表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水属性の魔法使い  作者: 久宝 忠
追加部 涼とアベルの帰路
724/930

0680 アティンジョ大公国訪問Ⅴ

五夜連続投稿、最終日です。

カキンッ。

ズルーマの一撃を、音高く弾き返すルキヤ。


「目が見えず、耳もいかれているはずなのに、この一撃をしのぐとは」

驚くズルーマの言葉に、ルキヤは何も返さない。

罠の轟音(ごうおん)によって、未だに聴覚は回復していないのだ。


閃光(せんこう)で視覚を奪われ、轟音で聴覚を封じられたルキヤ。

だがそれでも、ズルーマの剣を防ぎ続ける。


「さすがだ」

ズルーマの素直な称賛。

敵味方に分かれたとはいえ、共に一族の村で切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲だ。

その能力の高さは、誰よりもよく知っている。


だからこそ……。


「降伏しろルキヤ」

大きめな声で降伏を勧告する。


「冗談だろう、ズルーマ」

少しずつ、ルキヤの耳も回復しているようだ。


「昔から甘ちゃんだったが、それは今でも変わらんのか」

口をへの字に曲げて答えるルキヤ。

言葉の内容は(あざけ)るものだが、口調はそうではない。


お互いに壮年を迎え、それでも強さを失っていないかつてのライバルを嬉しく思うと共に、厄介な相手として敵に回っていることを忌々(いまいま)しいと思う気持ちもある。

さらに、これほどの罠を準備し、実際に自分たちの侵入を、育てた手勢で防ぐ……それは、個人戦闘レベルの話とは全く違う次元で、見事だと感じていた。



しかし、それでも……。


「降伏などあり得んよ」

「よく見ろ、ルキヤ。お前が率いてきた部下は、半分以上倒されているんだぞ?」

「閃光で、目はまだ見えんのでな」

「この状況で冗談を言うか」

ズルーマは顔をしかめる。


だがその瞬間、脳裏(のうり)を違和感が走った。


ルキヤは若い頃から、後に指揮官となるべく育てられた。

個人戦闘はもちろん、指揮能力も高い。

指揮能力が高いというのは、作戦を完璧に遂行(すいこう)するというだけではない。

損害を最小に抑えることができる指揮ができるということなのだ。


味方を無為(むい)に死なせたりはしない。


それなのに、なぜ降伏しない?

いやそれどころか、なぜ撤退しない?

なぜ……ここに留まっている? ズルーマらを引き寄せて……。


陽動(ようどう)作戦?


「しまった、(おとり)か! バッシュ様!」




王宮本宮の大会議室。

そこが、今回の防衛戦の指揮所。

大公バッシュをはじめ、国軍総司令官なども集まっている。

周囲は当然、大公親衛隊が固めていた。


しかし、突然扉が開き、何本もの影が飛び込んでくる。


「敵しゅ……うぐっ」

叫び声をあげる暇すらなく、次々と倒されていく大公親衛隊。


「陛下をお守りしろ!」

「敵襲の鐘を鳴らせ!」


飛び交う声。

だが、襲撃したのはギューガ一族。

暗殺を生業(なりわい)とする者たち。

敵に、鐘や呼子(よびこ)を鳴らさせたりはしない。

さすがに音もなく、とは無理だが、城壁の外での戦闘に比べれば、恐ろしいほど静かに戦闘が推移する。



しかし、襲撃された大公親衛隊も精鋭。

時間が経つごとに、態勢を立て直していく。


そんな大公親衛隊と連携して、呪符が飛び始めた。

飛ばしているのは、守られている対象……アティンジョ大公バッシュ。

それによって、大公親衛隊にわずかな余裕が生まれる。


ピィーーー!


