第1話 眠りてえが神様のお膝元だけは絶対に嫌だ
今後の展開として男の子を好きな男の子や女の子を好きな女の子が出てきます。
よろしくお願いいたします。
波が寄せては返している、のを見ている。
ざぷざぷと心地いい音がしていて、星灯りだけが水面を照らしていた。深夜のため人気はなく、この砂浜にはあたししかいない。
さて、夏とはいえ深夜だ。水に触れればすこしは冷たいだろう。あたしは思いきりそこに足を突っ込んでみた。
「なるほど、モノが透けるっていうのは本当なんだな」
自分の声が砂浜に響く。突っ込んだ足は水の温度を伝えることはなく、また飛沫を上げることも無かった。当然、濡れてもいない。あたしの足は水面に反射した星灯りを、そのまま水底まで突き通す。指先から透けていて、水に触れることは叶わない。
「でもあたしの姿が一応見えて声が出るってことは、音と光は透かせないのかな」
ばっちり闇属性の弱点である。この世界もそこそこ設定がしっかりしているようだ。とあたしは砂浜まで歩いた。幽霊なんだから浮けばよくない?と思い立ち宙に漂ってみる。思ったより難しい。
そう、あたしこと元一般通過日本人異世界転生魔法使いシグレは幽霊だった。
この世界だと魔物の区分で、ゴーストと呼ばれ墓場で屍と戯れる低級モンスター。あたしは、ただただどうしようもなく死んでいて、それを自覚していた。
こどもの頃からファンタジー小説が大好きだった。
9と4分の3番線に憧れて駅の構内をうろつき、タンスの奥に繋がる異国を探してタンスにこもっているような子供だった。今となるとだいぶ黒歴史だけど、まあ小学生だしかわいいもんだと思いたい。
そう、それでだ。あたしも時間を経て高校生になって、いろんな経験をしてまあそれなりに分別がつくようになった。こどもの頃に比べてファンタジー小説は全然読まなくなったけど、その分好きなものが増えた。かわいい小物とか、化粧品とか、映画とか、ゲームとか、そういうの。
いいことばっかだったかって言われたらそうでもないけど、悪いことばっかでもないよなって感じの人生を送って、まあ色々あって。
ああ、あたし死んだんだろうなって思って目を覚ましたら、そこにはあたしのいた日本とは全然違うルールの異世界があった。
剣と魔法と神様が権威をふるう世界。
明確な悪があって、それをやっつければ偉い人になれる世界。それはかつてあたしが、こどもの頃に夢見たファンタジー小説の世界にそっくりだった。
おっしゃ!主人公カードを引いた!と思った当時のあたしはその世界について出来る限り調べ尽くした。倒すべき敵を探そうと思ったのだ。
はじめは言葉もあんまり通じなくて大変だったけど、あたしみたいにこの世界にやってきた転生者がいたおかげで、この世界の常識や身の振り方、ついでに魔法の基礎を教えてもらえた。あの人には今でも感謝している。
この世界で生きていくうちに、あたしの読んだファンタジー小説の主要人物が確かに存在していることも知った。
でも、それはひとつの作品だけじゃなくて、いろんな作品から主要キャラクターがひっこぬかれて連れてこられてるみたいな、そんな印象だった。作者も出版社も違うのにマジかよとか思ったけど、とにかくあたしは、その人たちと絶対に接触しないようにした。
あたしは、相手の過去も未来も性格も知っているのに対等な人間として話せる自信がない。相手のことをなんでも知っているって、たぶん、その気になれば相手を思い通りに動かせるってことだ。それは、人間じゃなくてキャラクターだ。絶対にやっちゃいけないことのひとつだ。
相手のことは何でも知ってるのに相手はあたしのことを何も知らない関係ってなんだか不健全だし、相手からしたらめちゃくちゃ怖いと思う。
それから、あたし以外にも転生者がいるなら好きな事しててよくない?魔法使うのも勉強するのも楽しすぎるんだけど?と思ったものの、生きていくにはどっちみちこの世界のことをよく知らないといけない。あたしは、魔法使いとして、この世界に根差す冒険者"シグレ"としてまあそこそこの冒険を繰り広げた。
そしてあたしは、このめちゃくちゃな世界で倒すべき敵が誰だか理解した。
「そしてありえんくらいの気軽さで殺された」
あたしとしてはなんとしてでもアレをしばかないとと思い、あらゆる小説と現代知識をフル動員して弱点属性の魔法ばかり習得してきたのに。この世界にはまだない科学の知識も駆使したのに。遥々決戦の地を目指し空の上まで登ったのに。
まるでスナック菓子のような軽さでサクッと頭を吹っ飛ばされてしまった。マジで敵視すらされていない。
