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水属性の魔法使い  作者: 久宝 忠
第二部 最終章 魔人大戦
452/915

0426 進軍

王城では、御前会議が開かれていた。

参加者は……。


国王アベル一世。

王妃リーヒャ。

宰相ハインライン侯爵。

王国騎士団長ドンタン。

ワルキューレ騎士団長イモージェン。

冒険者ギルドグランドマスター代理フィンレー・フォーサイス。

王都中央神殿大神官ガブリエル。

王都中央神殿伝承官ラーシャータ・デヴォー子爵。



「……以上が、王国騎士団と『明けの明星』によって伝えられた情報です」

進行役である宰相ハインライン侯爵が言うと、他の者たちは頷いた。

事前に、ある程度は伝えられていた内容だ。


ここから先が、初めて伝えられる内容になる。


「まず敵の戦力ですが、魔人ならびにその四将と称する上級眷属(けんぞく)がいます。四将の内、名前が分かっているのは、先ほど伝えたオレンジュのみです。それと、彼らのかさを増しているのが、二種類の眷属、『虚影兵』と『実体兵』と呼ばれているものです。これについては、伝承官のデヴォー子爵より説明いただきます」


ハインライン侯がそう言うと、伝承官のラーシャータが立ち上がって説明を始めた。


「王国に残る伝承、書物だけでは情報が足りませんでした。ですが、協力関係を結んだ連合の厚意によって、高名な伝承師であられたルーク・ロシュコー男爵が遺された手記と資料を確認できました。その結果分かったのが、『東に封じられた魔人』ガーウィンは二種類の兵を操る。一つは虚影兵、もう一つが実体兵と」

「その虚影兵というやつが、最初に連合のクルチョ、王国のバン・レーンを襲った奴らか?」

ラーシャータの説明に、アベルが質問した。


「陛下のおっしゃる通りです」

「騎馬が城門にぶつかっての攻城か」

ラーシャータが答え、フィンレーが呟く。


「この虚影兵は、レイスとアンデッドの中間のようなもの……ある種の霊であると、記録が残っております」

ラーシャータの説明を受けて、大神官ガブリエルが頷いた。

そのために、ガブリエルがこの場に呼ばれているのだ。

「王国の全モンク三千人、いつでも準備できております」

ガブリエルの言葉に、アベルは大きく頷いた。


王国における『モンク』とは、神殿の武装修道士だ。

光の女神にその身を捧げ、鎧を身につけ、聖なる祝福を受けた杖を持ち、最前線で戦う神官。

間違いなく、魔人の虚影兵に対しての切札(きりふだ)になるだろう。

ほぼ唯一の、人間側のストロングポイントとすら言える……。



「虚影兵と共に軍としての性格を持っているのが、実体兵です。こちらは、一般的な人間同様に、肉体があり、武器を操ると考えていただいて構いません。ただし、一人一人が、非常に強く、恐れたり怯んだりすることがありません。ですが体は人間ですので、弱点は人と同じです」

「そこは、我らの出番ですね」

ラーシャータの説明に、王国騎士団長ドンタンが答え、隣のワルキューレ騎士団長イモージェンが頷いた。


多大な犠牲が出る事は覚悟している。

だが、やらねばならぬ。

この一戦に、国の存亡(そんぼう)がかかっているのだ。


「各地の騎士団からの応援もある。だが、中心となるのは王国騎士団とワルキューレ騎士団になるだろう。ドンタン、イモージェン、頼んだぞ」

「はい」

アベルの言葉に、ドンタンとイモージェンは頷いて答えた。



「魔人ならびに、四将の力については、ほとんど情報が集められませんでした。かつての魔人ガーウィンとの戦争で、四将を討ち取る事はできたという記録はございました。ただし、方法は分かりません。シュールズベリー公爵、いえアーウィン・オルティスが、魔人としてどこまで覚醒(かくせい)しているのかにもよりますが……魔人そのものは、結局倒せず、封印できただけだと」

