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11/15

11:いざ朝市へ!

初投稿です!


「よーし、まとめてギフトを強化しちゃうぞ!」


 お店をリニューアルした翌朝。

 僕は宿屋のベッドの上でステータスウィンドウを開いていた。

 昨日レベルアップした二回分含めて、四回分残しておいたんだよね。


「新しく働き始めたステラ……あの子は僕と違って女の子だからね。もしもセクハラしてくる奴が多いようなら、戦闘力を上げようと思ってたけど……」


 どうやら大丈夫みたいだった。

 大組織『黒龍殿』もお店に通ってる手前、ヘタなことは出来ないのだろう。

 年の割に豊かな胸元やスカートから覗いた足に目をやるチンピラさんは多かったけど、触ろうとする人はいなかったよ。

 してたら料理してた。


「よし。戦闘力は一旦置いといて、お店のクォリティを上げてくぞー!」


 さてどんな風にしていこうかなと、僕はワクワクしながら能力をいじっていった。



 ◆ ◇ ◆



「それでねステラ。今回は屋台と衣装の項目を二回ずつ強化してみたんだ」


「へーっ、どんなふうに?」


 能力をいじった後のこと。僕は朝の街をステラと歩いていた。

 悪の都といえども早朝は静かだね。殺し合ってる人はあんまりいない(※少しはいる)。


「まずは屋台の拡張強化をしたんだよね。全体的に大きくなった上、コンロが二つから四つに増えたよ」


「なるほど。これまではラーメンってやつのスープと麺を煮てたら、しばらくウドンが作れなかったもんね」


「そうそう」


 現在の一番人気はラーメンだ。マオ様たちの猛プッシュもあり売れまくっている。

 だけどチンピラさんたちの中にも高齢の人がいたり、お腹を刺されて胃袋が破裂して消化機能が弱ってる人もいるからね。

 そういう人たちには脂っぽいラーメンよりうどんのほうが美味しいみたいだから、そちらも素早く提供していきたいって思ってたんだ。


「あとね、もう一回屋台を強化したら、『冷蔵庫』も付いてくるようになったんだよ!」


「れ、れいぞーこっ?」


 首を傾げるステラに説明する。

 冷蔵庫とはいわば、すごく小型化された氷室だ。

 身体強化した状態なら持ち運びが可能な上、外気温に関係なく強力な冷気を出すことも出来るから、お魚だって新鮮なまま提供できるんだよね!


「へー便利なのねえ!」


「うん! だから今日はお店を開く前に、朝市に行ってみようと思うんだ!」


 悪の都にも朝市はある。

 みんなヤクだけじゃ生きていけないからね。普通の食材だってちゃんと売り買いしてるわけだ。


「朝市ねぇ。でもルシア、この街の人たちのことだから、傷みかけのヤツとかを売ってたりしない?」


「ああ、僕もそう思ったからね。だから――召喚、“料理衣装&ウェイトレス衣装”!」


 能力を発動させると、僕とステラの服装が純白の仕事着に変わった。

 衣装召喚の仕様で、いちいち着替えなくても衣服を変更してくれるのだ。便利だね。


「わひゃっ!? ちょ、ちょっとルシアっ、着替えさせるなら先に言ってよ! この服はずかしいんだからねぇ……!?」


「あっ、ごめんごめん! ……でもまわりを見てみてよステラ」


「え?」


 赤面するステラにそう促すと、彼女の表情が驚愕に彩られていった。

 目を開きながら色々なものを注視していく。


「“『あばら屋』、食べれない”。“『スズメ』、食べごろ”。“『バッタの死骸』、傷みかけ”。“『ルシア』、別の意味で食べごろ”……って何よこれ!? 見たモノの横に文字が浮かぶんだけど!?」


「うん。それが仕事着に追加した機能、『料理人の魔眼』だよ。服を着てる間、注視した存在の食べごろが判るようになるんだよね」


「そうなの!?」


 強化回数を二回使って、僕の衣装とステラの衣装にそれぞれ付与した能力だ。


「これならイイ食材だけ見抜けるってわけ。

 ちなみに文字が邪魔って思えば魔眼をオフに出来るから、普段の仕事にも差し支えないよ」


「なるほどね〜……! たしかにこの力さえあれば、質のいい食材を選び放題ね!」

 

「うん!」


 冷蔵庫のおかげで鮮度も保てるようになったし、これで現地の食材が使えるようになったぞ!

 よーし。いい物を買いまくって、具がいっぱいの料理を作っていこう!


「行こうっ、ステラ!」


 すっごくワクワクしてきたぞ!

 僕はステラの手を引くと、朝市に向かって駆け出した!


「あふぇっ!? あっあっ、ルシアとおててつないじゃってる……!♡」


「わっ、ごめん! 嫌だった!?」


「嫌じゃないッ!!!」


「ひえ!?」


 なぜか食い気味に叫ぶステラさん。

 そんな彼女と共に、食材探しの旅に出たのだった――!



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 名前 :ルシア・スカイアーク

 守護神:【料理神オオゲツヒメ】


 ギフト:『異世界料理人』レベル12


 レベル12での能力 


 ・異世界の料理知識をインストール

 ・異世界の移動式屋台(拡張レベル2)の召喚が可能(追加品:テーブル、椅子、コンロ、冷蔵庫)

 ・異世界の料理人衣装の召喚が可能(追加品:ウェイトレス衣装)+魔眼付与×2

 ・異世界調味料+食材の召喚が可能(追加品:冷凍うどん、蒸し麺、生麺、出汁類、中華出汁、刻みネギ)

 ・調理場の半径3メートル以内にいる限り、身体能力激増+攻撃魔術が発動可能


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




ここまでありがとうございました!

ようやく具なしメンばっか出す限界苦学生みたいな料理小説から脱却できそうです!


『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』『更新止めるな!』

と思って頂けた方は、感想欄に希望やら疑問やらを投げつけたり最後に『ブックマーク登録!!!!!!』をして、このページの下にある評価欄から『評価ポイント!!!!!!!!』を入れて頂けると、「出版社から声が上がる確率」が上がります! 特に、まだ評価ポイントを入れていない方は、よろしくお願い致します!!!



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― 新着の感想 ―
[良い点] 異世界の具! た~のしみ!
[気になる点] “『ルシア』、別の意味で食べごろ” 食べごろなら早よ食べてもろて
[気になる点] タイトルのいざ朝一へ、とありますが朝市とはちがうのでしょうか。 朝市に行くのが食材探しの旅なのですか。 食材の買い出しじゃないのですか。
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