そしてその吹っ飛ばされた勢いのままひゅるひゅるとこの砂浜まで落っこちてきたというわけだ。多分あたしの肉体は海にどんぶらこされていった。
「負けちまった~~~~~~」
自慢のナチュラルブラウンの巻き髪もボサボサである。変身の魔法を覚えた時カラコン気分で変色させたお気に入りの青い瞳も容赦なくふっ飛ばされた。茶化していないとやってられない。深淵を直視できないとき、深淵はポップであるべきなのだ。
「このあとどうしよっかな」
空中でさかさまになってみる。髪は重力に従ってぶわりと下へ落ちた。幽霊にも重力きくんだなあ・・・と謎の感心を覚えた。
このあととる行動を単純にみっつほど考えた。
その1 再戦。その2 成仏。その3 全て諦めてデス余生を楽しむ。
再戦についてはまあ現実的じゃない。血の通った肉体を失って低級モンスターになってしまったのだ。人間の血を啜りでもしない限り、これ以上の魔力の強化は望めないだろう。勿論そんなことをする気はない。人間相手にはまだ言葉が通じる分駆け引きはできるだろうけど。単純な力比べでは押し負けてしまう。
次に成仏。仏教の存在しないこの世界で成仏なんてあるんか?と思うものの、あたしみたいにゴーストになってしまった人はそれなりに見てきた。そういった場合、大抵は教会の人が祈ってくれて、満足そうにサァーっと消えていく。教会の人いわく、昇天と言って、祈祷を捧げられて未練のなくなった死者の魂は神さまの住む永遠の国に行くのだそうだ。
これは一瞬考えたけど、とんでもなくこの世界の神様とあたしは思想が合わない。言ってしまえば大嫌いだ。とにかくでえきれえである。宗教国家が多いこの世界でこんな発言をしたら殺されてもおかしくないから言えないんだけど。死んでたわ。
つまり、真偽の程は不明だがこのまま昇天してしまうと未練タラタラのまま神様とエターナルランデブーしてしまうかもしれないのだ。普通に最悪では?もし成仏するならフワッと微睡んでもう何もわからなくなりたい。あれが神様ならご遠慮したい。
となると消去法で全部諦めてデス余生を楽しむくらいしかない。一応討伐されて消滅とかも選択肢になくなくなくはないが、そんなことするくらいなら普通に余生を楽しみたいし自分の命に自分でケリをつけるくらいの力はある。
まあでも味覚はなくなってるから食道楽はできなさそうだ。さっき海をベロベロ舐めて確かめた。悲しい。
でも、魔法は生前習得したものが使えるみたいだ。手遊みに小さな球体を作ってみる。天体を模した闇属性の魔法だ。灯り代わりになるくらいしか生産性は無いけど、きらきらしててキレイな、あたしの好きな魔法。
「……そうだ、別の国で魔法を学んでみようかな。海の国の魔法体系やそれにまつわる建国神話を調べるのも面白そうだし」
そして世界中を旅して、もし道中で消滅することになっても。知りたい事全部知って楽しく疲れて眠れたら、それは安眠と呼べるのかもしれない。ん?もしかしてダメ元で樹海とか地底とかも飛び込めるんじゃないか!?俄然やる気が出てきた。そうと決まれば早速地に足を付けて……
「……でもアレを野放しにしておくのはよくない気がするんだよなあ……。あたしの安眠のためにも」
じゃあ誰かに代わりにしばいてもらうか……と思うものの、この国の人間がアレに敵意を持つことは滅多にないだろう。
「あ、そうだ。海外で主人公枠を育ててしばいてもらえばいいじゃん」
***
「というわけであたしはここに来ました」
「いやどんなわけで?」
呆れたように肘をつくアルラを尻目に、あたしはアハハと笑って飲めもしない水のコップに手を付けた。
ダメ元精神で海を渡ったあたしは、自由都市リベルスカに辿り着いた。もし主人公枠育成計画がうまくいかなくてもまあ楽しければいいだろうというノリだ。
アンデッドは陽光に弱いから日中は出てこないのが常識だけれど、あたしは闇魔法で作った黒い日傘を差してお日様の下を堂々と歩く。さらば紫外線。おしゃれアンデッドなので生足もガンガン出します。
アンデッドが日中歩いているので道中色んな人にまあ驚かれたが"出先で死んでしまって故郷で眠りたいんです"としおらしく言えば大体の人が涙ぐみながら優しくしてくれた。ちょっと罪悪感があるけど日本で眠りてえことにすればまあ嘘は言ってない。ギリギリアウトだ。本当にすみません。
あたしの墜落した砂浜があったのがフリント大陸で、その南西の海のど真ん中に位置するのが、ここリベルスカだ。大きな港を構えた交易都市である。
元々は海の民が住まうクリャースカという名前の都市だったらしいが、付近の教皇国や海賊から守り抜き支配から解放されたことで、彼らの言葉で"自由"を意味するリベルと併せてリベルスカと名前を変えたらしい。