「……やはり最後はそこだな」

ラーシャータが説明を終えると、アベルが小さくそう言った。


そう、結局最後は、魔人そのものの力。

それをどうするかになる。


分からないなりにも、いくつかの策は準備した。

対帝国用に準備していた『装置』も、今回の戦いに投入する決定が下されている。


戦略を立て、戦術を準備したが……それでどこまで通用するかは分からない。

倒し、封印する……。

正直、これでダメなら、魔人とその軍隊を止める術はない。



前回は、魔人を封印した……。



だが、封印した方法は不明。

正確には、いつ封印が解けたのかも不明。

あるいは、完全には解けていないのかも不明。


そもそも……。

「アーウィンの体は、乗っ取られたのか? ならばあの体が、魔人ガーウィンそのものなのか?」

アベルが呟く。

だが、誰も答えない。

答えようがないからだ。


アベルには一抹(いちまつ)の不安があった。


アーウィンの体とは別に、ガーウィン本体の体があり、そちらはどこかで目覚めを待っているのではないか。

仮に、アーウィンの体を封印できたとしても、本体が別にいれば意味がないのではないか……。



アベルは小さく首を振ると、詳細な情報を収集したラーシャータの方を向き、褒めた。


「よくこれほどの情報を集めた。よくやった」

「宰相閣下の厳命でしたので」

アベルが称賛し、ラーシャータが苦笑した。


「情報が、戦の行く末を左右します」

にっこり笑いながら、宰相アレクシス・ハインライン侯爵は答えた。


彼の言葉に抗する者などいない。

そうやって、十三年前の『大戦』で、王国は連合に勝利したのだから。


それでも、まだ情報が足りないことは理解している。

おそらく、ハインライン侯が最も理解している。

同時に、あまり時間がない事も理解している。


暴れている魔人軍をこのままにしておけば、王国全土で世情不安が大きくなる。

まだ、王国解放戦から三年しか経っていないのだ。

南部や西部はともかく、王都のある中央部や、北部と東部の民心は、完全には安定していない。



情報が完全に揃っていないのに戦わねばならない理由の一つが……それだ。



「現在、王立錬金工房のケネス・ヘイワード子爵が、連合のフランク・デ・ヴェルデ殿の協力を仰ぎながら、再封印用の錬金道具を開発しているそうです。ただ、魔人の力が正確に分からない以上、発動してもどこまで封印できるかは分からないとのことです」

「仕方あるまい」

ハインライン侯の説明に、一つ頷いてアベルは答えた。


そして言葉を続ける。

「あの二人で無理なら、現代の錬金術師では不可能ということだ」



その後も、詳細な打ち合わせが行われ……二日後、王都に集まった各地の騎士団と共に、魔人討伐のための王国軍が王都を発った。




総勢五万の王国軍を率いるのは国王アベル一世。

国王自らの親征である。

だが、当の国王は、時々、チラチラと隣を見ている。


国王の隣には、当然のように王妃が。


「なあ、リーヒャ、本当に行くのか? 戦場だぞ? ノアの傍らにいてやった方が……」

「アベル、もう何度目ですか? ハインライン侯にお任せしているので、ノアは大丈夫です。それより、相手が相手です。一人でも、強力な神官が必要でしょう。ケネスとリョウが作ったあの錬金道具……というより錬金装置、神官が多ければ多いほど、その真価を発揮するのでしょう? 私は戦場にいた方が役に立ちます。そもそも、負ければ王国は滅びるかもしれないのです。ノアのためにも、私は戦場で勝利をつかみ取ります」

