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神々の加護甦りし世界

 原初、この星には多くの神話体系の神々によって紡がれた糸が個々に存在した。


 神々は世界を、多くの生命を我が子と称し慈しみ、守護した。やがてそれらの中で人間は親の手を離れ自ら世界を拡張し始めた。


 神々の紡いだ糸は交わり、一枚の色鮮やかな反物を織りなした。それが形を成して幾星霜。人々は神をも超えうる力を手にした。


 それは神々の血統に根源を持つ「英雄」たち、神の御業の模倣ともいえる「魔術」、そして神秘の結晶たる「遺物」、それらは混沌を秩序に、秩序を混沌に変える力。母と子、父と子たちは岐路に立つ「共存」か「決別」か。いざこざがあったが結局母と父は愛する我が子たちを見守るという姿勢に落ち着いた。これが神代の終わりである。


 世界が人の世に変貌し久しくなると「神々の黄昏」や「神の子の誕生」といった神代の残り香を受け入れながらも人々は新たに「科学」という名の力を手に入れた。文明はより発達し豊かになる。


 一方「科学」は時に人間を利己的な醜い怪物へと導き無辜の民や世界が大いに傷つけられた。かつて神々に世界の安寧を託された英雄たちや魔術師たちの持つ神秘も緩やかに衰退していった。彼らの必死の献身は無残にも敗れ去り世界大戦の前夜に陥った世界に遂に神々は介入。世界は再び神々の庇護下に置かれ秩序ある世界が一時的に取り戻された。


 秩序の回復を見届けると神々は過干渉を控える運びとなったが神代よりは遠く、人の世よりは近くで我が子たちを見守るという新たなる時代が始まった。


 世界は「神秘」が力を取り戻し「科学」を僅かに凌駕した。英雄や魔術師、そして遺物使いら神秘の担い手たちは「世界神秘連盟(Intergentes Mysterio Foedus )」を設立。七大国を中心とした世界情勢が成立し、現在に至る。


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