なんと堂々と買い物も楽しんだ。あたしは自分の影に物を収納できる魔法を習得していたので、お金もきちんと持っている。異国の絵巻や魔導書その他興味の惹かれたものをドカドカ買った。買い物は生きてても死んでても楽しい。
が。
幽霊が買い物を楽しんでいる光景はどうやら心無い人にはまるまる太ったカモに見えるらしく、要約すると"死人が金持ってても仕方ねえだろ"と主張するおじさん二人に絡まれた。
楽しいお買い物に水を差されて、テンションだだ下がりでどうするか考えていたところ、あたしより2,3歳は年下だろうなって男の子が割って入ってきて助けてくれた。その男の子が今目の前にいるアルラである。アルラのお父さんは自警団の人らしく、アルラの顔を見るとおじさんたちは舌打ちをしてどこかに行ってくれた。
そういうわけで、あたしはお礼としてアルラにお昼をご馳走するため、常連だという港町の大衆食堂にやってきた。このあたりでは網焼きが主流らしい。甲殻類の焼けるぱちぱちとした音と一緒に香ばしく潮の混じったにおいがする。あーあ、味覚があったらなあ。嗅覚だけ残されても。
「だから、死んでゴーストになったけどじょ……昇天するのも勿体ないから旅幽霊してるってわけ」
「全然理解できない……なんで死んだのにおまえはそんなに明るいんだよ」
「暗い方がよかった?過ぎた事なんだから楽しくいこうよ。あの世はいいぜ~」
「よくねえ!」
あたしのほうがお姉さんなのにおまえ呼びとは生意気な。
でも、なんていうか、ちょっと生意気だけどアルラはまっすぐな子だ。すごく健康な精神をしてるっていうか、真面目っていうか、からかい甲斐があるっていうか。あたしみたいな不謹慎なことでけらけら笑ってる人間がありえないのだろう。じっと見つめるとアルラはちょっとだけ肩を震わせた。そうだよね。あたし死んでるもんね。開いた瞳孔が不気味なんだよね。まあ気にしないけど、とガン見。うーん、目鼻立ちもくっきりしてるし、黒髪はまあ見慣れてるけど天然の赤い瞳は地球じゃお目にかかれないだろう。将来有望ってやつだ。
死因やホントの目的は言わなかったけど、とりあえずあたしみたいなゴーストがいることに納得はともかく理解はしてくれたみたい。
「まあまあ、助けてくれて嬉しかったのはホントだから!じゃんじゃん食べてよ。あたしはこう見えてもお金持ちなのだ」
「ふーん……」
アルラとしては、正義感に従って助けた相手が全然余裕そうだから複雑なのかな。弱いものを助けたと思ったら強い人だったみたいな複雑さだろうか。さっきも魔法使って見せたらすごい驚いてたし、戦えるんじゃんとか言っていた。ごめんな強くて。でも主人公カードを引くために頑張ったんや。努力の結果だから許してくれや。
それはそうとしてアルラは目が泳いでいて全然メニューを見ていない。お昼時だから早く決めて欲しいという店員さんからの圧を背中越しに感じる。肉体がなくなったからそういうのに敏感になったのかもしれない。
「アルラ、アルラ、早く決めないと勝手に酒頼むよ、樽で」
「樽!?」
「飲み切れる自信がないなら早く決めよ」
「持ち帰らせてはいただけないんだ?」
「いつも頼んでるやつとかないの?」
「えー……じゃあハモ貝の網焼き……」
「おっけー。すみませーん!貝焼いたやつくださーい!」
「あいよー!」
「それ伝わる?」
「常連なら伝わるんじゃない?」
違う貝を焼いたやつが来た。ごめん、めちゃくちゃ面白い。
あたしが笑っているのを見て"全然お礼されてる気がしない"とアルラがぼやいた。
いやほんとそうだよね、ごめんね。デザートも頼んで良いよって言おうとしたところで、筋骨隆々といった言葉が似合いそうな男の人が二人、慌てた様子で入ってきた。二人の様子に気づいた人から口を閉ざし、健康な活気で満ちていた食堂が、ただならぬ様子を察して静まり返る。
「女将はいるか!?」
「い、いま呼んできます!」
店員さんが奥に引っ込んでいく。女将さんはキッチンにいるのだろう。何かあったのかな~なんてアルラに話しかけようとして、正面を向いた。アルラは緊張に満ちた表情をしていてすこし面食らう。
「どうしたの?」
「あの人たちはリベルスカの漁師で、ここの女将さんは団長の奥さんなんだ」
「自警団の?」
「うん。それで、漁師たちの船に自警団が乗る事も多いんだ。海賊が出る時もあるし……」
「なるほど。それで心配してるわけだ」
二人の漁師に連れられて、キッチンの奥から女将らしき人が慌てた様子で出てくる。すると漁師のひとりがアルラに気づいたようで声を上げた。
