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水属性の魔法使い  作者: 久宝 忠
第一部 第七章 インベリー公国
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0099 インベリー公国

お待たせしました。

再び、涼を中心に物語は進みます。

ニルス、エト、アモンのパーティー『十号室』の三人は、ルンの城壁外に来ていた。

「今回の仕事、予定より早く帰って来られて良かったよな」

「リョウが作ってくれた魔力ポーションのおかげで、魔力回復にかかる時間をかなり短縮できましたからね」

「このくれぇぷ、リョウさんの口にも合うといいのですが……」

涼が、錬金術の練習で作った魔力ポーションを、三人に『試供品』として提供し、それによって依頼が予想以上にスムーズにいったのだ。

その感謝の気持ちついでに、涼の家に行こうということになった三人。

ちなみにくれぇぷは、ルンの街に新しく出来た露店で、途中で買ってきたものである。



「お、ここだな。東門からは、やっぱり近いよな」

横にだだっ広く、扉が三か所ある特徴的な家の前に着くと、ニルスがそう言った。


涼の新居である。

中央の扉は両開きで、これが正面玄関。

左右残りの二つは、いわば勝手口なのだが……。


「よし、右の扉から入ろう」

「なぜわざわざ、真中の扉から入るのを避ける……」

なぜか中央の玄関から入らないで、わざわざ勝手口から入ろうとするニルス。

それに軽くつっこむエト。

「俺らとリョウの仲じゃないか。初めてならともかく、もう何回目かだろ、ここに来るのも」

そういうと、ニルスは右の扉を開けた。


そこにはかなり広めのテーブルと、数脚の椅子が置かれている。

その椅子には、目を疑う光景……絶世の美女が本を読んでいた。


窓から降り注ぐ光にプラチナブロンドの髪が煌めき、ほんの少し傾げた首がこの世のものとは思えない雰囲気を醸し出す。

ただそこにいるだけで、周囲の空気すら別の物に変わったかのような。

美の女神もかくやと言えるその女性が、三人の方をちらりと見る。

それまで固まっていた三人は、それを合図に意識が戻った。

「失礼しました!」

ニルスがそう叫び、扉を閉めた。


たっぷり二十秒ほど、誰も口を開かない。



ようやく口を開いたのは、やはりニルスであった。

「えっと…家を間違えたようだ」

そういうと、(きびす)を返そうとする。

「いやいや、合ってるから。リョウの家、ここだから」

そんなニルスの肩をつかんで止めたのはエトである。

「びっくりするくらい綺麗な女性がいましたね」

驚いているのだが、二人よりは冷静な言葉を紡ぐアモン。

「そ、そうだよな。あの女性、幻覚じゃないよな?」

ニルスも、自分が見たものが事実なのかどうか、扉を閉めた今となっては自信が無くなっているのである。


「よし、もう一度だ。落ち着け俺」

誰も、ちゃんと中央の扉から入ろう、とは提案しない。

エトも再度は提案しない。

一度失敗したら、もう一度試してみる…。

十号室の三人とはそういう者たちである。



「失礼します」

まるでギルドマスター執務室に入る時のような、そんな丁寧な口調で扉を開けるニルス。

だが、ノックをしないのが、やはりニルス…。


扉を開けると、先ほどと同じ光景が広がっていた。

椅子に座り、今度は最初から三人の方を見ている絶世の美女。

四人の誰かが口を開く前に、奥の方から声が聞こえてきた。

「う~ん、セーラ。ごめん、さっきの錬金化合だけど、何度やってもうまくいかないんだ。もう一回やって見せて…。やあ、ニルス、エト、アモン、久しぶり」

出てきたのは家の主、涼であった。



「こちらは、B級冒険者のセーラ。セーラ、この三人は、僕の宿舎時代のルームメイト、E級…じゃない今はD級パーティー『十号室』のニルス、エト、アモン」

「初めまして、セーラだ。そうか、君たちがリョウのルームメイトだった子らか」

涼の説明に、セーラは一度大きく頷いた。


「に、ニルスです」

「エトです」

「アモンです」

緊張しすぎて、自分の名前しか言えない三人。

このルンの街で『セーラ』と言えば、アベルやフェルプス以上の伝説と化しているのだ…B級であることは誰もが知っているが、ギルドに来ることがほとんどないからである。


セーラは、ふと壁の時計を見た。

「ああ、もうこんな時間か。リョウ、私は館に戻るよ。また来る。そこな三人も、またな」