「お、おう……」

リーヒャの固い決意に、アベルは言葉を続けるのを諦めた。


……とはいえ、また数時間後には同じことを言いそうなアベルであったが。


「諦めよ、国王陛下。王妃の頑固さは、お主が一番知っておろうが」

「冒険者上がりは、頑固者が多いからのお」

横からそんな茶々を入れるのは、二人の老魔法使い。

王国魔法団最高顧問イラリオン・バラハと、王国魔法団団長アーサー・ベラシス。


二人は、固辞したのだが、半ば国王命令によって王国魔法団の現在の地位に就かせられていた。

『宮廷』魔法団から『王国』魔法団に改変されたが、団員は変わっていない。

ただ、アーサーとイラリオンが責任者に据えられたが……。

ちなみに今回、二百人を超える王国魔法団、全軍出撃だ。


「魔法の研究が(とどこお)るわい……」

「わしらより、リョウを魔法団団長にした方が良かったのでは……」

イラリオンもアーサーも、未だにぐちぐち言っている。


「リョウが頷くわけないだろうが……。『ロンド公爵領は、王国から独立します!』とか言われたら大変な事になるわ!」

アベルは、小さく首を振りながら言う。


「あり得ないとは言い切れん……」

「いつかは行ってみたいのお、ロンド公爵領」

イラリオンもアーサーも、首を振りながら言う。



涼は、この場にいなくとも主役なのであった。




王国騎士団を先頭に進む王国軍。

次に、王国魔法団と、国王と王妃を囲むワルキューレ騎士団が続くのだが、その中に、三つほど変わった馬車がある。

その馬車は、いずれも馬車自体が巨大な装置らしい。

とはいえ、そのうちの二つがどんなものなのかは、アベルも知っている。

この、『移動式』になる前の形を見たことがあるから。

それに、使われている魔石は、かつてアベルらが手に入れたワイバーンの風の魔石であるし……。


だが、その二つに比べても外観が大きい最後の一つの馬車は……もちろん、中身の効果は知っているが、詳しくは理解していない。

御者席には専門の御者と王立錬金工房のラデン、馬車の横には、馬に乗ったケネス・ヘイワード子爵がついている。


そこへ、国王アベルが馬を寄せてきた。

「ケネス、馬に乗る姿も様になっているじゃないか」

「これは陛下」

アベルとケネスは、元々飲み会集団『次男坊連合』の、気の置けない仲間だ。

もちろんこの場は、周りの目もあるため、国王と子爵として振る舞わざるを得ないが。

これは仕方のない事だ。

国王と貴族。明確に違う立場。


どこかの筆頭公爵くらいだ。その差をあまり感じさせない()()()()いなのは……。


「改めて見ても、でかいな」

アベルは、馬車丸ごと装置となっている錬金道具を見て言う。

「二つの装置を積んでいますから……。どうしても、これ以上は小さくできませんでした」

苦笑しながら言うケネス。


「封印のはともかく……もう片方は、戦場用として開発されたわけだし、移動前提ではあるんだよな」

「ええ。大きいですが、戦場まで移動して使用する前提ですので、その辺りの機能はいろいろついています」

「以前、ケネスとリョウが二人で作ったんだよな? ケネスは分かるが……リョウは、役に立ったのか……?」

若干(じゃっかん)(いぶか)しげに問うアベル。


だが、それへの答えは、強く首を振るケネスであった。

「リョウさんがいたからこそ、作る事ができた錬金道具です。凄いですよ」

「そ、そうか?」

「はい! リョウさんの<アクティブソナー>、あの魔法の原理が素になっています」

「光属性魔法のための装置、じゃなかったか?」

「その通りなのですが、装置は水属性魔法、外からは神官の光属性魔法。簡単に言うと、この二つをかけ合わせる形です」

「俺も正確には知らんのだが、それは……ケネスが発表した融合魔法とかいうやつじゃ……」

「おっしゃる通りです。融合魔法の一つの形です。錬金道具によって生成される魔法と、魔法使いが生成する魔法を、融合させる。しかも、別の属性の魔法を。これこそが、融合魔法の真髄(しんずい)です」