「アルラお前ここにいたのか!海賊が出たんだ!お前の親父さんも船に乗ってんだ!来な!」
「えっ……すぐ行く!」
何かを聞く前にアルラは外に飛び出していってしまった。それにしても海賊とは穏やかじゃないなー、と至極穏やかに思った。このまま食堂に居座るのもなんとなく気まずいし様子を見に行くとしようか。あたしはお代をテーブルに残して港へ向かった。
***
港に辿り着くと、既に野次馬と涙をこぼす家族らしき人で人だかりができていた。海賊は既に漁師の船を占領したようだ。漁師の中型船に乗り込むために海賊たちは小型の船三艘で接近したようだ。沖にはぎりぎり視認できる距離に船が停泊しており、甲板に乗り上げた海賊の一人が音魔法で主張を叫んでいる。
要約すると港に停泊している大型船をよこせ、さもなくば漁師と自警団を殺すというものだった。
あたしはやっぱり音魔法に弱くなったらしくて、その音がひどく不快に聞こえる。全身がびりびりして、耳を押さえながら、あたしは船に対して探査魔法をかける。
なるほど、あの船の自警団には魔法を使える人がいないんだな。対して海賊の中には数人魔法を使えるヤツがいるわけだ。だからここまで事態が進んだ。ついでにアルラも探査にかける。お、見つけた見つけた。人だかりの最前線。そこにいくには苦労しそうだ。ま、生きてればだけど。あたしはふよふよ~っと浮いてアルラの隣にすとんと着地した。アルラはびくっと肩を震わせた。
「びっ…………くりした」
「ね、あの中にお父さんいるの?」
「…………うん」
表情は真剣そのものだ。口を横にきゅっと結んで、拳を震わせている。あたしがいなかったら今にでも船に向かってたろうな。本当にまっすぐなんだろうな。でも無謀だ。
「たぶん助けてあげられるけど、目立ちたくないの、ゴーストだからね。」
「……!」
人に危害を加えたゴーストは有害認定されて問答無用で討伐対象になる。海賊を狙ったと言っても、全ての人がそう思ってくれるかどうかはわからない。モンスターというだけで憎しみを抱く人は少なくないのだ。
「キミがやったフリ、できる?」
彼は黙って頷いた。陽光がきらりとアルラの瞳に反射する。なんだか鋭い光が宿ったように見えた。あたしは一緒に悪戯をしかけるこどもみたいな気持ちになって、場違いにも心が躍った。まあ、あの海賊たち、脅すだけで人を殺す気全然ないし、多少雑でもいいだろう。
「はい、じゃあこれ持って」
「え、モップ?」
「しっかり掴まって。ちゃんと掴まってないとマジで死ぬかも」
「え?え?」
突然モップを突き出されて混乱している。でもなんだかんだちゃんと握るあたり、真面目だなあ。
あたしは自分のいちばん得意な魔法の呪文を唱えた。影を操る魔法だ。そしてそれをモップにぐるぐる巻きにする。モノに触れられないあたしの、この世界に接触する方法。
「跨って~」
「は!?まさか」
「そのまさかです!いってらっしゃ~い!」
「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モップは宙に浮き船へ向かってギュンっと音が出そうなくらいの速さで、アルラを乗せて飛んで行った。
アルラの情けない悲鳴が聞こえた気がしたがまあ聞かなかったことにする。そして船上にアルラをぽいっと投げ捨ててから、海賊の影を操って海賊を拘束した。きゅるきゅると真っ黒で滑らかな影が海賊たちの足元から伸びて、不気味に飲み込んでいく。他人の影も操れるのちょっとずるいよね。これで他の人からはアルラが海上の船へ特攻して海賊を拘束したようにしか見えないだろう。お、アルラが漁師たちを解放しているのが見える。船が少しずつこちらへやってくる。
「よし、いっちょあがり!うまくいった~」
人々はアルラが空を飛んで行ったことに少々面食らって、一呼吸置いた後に歓声を上げた。
あたしもいいことした気がして気分が良い。今のうちに次の街へ行こう。本当はあの子を主人公枠に育て上げたかったけど、あの子はこの街でうまくやっていくのが似合っている。
それに目立ち過ぎると本当に死ぬ。用心するに越したことは無い。下手すると三度目の死ょうじきがあたしをまっているのだ。
そうだ、辻馬車を借りて道中は買いまくった本を読もうっと。あたしみたいなのに馬車を貸してくれる人がいれば。
じゃあね、アルラ。いい大人になるんだぞ。
そうしてリベルスカを後にしたあたしは、まさかこの後すぐにアルラと自警団があたしを追ってくるとは、夢にも思わなかったのである。しかばねって夢みるんか?