セーラはそう言うと、颯爽と出ていった。



その瞬間に、三人は金縛りが解けたかのように動き出した。

「り、リョウ、さっきの人って、あの『風のセーラ』だろ? なんでここにいるんだ?」

「セーラさんと言えば、騎士団指南役。オーラが違う…」

「リョウさんの周りって、ホントにびっくり箱ですね」

ニルス、エト、アモンはそれぞれ表現は違うが、一様に驚いた様子である。


「セーラには、色々教えてもらってるんですよ。さっきも錬金術を…」

涼が答えると、ニルスとエトがひそひそと会話を交わしている。

「セーラ、だと。呼び捨てか…」

「いつの間にそんな関係に…」

ひそひそではあるが、もちろん涼には丸聞こえである。聞かせる為なので、当然ではあるが。

「いや、僕はアベルとかに対しても呼び捨てでしょ……」

うな垂れる涼。


そこにタイミングよく、アモンが手に持ってきたものを差しだした。

「そんなリョウさんに差し入れです。ルンの街に露店が出ていました」

「これは、クレープ! ありがとう。懐かしいね~。ウィットナッシュの街で食べて以来だ。あの時は祭りということで、別の街から来たガタイのいいおっちゃんが売ってたよね」

涼はそういうと、一口食べた。

生クリームと、挟んであるバナーナの絶妙なマッチ。それらを全て優しく包み込むクレープ生地。

完璧なハーモニーである。

「ウィットナッシュの時のやつと同じ配合…美味しいね」

涼が満足そうに食べているのを見て、アモンも喜んだ。


「昨日から、ルンの街に出ている露店みたいです。さっき買った時は、若い女性が作っていました」

そういうと、アモンは露店の詳しい場所を涼に教えた。

涼は、明日買いに行こうと、心に固く誓うのであった。




涼たち四人が、くれぇぷを頬張っている時、冒険者ギルドのギルドマスター執務室では、熱い交渉が行われていた。


「確かに素晴らしい魔石です。しかもほぼ同じ大きさの風の魔石。二個十億でどうでしょうか」

「ゲッコー殿、冗談を言ってもらっては困ります。中央諸国中探しても、恐らく、今世紀中にはもう二度とない出物ですよ? 二つで三十億。これ以上は無理ですな」

「いやマスター・マクグラス、それはあんまりというものです。ん~、わかりました。二十億! 二十億出しましょう! これで勘弁してください」

「ゲッコー殿…口が堅く、信頼できる大商人である、あなただからこそ、私は声をかけたのです。これは、領主様も期待しておられる取引ですよ。かの、ルン辺境伯にも大きく印象付けることが出来る取引です。とは言え、こちらも限界まで勉強しましょう。二十八億即決。これでどうでしょうか?」


その後も、ギルドマスター、ヒュー・マクグラスと商人ゲッコーとの熱い交渉は続き、最終的に風の魔石二個で二十六億フロリンという金額で決着した。


「いやあ、いい取引が出来ました」

「こちらこそ、お買い上げいただきありがとうございました」

「では、五日後にこの街を発って公国に戻りますので、護衛の件、よろしくお願いいたします」

「わかりました。冒険者を五人でしたな。お発ちになる前日に、またこちらにお越しください。顔合わせをいたしますので」

ヒューがそういうと、二人は握手を交わし、商人ゲッコーは去っていった。



ゲッコーは、インベリー公国の公室御用達商人である。

インベリー公国は、ナイトレイ王国の東に隣接する国。

十年前に起きた『大戦』の結果、三大国の一つハンダルー諸国連合の属国状態から、正式に独立した小国。

インベリー公国にとっては、完全独立は長年の夢であり、『大戦』によってその独立を成し遂げて以降、急速に発展していた。


この『大戦』、ナイトレイ王国対ハンダルー諸国連合という、中央諸国を代表する大国同士の戦争だったわけで、だからこそ『大戦』と呼ばれているのだが、そこで一躍名を上げたのがヒュー・マクグラスらであった。

そのため、『英雄マクグラス』の名は、インベリー公国内で非常に高い人気を誇り、大戦から十年が経った今でも、多くの尊敬を集めている。


そんな英雄マクグラスと、満足いく取引をできたゲッコーの顔は、自然とほころんでいた。

(あの素晴らしい魔石なら、公爵閣下にもご満足いただけるでしょう。一年前に依頼された時には、さすがに難しいと思っていましたが…まさかマスター・マクグラスの手元にあるとは。そもそもあれほどの魔石がペアで存在するのが信じられないことです。我が国の独立維持のためにも是非とも無事に届けなければなりませんね)