ついに呼子が吹かれた。

それは、大公周辺に異常が起きたことを王宮内に知らせたということ。


「急げ! 敵が集まってくるぞ!」

無言のまま襲撃していたギューガ一族から、ついに声が上がる。

その声の主は老婆。

長老自らが、大公襲撃を直接率いていたのだ。



だがそれは、指揮官の位置を知られるということでもある。



長老に襲い掛かる八枚の呪符。

操るは大公バッシュ。


小童(こわっぱ)のくせに八枚の呪符を操るか!」

苦々(にがにが)し気に呟く長老。


呪法使いは呪符を操る。

その多くは、操れるのは一枚だけ。

上級者になると、同時に二枚の呪符を操ることができるようになる。

さらに四枚の呪符を操れるようになれば……その国屈指の呪法使いと言えよう。


人の身でありながら、八枚の呪符を操るのは普通ではないのだ。

もちろん、ギューガ一族にはいない。

長老ですら四枚が限界。



偉大なる父、叔父との差を埋めようと、バッシュが必死に努力した成果。



物心ついた時より、バッシュは、父や叔父が自分とは全く異なる『存在』であることを理解していた。

自分がどうこうではなく、二人が異質なのだと分かっていた。

そこで生じたのは二人を拒否する心ではなく、二人への憧れ。


自分は二人とは違う。

二人のようにはなれない。

それは分かった。受け入れよう。


だが、それでも……二人に近付きたい。



だから努力した。



智武勇……そして呪法。

公子として恥ずかしくないレベル……そんなものは、とうに超えた。

そんなレベルを意識したことはない。

将来、自分が大公位を継いだ時、国民が比べるのは父や叔父との差だ。

だからこそ、少しでもその差を埋めたい。


アティンジョ大公国は、父の治世中、大国へと成長した。

なればこそ、大公位を継ぐ者に求められるものも大きくなる。

全てにおいて手を抜かず、全てにおいて努力し続けた。


その結果が、今。



ギューガ一族の長老すら超える呪符の操縦。


それでもさすがにギューガの長老。

呪符の争いでは倒せないことをバッシュはすぐに理解した。


バッシュは呪符を、攻撃から味方の防御に集中する。


バッシュの呪符が大公親衛隊を守り、攻めに専念する親衛隊がギューガ一族を打ち倒していった。



「小童、その努力は認めよう。じゃが、呪法使いとしてはまだまだ」

長老はそう呟くと、操っていた呪符を回収し、新たに二枚の符を懐から出した。

注意深い者が見れば、それは呪符ではないと気付いただろう。


二枚の符は天井に張り付く。

そこから、何かが『生まれた』。


「天井から……異形のものが!」

「霊符か!」

親衛隊の指摘に、驚きつつも一瞬で見抜くバッシュ。



そう、呪符ではなく霊符。

霊符とは、呪法を放つのではなく……。


「死霊!」

「鎧を着た死霊? 次々と現れて……」

天井に張られた二枚の霊符から、次々と現れる鎧を着た死霊。

剣を持ち、鎧を着ているが、(まぶた)は糸で縫われているのか閉じられている。


ちょうどそれは、バッシュの直上。


「死霊は私が倒す! 親衛隊は暗殺者に集中せよ」

バッシュは叫ぶと同時に、剣を引き抜いた。


聖剣タティエン。


空から落ちてくる死霊を一閃。

タティエンの一閃で、死霊は霧散(むさん)する。


「やはり、魔法も呪法も、本質は同じか?」

バッシュは呟く。


聖剣タティエンの効果は、『魔法を無視する』

霊符から生まれた死霊は、いわば呪法によって生成されたもの。

魔法と呪法が本質的に同じものであれば……聖剣タティエンの一閃で消滅するのは道理。


バッシュが努力したのは呪法だけではない。

剣においても努力してきた。

だから、その剣筋はしっかりしたものだ。



だが……。



「それでも、呪符の操縦は乱れる」

ニヤリと笑って呟く長老。


バッシュは、上から降ってくる死霊を剣で斬りながら、呪符を操って大公親衛隊を守らねばならない。