融合魔法の可能性は無限大だと、熱く語るケネス。

この辺りは、研究者であり、技術者でもある錬金術師の特徴的な傾向であることを、アベルも知っているため、何も言わない。



ケネスは、しばらく熱く語った後、ふと呟くように言った。


「何となくなのですが、リョウさんは、私が知らない系統の錬金術の知識がある気がします」

「何?」

ケネスが首を傾げながら言い、アベルが不思議に思って問う。


「まあ、時々、全く訳の分からない言葉を吐くが……」

アベルが言い、ケネスも微笑む。


「とにかく、リョウさんがいたからこそ存在しえた装置です。『長距離拡散式女神(めがみ)慈悲(じひ)』は」

「ただの……ただの推測なんだが……命名者は、ケネスじゃなくてリョウな気がする……」

ケネスが装置の名前を言い、アベルは小さく首を振りながらそう呟いた。



「そう言えば、リョウさんはちょっと名前が長くなりすぎてしまったので、短縮形が必要ですねとかいってましたね」

「短縮形?」

「ええ。確か……『長距離拡散式女神の慈(パナケイア・ブレス)悲』とか」

「どういう意味だ?」

「それは私にも分かりません」

顔をしかめて問いかけるアベルと、苦笑しながら答えられないと言うケネス。



この錬金道具は、元々、対魔人用に開発されたものではない。

対帝国軍用に、この三年の間に開発されたものだ。

ただ、流用できそうだと王立錬金工房が判断し、アベルもその判断を支持した……。




今回、王国軍には、冒険者は参加していない。

これは、情報漏れをできるだけ防ぎ、速やかに進軍して魔人軍に対峙するためだ。


代わりに、いくつかの騎士団が参加している。

だがその騎士団も、王国騎士団、ワルキューレ騎士団は当然として、王都に近い貴族領騎士団が多い。



王都のある中央部の貴族たち、例えばシルバーデール騎士団。

今回、予備役まで入れて全軍参加している。その数二千騎。

シルバーデール騎士団の栄光ある歴史の中でも、最大の動員数であろう。

率いるのは、もちろん、次期シルバーデール公爵フェイス。

十九歳の美しい女性であるが、その指揮ぶりは苛烈(かれつ)の一言。

また、その指揮についてくる騎士団員は、間違いなく王国屈指の精鋭たちであろう。



王都から離れた領騎士団でも参加している者たちがいる。

そんな例外の中でも、王国騎士団やシルバーデール騎士団と並ぶ、王国を代表する騎士団。

それが、南部のルン辺境伯領騎士団。

かつて、セーラや涼によって鍛えられた騎士団員たちを中心に、自他ともに認める王国最強の一角。

率いるのは、騎士団長ネヴィル・ブラック。



また、歴史が浅く、間違いなく新興騎士団であるが、注目を集めている騎士団がある。

それが、北部のカーライル伯爵領騎士団。

騎士の数は三百人ほどと決して多くはない。

だが、設立からわずか三年にもかかわらず、(あなど)るべからずと王国中の貴族から思われている……。

それは、伯爵でありながら騎士団長も兼ねるカーライル伯爵、並びに騎士団付き魔法団を率いるカーライル伯爵夫人、この二人の存在ゆえであろう。

カーライル伯爵ウォーレン。

カーライル伯爵夫人リン。

いずれも、かつてのA級パーティー『赤き剣』のメンバーだ。


ウォーレンの生家ハローム男爵家は、代々、王の盾を輩出してきた盾使いとして有名な家でもある。

ウォーレン自身も、冒険者時代に『不倒』の二つ名を持ち、冒険者でありながら王国屈指の盾使いとすら言われたこともある。

そして、自身の騎士団を持った時、彼は鍛え上げた。

大盾を使いこなす数百人の騎士団を。

カーライル伯爵領騎士団員は、全員、大盾を使いこなす。


そんな大盾を使いこなす一団の中に、毛色の違う者たちがいる。

数は五十人ほどと多くはないが、魔法使いたちだ。

だが、騎士団付き魔法団というだけあって、全員が、それなりに近接戦をこなすことができる。

これは、魔法団を率いるリンが、「リョウみたいに、これからの魔法使いは、近接戦もできなきゃ!」と言ったからという噂がある……。

真偽はともかくとして、戦場に出るなら、魔法使いも近接戦ができた方がいい……それは事実なため、彼らは鍛えられた。

大盾を使いこなす、騎士団員たちによって……。


魔法使いだからといって、(やわ)ではないのだ。



それら、有名、あるいは注目を集める騎士団以外にも、国内大小さまざまな騎士団が参戦している。

その多くが、この三年間で立て直した、あるいは規模を拡大した騎士団たち。


王国軍全軍で五万人。


それは、間違いなく強力な軍隊であった。




そして、時を同じくして、ハンダルー諸国連合でも、動きが起きていた。



「陛下、動きがありました」

そう言って、馬上でアベルに報告書を渡してきたのは、王国騎士団長のドンタンだ。

「そうか。連合が戦争状態宣言を行ったか」


ハンダルー諸国連合は、執政オーブリー卿の名で、連合が戦争状態に突入したことを宣言した。


これによって、オーブリー卿は独裁官としての命令権を持つことになる。

それは、連合全体における全軍事力への命令権。

戦争状態でない場合は、『諸国連合』を構成する各国で反乱などは対応し、各国が自国の軍事力への命令権を持つのだが、独裁官が立った場合、その独裁官の命令権が全てに優先する。


そして、独裁官オーブリー卿の命令は、連合内で活動する武力集団への攻撃であった。

一般向けには『武力集団』としか発表しなかったが、連合各国首脳に対しては、明確に『魔人の眷属』と伝達した。


それにより、各国からの反発は全くなかった。


それまで、対応の最前線を担い、連合政府へも助力を乞おうとしなかったヴォルトゥリーノ大公国ですら、全面協力を約束したのだ。

相手が魔人の眷属では、荷が重すぎるということだろう。



オーブリー卿による戦争状態宣言から二時間後には、独裁官オーブリー卿に率いられた連合軍が首都ジェイクレアを発ち、連合西部国境に向かって進軍を開始。


この連合との連携作戦のタイミングもあって、王国は冒険者を投入する余裕がなかったとも言える……。



とにかく、こうして一般の国民が全く知らないところで、東西から、魔人への挟撃作戦が開始された。


後世、『魔人大戦』と呼ばれることになる戦いの幕開けであった。


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