ルンの街から公都アバディーンまで、北東の方角へ直線距離で約八百キロ。

決して近くはない。

それでも、ゲッコーにとっては、何度も行き来した道である。

専属の護衛隊も、子飼いの信頼できる者たちばかり。

ただ、ルンの街に来るまでに襲撃に遭い、二十人の護衛隊のうち五人が帰らぬ人となってしまったのだ。

馬車十台に護衛十五人なら、普通は問題ないのだが、今回はさすがに運ぶ物が物である。

万全を期したい。

それが、ヒューに冒険者を五人雇いたいと申し出た理由であった。



「何? アベルたちもフェルプスたちもいないのか?」

「はい。赤き剣は東部のレッドポストで、白の旅団のフェルプスさんたちが戻るのも二週間後です」

ヒューの問いに、受付嬢ニーナが答えた。

ヒューは、早速ゲッコーの護衛依頼の処理をしようと考えたのである。

だが、『腕のいい』で真っ先に思い浮かべたB級パーティー二つが、どちらもいないという答えを受けた…。


「参ったな……セーラはもちろん論外としても……」

「マスター、インベリー公国公都までの護衛依頼となると、片道二十日です。そのまま戻ってきたとしても四十日も街を空けるのは、普通のパーティーには難しい気がするのですが……」

「ああ、その通りだが……それを十分補填できるほどの金額が、今回は払われる。公国そのものからな。だから、宿の確保に前金としてギルドが立て替えても構わん」

かなりな大盤振る舞いをしてもいいというヒューの言葉に、ニーナは驚いた。

逆に言えば、それだけ重要な依頼だと言うことも理解できた。


「この依頼を受けられそうなC級パーティーはどれくらいいる?」

「五人ちょうどとなると、いませんね。『クライスさまと仲間たち』が、本来六人パーティーですがそのうちの四人が、今ルンにいます。あとは四人パーティーの『スイッチバック』……」

「うん、クライスのところはやめておこう。『スイッチバック』というと、ラーたちか。そうだな、スイッチバックにしよう。だが、四人か……」

「はい…ラーさん、アベルさんを尊敬しているので、赤き剣同様に四人パーティーでして…」

ニーナも軽い溜息をつきながら答える。

「そういうところは真似しなくていいんだが…。誰か強力なソロがいれば、空いた一名枠に入れ込みたいが、そもそもソロなんていないよな…セーラくらいか。セーラ? 館? 魔石…」