呪符を操るのは、非常に繊細(せんさい)な技術が必要であり、わずかな心の乱れが大きく影響する。

それは実は、魔法使いが魔法を扱うのと比べても、非常に繊細なものだ。


バッシュのように、幼少期から努力を怠らなかったとしても……剣と呪符の同時操作は不可能。


「これが、呪法使い同士の戦いの機微(きび)よ。呪符を扱える枚数だけでは決まらん。小童は、やはり小童であったな」

長老の呟きは誰にも聞こえない。



バッシュの呪符の乱れは、ほんのわずかだ。

しかし相手は、長老率いるギューガ一族。

つけこむには十分な乱れ。


防御を担っていたバッシュの呪符がわずかに乱れ、大公親衛隊は打ち倒されていく。


落ちてくる死霊を五体斬ったところで、バッシュも気付いた。

「それが狙いか!」

悔しがるがどうしようもない。


呪法使い同士の戦闘経験の差が出た。



止まらない死霊の落下。

大公親衛隊が打ち倒され、加速度的にその差が広がる。


ガキン。


バッシュの剣が、死霊だけでなく自らを狙ってきた投げナイフを弾く。

ついにギューガ一族の攻撃が、親衛隊を抜けてきた。


「くっ」

バッシュも、その意味は理解している。

すぐそこに、崩壊が迫ってきたということ。



ほとんど同時に、ズルーマが大会議室に飛び込んできた。

だが、遅い。



バッシュは、長老と目が合った。


「死ね!」

「しまっ……」

バッシュは、死を覚悟した。



その時。


カキンッ、カキンッ、カキンッ……。



バッシュに向かって投げられた、全ての投げナイフが弾かれた。

「なんじゃと!」



空気が変わった。

その瞬間、誰も動けなくなる。



カツン、カツン……。



足音が聞こえる。

だが、そちらを向きたくない。


死の足音であることを、瞬時に理解してしまったから。



カツン、カツン……。



わずかな逡巡(しゅんじゅん)もなく、足音は近付いてくる。


首を少し動かせば、足音の正体は分かる。

しかし、動かしたくない。

知りたくない。


知りたいわけないであろう、自分の命を奪っていく者の正体など!



そんな中、バッシュは、確信をもって顔を向けた。


薄い紫地の服を着て、長い黒髪をきっちりと結い上げ、淡い紫の輝きを放つ小さな冠で留めた男性。

足音の正体は、ヘルブ公であった。


「叔父上!」

「バッシュ様、よくぞここまで成長されました。兄上……いえ、先代大公がいらっしゃれば大いに喜ばれたことでしょう」

いつも通り、涼やかな表情のヘルブ公。


さらに、直前に扉から飛び込んできた人物にも声をかける。


「ズルーマ、よくもたせた」

「ははっ!」

ズルーマは慌てて片膝をついて答える。



ここまで、ギューガ一族の者は、誰一人動けなかった。

それは理性ではない。


機先を制して動けば状況を有利にできるかもしれない……それは分かっている。

頭では分かっている。


だが、それだけ。


頭では分かっていても体が動かないのだ。



いや、人によっては頭でそんなことを考えることすらできない。

何も考えることができない。

恐怖で頭がいっぱい……。


このまま何事もなく時間が過ぎ、目の前にある『死』が自分を見逃してくれることだけを願う。



人は、死が目の間に迫った瞬間、走馬灯(そうまとう)のようにこれまでの経験が頭の中を駆け巡るという。



嘘である。



そんなのは、自分の生にある程度満足した者だけが得られるご褒美だ。

普通、そんなご褒美は得られない。


ただあるのは、恐怖。


何もできない、恐怖。


その恐怖を自覚しながらも言葉を発することができる者も、いないわけではない。


「化物が……目覚めおったか」

長老の呟き。

それは、人ではない別の何かという意味での『化物』ということではない。


だが、人であろうが人でなかろうが、その違いにどれほどの意味があるだろうか?


