病み垢
Twitterを見ていると『病みアカウント』、通称『病み垢』というものを見かけることがある。愚痴を吐くためのアカウントとはまた違い、病み垢には精神科や心療内科に通院して病名がついている人や、通院はしていないけれども自傷癖があったり、死にたいと考えてしまう希死念慮がある人が多い印象だ。そして、自傷行為をした画像(傷つけてしまった腕の写真など)をアップしている人が多いことも特徴だと感じている。
私もいわゆる病み垢を一つ持っているが、そこでのフォロワーさんもよく「死にたい」「自傷をした」と言っている。年齢層としては中学生や高校生が多い。
私は飲酒ができる年齢なので、彼ら彼女らの多くよりも年上ということになる。自分も同じことをしてはいるけれども、私よりも若い中学生や高校生が自分で自分のことを傷つけ、生きることが辛いと言っているのを見ていると、なんだか私まで苦しくなってくる。なんとか助けてあげられないかとも思う。
私の場合、話を聞いてくれる親しい人がそれほど多くないため同じ人にばかり暗い話を聞いてもらうのは忍びなく、かと言って良いストレス発散法もない……という状況で手を出したのが自傷だった。要は、自分にぶつけてしまえば誰にも迷惑はかからないだろう、という考えだった。おそらく私が人の迷惑を気にしない性格だったら、もしくは私に友達がたくさんいたら、はたまた悩みの種である家庭環境がまともであったならば、こうはなっていなかったはずだ。
彼らや彼女らも同じかはわからない。しかし、もし同じだったら尚更苦しい。自分のことすらできていないにも関わらず、他人を助けたいと考えるのはおこがましいかもしれないが、それでも、私で何か力になれるのであれば助けたいと思っている。