ヒューは深く考え込み、思考の井戸の奥深くで、いいものを見つけたかのような笑顔を浮かべた。

「ちょうどいいソロがいた」




翌日。

一人暮らしの涼の朝は早い。


まず、明け方は魔法の練習である。

今とりかかっているのは、ブレイクダウン突貫!……の前段階。


『ブレイクダウン吶喊』と涼が勝手に名付けているロマン戦術を説明すると…、

『三体分身からソニックブレードを放ち、後を追う形で突撃攻撃を行う技』

ということらしい……。


だが、涼は水属性の魔法使い。

まず、風属性である『ソニックブレード』は放てない。なので、これは無し。

次に、『三体分身』であるが、分身が意味不明。なので、これも無し。

となると、残るのは…『突撃』である。


悪魔レオノールや、セーラが使う、瞬間移動かとも見まがう瞬時の飛び込み。

これを水属性魔法でやりたいのだ。

まだギルドの宿舎にいた頃から、ランニングのついでに練習したりはしていたのだが…驚くほど難しい。


その練習のために、涼の家の前にある広い庭は、毎朝スケートリンクに変わる。

<アイスバーン>によって、氷の床面になるのだ。

その上を、涼が颯爽とウォータージェットを噴き出して走る…それが理想。

そう、理想……。


「あ痛っ」

「ぐうぉ」

「ぶへっ」

「あやややや」


全て涼の悲鳴である。

「なんでこんなに難しいんだろう……。異世界転生モノとか、足の裏からジェット出す程度で飛んでるのに。ゲームだって、空を飛べる靴だけでやれてるのに!」

それはフィクションだからです。



身体全体での移動、それも最終的には瞬時の移動を可能にすると考えると、身体の背面全体からウォータージェットを噴き出す必要がある。

足だけとか、背中だけとかでは……残りの部分がぐりんっとなって危険だから。

しかし、難しいのは、『背面のどの部分に、どれほどの推進力を割り当てるか』

頭部を押す力と、背中を押す力のバランスは? といった具合である。

現状、全て手探り…。


今のところの涼のアプローチは、背面全体では一〇二四本のウォータージェットを出す。

全てのウォータージェットの威力は統一する。

そして、噴き出す本数を、例えば背中は三百本、右肩は二十本といった具合に、割り当ててみる。

そして、数本ずつ噴き出す個所を移動させたりして最適なバランスを探る…。

といった具合である。

しかし、なかなかに難しい……。


現状、涼のウォータージェットは、二五六本なら、瞬時に完璧にコントロールできる。

倍の五一二本なら、だいたいコントロールできるが瞬時にとまではいかない。

さらに倍の一〇二四本なら、コントロールできる気はするが、制御に時間がかかる。

基本的な戦闘だけであれば、二五六本を瞬時に使いこなせば何の問題もない以上、全く焦ってはいない。

ただ、憧れるだけだ。

『ロマン』というのはそういうものなのだ…。



そんな、毎朝の日課的課題をこなしているうちに、街から九時の鐘が聞こえてきた。

「ああ、そろそろ出かける準備をしないと」

こうして、少しずつ少しずつ、涼は『ブレイクダウン吶喊』に近付いていく…はずである。



家を出て、途中の露店で朝食代わりのくれぇぷを買い食いしながら、涼は久しぶりに冒険者ギルドに向かっていた。

「地球だと、クレープそのものは、元々フランスのガレットだし、ルイ十三世の治世がどうのこうのいう三銃士の時代に庶民の間にはすでにあったらしいけど……このくれぇぷは、生クリームとかバナーナとか挟んだ完全にデザートですよねぇ。この系統は二十世紀後半の渋谷竹下通り発祥ということを考えると…転生者の気配がします…」

涼はブツブツ独り言をいいながら歩き、ギルドに着くころには、くれぇぷはすっかり食べ尽くされていた。



「こんにちは、ニーナさん」

「リョウさん、お久しぶりです。マスターが執務室でお待ちです。ご案内します」

涼は、新しい家に引っ越して五カ月、ほとんどギルドには顔を出していなかった。

(確かに、お久しぶりかも……。宿舎にいた時には、依頼受けなくても毎日食堂とかで会ってはいたわけだし)

涼は心の中で苦笑しながら、ニーナについて行った。


ニーナがノックをし、扉を開ける。

「おう、リョウ来たか。ちょっとだけそこに座って待っててくれ。悪いがニーナ、何か飲み物を頼む」

「かしこまりました」


ヒューが書き物を終えて涼の前に座ったのは、三分後であった。



「今日来てもらったのは、お前さんにぜひ引き受けて欲しい依頼があるからだ。いや待て、ここは最後まで聞いてくれ」

涼が口を挟みそうになるのを手で制し、ヒューは説明を続けた。


「商人の護衛依頼なんだが、商人が運ぶ品の一つに、リョウとアベルの例の魔石があるんだ。しかも二個お買い上げだ」

「なるほど……。以前振り込まれた金額からしても、けっこうな値段がついたのですよね?」

「今回のはかなりすごいぞ。二個で、リョウの懐には、ざっと十桁の金額が入ることになる」

「十桁……十億越え……」

さすがにそれは、想像以上であった。


「おう。ギルドの手数料や税金の類を全部省いた後の手取りで、それだからな。まあ、取引相手の商人、そいつが国に戻るのを護衛してもらうんだが、俺の昔からの知り合いでもある。国のお抱え商人だが、その割にはまともだから、それほど変なことにはならないはずだ」

「わかりました。で、日数とかどれくらいかかるんですか? 他国へとなると、結構時間かかるでしょう?」

「まあな。商人の名前はゲッコー殿。目的地は、インベリー公国公都アバディーンだ。ルンの街からだと、北東に八百キロくらいか。荷馬車で片道二十日程度。基本的に、ゲッコー殿が専属で雇っている護衛隊がいるから、彼らと協力してやってくれ。うちから出す冒険者は、リョウと、ラーがリーダーを務める『スイッチバック』四人の、合計五人になる」

「ああ、ラーさん……」

アベル帰還感謝祭で、敬愛するアベルを連れて戻ってくれた涼のことを大層気に入り、ず~っと話していた剣士である。

その後も、ギルドや食堂で会うと、けっこう話したりしたため、比較的よく知った相手といえる。

全く知らない相手ではなかったので、その点、涼はホッとしていた。


「スイッチバックの連中は、押しも押されもせぬC級冒険者だ。基本、ラーの言う通りにしておけば問題ないはずだ。リョウは、王国内しか回ったことないだろう? 今回は友好国とはいえ、他国だ。見聞を広めると思って、行ってはくれないか?」

涼は、新しい家を手に入れてから、ずっと籠りっぱなしであった……領主館と図書館と飽食亭は除く。

たまには依頼を受けて、別の街に行ってみるのもいいのかもしれない。


「わかりました。その依頼、お受けいたします」

「おお、そうか。よかった。三日後の午前十時に、ゲッコー殿と顔合わせだ。出発はその翌日な」


章はじめということで、少し長くなってしまいました…すいません。


再び、涼を中心に物語が進み始めます。



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二巻に続きの第9話~第16話、三巻にさらにその続き……という感じで載ります。

オスカーの、6歳から18歳の物語です。


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『水属性の魔法使い』第三部 第3巻表紙  2025年7月15日(火)発売! html>
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