どうやっても勝てない、そして絶対的な死をもたらすものであることに変わりはないのだから。


「化物? ふふ、私など足元にもおよばない『真の化物』が、王宮には二人も逗留(とうりゅう)していますが……。知らないというのは幸せなことですね」


ヘルブ公は、少し離れた屋根の上を見る。

そこには、こっそり隠れながら、大会議室をコソコソと見ている剣士と魔法使いの二人組が……。

本当にまずくなったら、バッシュの戦闘に介入しようとしたのだろう。


ヘルブ公は、うっすら笑いながら小さく頭を下げた。



「とりあえず、真の化物が介入する前に、何の問題もないということを証明しておきましょう」

「何をするというのだ?」

「あなた方が想像している通りですよ」

長老の問いに、ヘルブ公は表情を変えぬまま答えた。


「死になさい」


その瞬間、大会議室にいたギューガ一族全員が絶命し崩れ落ちた。

首の後ろから、細い何かが貫いたのだ。

全員を、同時に。


それが、驚くほど細い呪符によって貫かれたものであることを理解できた者が、どれほどいただろうか。


貫いた瞬間、一瞬だけヘルブ公は大きく息を吸った。

実はまだ、完全に元の状態に戻ってはいない。

それでも、色々とギリギリで間に合わせた……。



ヘルブ公はうっすら笑みを浮かべたまま歩み、バッシュの前に来ると、頭を下げた。

驚くほど優美にして、綺麗な一礼。


「ヘルブ公プラク、参上いたしました」

「叔父上……」

「陛下、どうか王宮を攻める反逆者どもの制圧をお命じください」

表情を変えないまま命令を乞うヘルブ公。


バッシュは一度深い呼吸をした。

それによって完全に、心も体も抑制される。

口から出た言葉は、一ミリのブレもないもの。


「ヘルブ公に命じる。王宮を攻める者どもを殲滅(せんめつ)せよ。これは勅命(ちょくめい)である」

「勅命、しかと(うけたまわ)りました」


これは初めての、新大公バッシュからヘルブ公への命令。



ヘルブ公は深々と一礼すると、大会議室の外に向かって歩み始めた。


口の端に思わずこぼれる笑み。

その顔に浮かぶのは、弟子の成長を喜ぶ師の表情。


「殲滅せよとおっしゃった。ふふふ、さすがバッシュ様。兄上、兄上の血は、間違いなくバッシュ様に受け継がれておりますぞ」

その呟きは、当然誰にも聞こえない。


退(しりぞ)けよでも、排除せよでもなく、殲滅せよ。二度と反乱など起こす気にならぬよう、確実に『殲滅』するとしましょう」



その後、わずか十分もしないうちに、王宮を攻めていたバブリー家を中心とした貴族の兵たちは全滅した。

そこには、四千もの(しかばね)が転がったと言われる。




大会議室での戦闘をこっそり見ていた剣士と魔法使いは、言うまでもなくアベルと涼である。

表に向かったヘルブ公の『殲滅』……その瞬間は見ていない。

どうせ酷い光景になるだろうと思ったし、ヘルブ公が出てきたのなら、万が一は起きないだろうと考えて。


全てが終わった後の光景は見た。


「まさに、覇道(はどう)ですね」

王道(おうどう)と覇道の覇道か?」

「ええ、それです」


数えきれないほどの死体が転がる王宮の外。

ヘルブ公ただ一人によって、殲滅した攻め手側。


それを見て、涼は覇道という言葉を使った。


「確かにイメージはしやすいが……」

「覇道というのは、力を示すだけではダメです。力で何もかもを解決するだけでもダメです」

「そうなのか?」

「ええ、それはただの脳筋(のうきん)です」

「お、おう……」

涼が断言し、アベルもなんとなく受け入れる。


否定する理由は特にないので。



「力を示し、その力が人を魅了してしまう……それが覇道の本質です」

「力が人を魅了? 確かに、人は強力な力に魅了される、それは否定しないが……」

「それが、国家レベルの統治にまで拡大した状態といえば、分かりやすいでしょうか。国民一人一人が、その力に魅了される。だから、その力に支配されることを、心地よく感じてしまうのです」

「支配されるのを心地よく感じる? そうか?」

「ええ。圧倒的に強い者に支配されたいという感情は、人の本質の一部です。それはある世界では、『神』と呼ばれる存在の場合もあるかもしれませんが……覇道の本質は、それだと僕は思っています」


歴史学の世界に片足の先っぽだけ踏み入れた涼は、古今東西の『統治』という行為そのものに興味をもち、研究したことがあった。

統治を研究するということは、『民衆』の本質を知るということでもある。


なぜ、民主政を敷いていたアテネは力を失ったのか?

なぜ、共和政ローマは帝政ローマへと移行していったのか?

なぜ、西洋諸国が民主主義を根付かせようとしても、中東とアフリカではうまくいかないのか?


もちろんそれぞれに、何十もの正解がある。

どの側面から見るかによって、正解の形は違う。


その正解の一つとして、『民衆』に注目した場合の正解もある、それだけのことである。



「アベルは、覇道ではなく王道を進んでください」

「お、おう」

「アベルに覇道は似合いませんから」

涼は断言する。


「似合う、似合わないの問題なのか?」

「当然です。僕個人としては、王道と覇道は、どちらが正しい、どちらが正しくないといったものではないと思っています」

「ふむ?」

「それは統治者の向き不向き、民衆の向き不向き、その地域の人たちが経験してきた歴史的な向き不向き……とても多くの、複雑な要素が絡まって、合ってる合ってないが出てくるものなのではないかと」

涼は説明する。


アベルは首を傾げている。

完全に同意はできないようだ。


「王道の方が良いものだと思います?」

「ああ、なんとなくだがな」

「そう思うのであれば、やはりアベルには王道こそが似合っているのですよ」

「なるほど、そういうことか」


アベルは、何か得心(とくしん)がいったのだろう、何度か頷いている。


「世界は多様性からできています。ある人たちにとっての正義が、別の人たちにとっての不正義の場合だってあるのです。一方の正義を、強制的に押し付けると反発が生まれますからね」

