに自己紹介を兼ねて、巫女の名前が梅美である事を知った。


梅美:『輝ちゃん、あなたはこのご神体を持っていきなさい』


輝:『巻物も持っていきたい』


梅美:『これは大切なものだからダメなの。ごめんなさいね。竜ちゃん、あなたは水晶を持っていきなさい』


竜太:『くれるんですね。ありがとうございます』


梅美:『いいえ、あげるものじゃないのよ。後で、ちゃんと返してもらうからね。そこの木箱に入れて持っていきなさい』


梅美は輝と竜太に“ちゃん”を付けて呼び、親しみやすいように振舞っていた。


輝:『本当に美しいね。今はこんなに和風の着物が似合う日本人は居ないよ』


梅美:『着物が似合わない日本人なんて居ないわよ。選ぶ種類が合ってないだけよ』


竜太:『僕も会ったばかりなので梅美さんの事はよく知らないけど、梅美さんは美しいと思います』


梅美は嬉しそうに微笑んだ。


黒鬼:『そろそろ時間だよ』


約1ヶ月後に再開できる事を約束した竜太と輝は一揖して鳥居をくぐった。

すると目の前から真っ黒な巨大な球体が2人を襲った。

その周りにはオレンジ色のリングがあり、竜太と輝は立ち止まって見つめていた。


輝:『逃げよう!あの中に入ったら出られなくなっちゃう!』


竜太:『うわっ!飲み込まれる!』


輝:『ごめんね、ちょっと乱暴になっちゃうけど我慢して』


謎の球体の強力な力に輝は負けそうになりながらも竜太を遠くへ投げ出した。


竜太:『輝さん!』


輝:『来ちゃだめ!逃げて!…………………』


竜太:『輝さん!輝さん!』


挿絵(By みてみん)


しかし、輝はその球体に引きずり込まれてしまい、顔も見えなくなっていた。


その先から太陽のような眩しい光が竜太を突き刺し、目を開けるとそこは幼稚園だった。

脱走する前と同じ時刻である。


竜太:『………っえ?あれ?』


『大丈夫か?』


竜太:『輝さん!助かったんですね!』


輝:『その様子だと神社の事は覚えているようだな』


竜太:『はい、覚えてます。大正時代にタイムスリップ楽しみですね』


2人は慌てて鞄の中を見ると水晶とご神体が入っていた。


輝:『何が楽しみだ?浮かれるな。この事を誰かに知られてはならん。なるべくあそこは2人だけの神聖な場所にしたいのだ。他人に知られて汚されるのは許せん。だから学校では別行動だ』


竜太:『…………誰?!!!輝さんじゃない!!!!口調も髪の色も顔も違う!!!!輝さんを返してください』


輝:『私が輝なのだ。いいか、学校では別行動。そして何が起きても声を荒げるな』


竜太:『………はぁ?……何も別にしなくてもいいではないですか』


輝:『誰が聞いているか分からん。私は見られたくない時ほど見られていると言った筈だ。聞かれたくない話ほど、人の耳に入っていくものだと常に頭に入れておけ。それに、あそこは私達だけの縄張りだ。神聖な場所に手垢一つでもつけられてみろ。無垢、無垢、無垢。汚していいのは私と竜太だけだ。人に荒らされない為には無口でいる事、そして情報を漏らさない為には別行動、いかなる時も平常心を貫き通す事が絶対条件だ』


竜太:『神聖な場所…秘密基地では僕と話してくれますよね…?輝さん……』


輝:『成仏ができない苦しみは私達には分からんかもしれんが、あの場所で無駄口を叩く暇は無いと言っているのだ』


竜太:『僕は仲良く馴れ合えと言ってるんじゃないんですよ。一緒にあの場所へ行くのにいきなり仲間割れですか?そうまでして突き放さないといけない理由を具体的に解りやすく述べて下さい』


輝:『梅美を守りたいと思ったからだ。竜太、梅美の本当の笑顔を一緒に見よう。一緒に頑張ろう』


輝は竜太に、そう答えた。

竜太は全速力で輝を追おうとしたが、それはしなかった。

変わってしまった輝に竜太は不満を募らせるが、引き受けた以上は従わざるを得ない。

竜太は髪飾りの無い輝を見ていた。

輝が歩く風の中に微かな雨が混ざっているのを感じた。


ここで初めて大きな墓を背負っている事を知り、それほど重く感じなかった鞄から梅美の威厳を保った。

そして何事もなかったかのように2人は、それぞれの親が居る方へ走った。

竜太は輝の後姿を見て、あれは輝ではないと心の中で呟いた。

確認の為、近くに居た子に訊いてみる竜太。


竜太:『あの…、訊きたい事があるんだけど……』


『?』


竜太:『あれは輝さんですか?』


『輝くんだよ』


竜太:『…………くん?!』


『うん、輝くんだよ?どうしたの?』


竜太:『何がどうなってるんだ…………』


『え?』


竜太:『……………!……なんでもない、忘れて下さい』


『う、うん…?』


竜太は落とした輝の髪飾りを捜しに園内から出ようとした。

しかし、母に『どこへ行くの?』と止められてしまった為、髪飾りの事を一度だけ諦めた。

母が他の親と喋っている隙に髪飾りを落とした場所へ駆けた。


竜太:『……………!!!!!!!』


なんと、輝の髪飾りが落ちていた。

それを拾おうと手を伸ばすと、その先に子供の巫女が竜太を見つめていた。

夕日が輝く中、雪が降り始め、巫女は竜太に言葉を交わした。


挿絵(By みてみん)


『ありがとう』


その声は、どこかで聞いた事のあるものだ。

だが、竜太は思い出せなかった。

巫女は髪飾りを拾う竜太を見つめたまま夕日へ還っていった。

竜太は訳が分からないまま、髪飾りを持ったままとぼとぼと幼稚園へ戻った。


そして母と共に家へ帰っていったのである。

竜太は家に帰宅すると箱を開け閉めしては水晶を眺めていた。

時に右巻きか左巻きかを見分けている事もあったのだ。

竜太は大正時代において持ち物を考え、リュックに詰め込み、楽しみを超えて自由帳に魔王の予想図を描いていた。

しかし、髪飾りを見ては、あの輝は一体誰なのか、謎の球体に吸い込まれた輝はどこへ行ってしまったのか、竜太は考え込んでいたのである。

【次回】

伝説の入学式

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