「それは間違いないな」


中央諸国で正しいことが、この東方諸国でも正しいとは限らない。




アティンジョ大公国王宮が襲撃された一週間後、涼とアベルはアティンジョ大公国首都カムフォーを出発することになった。


「ロンド公爵閣下、アベル殿、ありがとうございました」

「いえ、バッシュ陛下、こちらこそ歓待していただき感謝しております」

バッシュが感謝し、涼も感謝する。


「聖剣タティエンを届けていただき、ありがとうございました」

「ヘルブ公も、回復してよかったな」

ヘルブ公とアベルも、感謝し合った。


「港町ホイアンからは、我がアティンジョ大公国の遠洋巡航艦がダーウェイまでお送りいたします」

「はい、ありがとうございます」


こうして、アンダルシアとフェイワンにまたがった涼とアベルは、ふたたびナイトレイ王国への帰路へと戻っていくのであった。

本日2023年2月20日(月)、

『水属性の魔法使い』小説第6巻が発売されました!

皆様、もうお手元にありますでしょうか?

あるという前提でお話を……。


https://twitter.com/TOBOOKS/status/1627624105112645632/photo/1


その第6巻の後ろの方、多分「あとがき」の次のページに、【第7巻の予告】があると思います。

そこに、いくつか重要な情報が載っています!


1.第7巻の発売は、2023年夏です!

2.「第二部 西方諸国編」制作決定!

3.「ウィリー殿下の冒険」付き限定版の発売(『第7巻限定版』の発売)


はい、1.はそのまんまです。

第7巻は今年の夏に発売されます。

今しばらくお待ちください。


そして2.です。

よく見てください! 「第二部 西方諸国編」の制作決定です!

第二部丸々、制作決定なのですよ。

これまでは、1巻ずつの制作決定でしたが……今度は違います!


もうしばらくは、皆様に『水属性の魔法使い』の世界にお付き合いいただけるという。

素晴らしい!

皆様の周りに、まだ書籍版を購入されてない方がいたら、ぜひ言ってあげてください。


「次(第7巻)で第一部完結するし、第二部も制作されるから、買おうよ」と。

それが(いろんな意味で)、先に繋がると思うのです!

よろしくお願いいたします。


最後に3.です。

第7巻は、特別版も発売されます。

TOブックスオンライン限定発売です。

これはちょっとだけお高いのですが……10万字超「ウィリー殿下の冒険」という冊子がついてきます。

(なんとか書き上がりましたが、11万5千字くらいいっちゃってます

いつもの特典SSは、5千字から1万字ですが、今回はちゃんと小冊子になるらしいです)

これには、「第一部 中央諸国編」と「第二部 西方諸国編」の間にある三年間……ここで起きたあるエピソードが収録されているのです。

【なろう版】第三部の「0656 遠征艦隊」で、涼がちょっとだけウィリー殿下について触れていますね?

【なろう版】第二部、第三部で、ウィリー殿下は一切出てきていませんね?

それらの理由が明らかになります。

それと、2021年3月10日に投稿された「番外 <<幕間>> 第一巻発売記念SS 魔石の分割」の最後でウィリー殿下は涼の犠牲に……。

その結果こそが、この冊子「ウィリー殿下の冒険」だったりします。


あの三年間に何が起きたのか……その最初の一年のエピソード。

内容、気になりません?


当然ですが、全編通しての主人公である涼もかなり出てきます。

美味しいところを持っていき……ハッ、これは内緒です。


元々、どこかで書きたいなと思っていたエピソードだったのです。

当初予定として12万字くらい……だったのですが、今回11万5千字なので、ほぼそのまんま書けました。

【なろう版】第一部の時から仕込んでいたものですからね。

練りに練ってありますよ……ふふふ。


とにかく、面白いものが作れていますので、「特別版」ぜひぜひお求めください!

TOブックスオンラインストア限定です!

https://tobooks.shop-pro.jp/


TOブックスHPの右側に、『水属性の魔法使い』公式HPバナーがあります。

そこにも、そのうち現れる……のではないでしょうか。

http://www.tobooks.jp/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『水属性の魔法使い』第三部 第3巻表紙  2025年7月15日(火)発売! html>
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