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時間転移したら巨乳になった貧乳の女の子  作者: ろーれらい
section2 Malie's origin~変わり者の魔法使い
8/23

part1

 私が魔法使いになろうと思ったのは、だいたい5歳ぐらいの頃でした。それは同じく魔法使いだったお母さんの影響でした。


 私の家系は先祖代々から魔法の才に長けていて、中にはゼロブラスフェイムをかなりいいところまで追い詰めた一行のメンバーに私の祖先がいる、というケースも少なくはなかったです。でもその中にアリアという人はいなかったと思います。


 実は私にはステファニーというお姉さんとロミアという妹がいました。しかし、ふたりは私と違って普通に優秀で、私よりもたくさんの魔法を、私よりも早く覚えていました。

 お父さんはこの頃、私達が住んでいたノーザレア地方のモルディアというところに、魔法塾のようなものを作る準備を進めていました。そして、どのように魔法を教えればみんな等しく魔法を使えるようになるか研究をしていました。だから、お父さんは仕事場にこもりっきりで、私達が会う機会一日数分とかそれぐらいしかありませんでした。

 お母さんはお父さんとは打って変わって主に私達姉妹の面倒を見ていました。お母さんはめんどくさがりなのか、魔法の感覚を忘れないようにするためか、生活のちょっとしたところでも魔法を使っていました。例えばかまどに火をつけるためにちょっとした火を起こしたり、かき氷を作るために水をフリーズで凍らせたり、邪魔なごきぶりを退治するためにサンダーを使ったり。

 物心ついたばっかりの私はそれをみて、単純にすごーい、いつか私もやってみたい!と思っていた訳です。


 ある日、お母さんに勇気を持って尋ねてみたのです。


「おかーさん、まりーもあれ、やってみたい!!」


 するとお母さんは、


「あら、マリーも魔法に興味を持ったのね。最近ようやくステファニーに魔法を教え始めたばっかりだからまだ早いと思ってたけど……いいよ、マリーにも魔法、教えてあげる」

「やったーーーー!!わーい!!たーのしー!!」


 お母さんは快くオッケーを出してくれました。

 そういう訳で、ステファニー姉さんと一緒にお母さんから魔法を習い始めました。


 まずは魔力について、どんな感じなものか、小さな私たちにもわかるように絵本などを使って教えてもらいました。その後、早速実践に移りました。まずは火を起こす魔法から。

 これはある日の事、ステファニー姉さんと一緒に練習している時の事です。お母さん曰く、


「いい、火の魔法を使う時は、体から感じる力をぶわーーーって集めて、燃え上がれーーーーーって気持ちを込めて杖を振るんだよ、わかった?」


 とのことでした。

 私達の世界の魔法は、魔力を同じように使えば同じような魔法を使えるのはいいですが、いかんせん詠唱とか特に決まっていないので、こういう風にざっくりとした感じで教えるしかありませんでした。


「うーん、ちょっとざっくりしていてわからないや、マリー、どう?」


 と、やはりざっくりとした説明ではわかりにくかったのか、ステファニー姉さんがどういう風にすればいいか聞いてきましたが、その言葉は私の耳には入っていませんでした。

 私は集中してお母さんの教えにしたがって色々試していました。


「ぶわーーーってあつめて、えい!ぶわーーーってあつめて、えい!」


 その様子を見ていた姉さんとお母さんは、


「おかあさん、マリー、かなり集中してるね。」

「ええ、こんなにストイックに魔法に向き合えるなんて、本当に好きみたいね。」


 と、言ってました。


 それから数ヵ月練習すると、ついに、


「ぶわーーーってあつめて、えい!」


 なんと、火がつくようになりました。まだまだ小さく、吹けば消えるような火ですが、自分の魔法で作れた喜びは大きかったです。


「やったーーーーーーーーーー!!できたーーーーーーーーーーー!!」

「おお、すごいね、マリー、よしよし」

「えへへ」


 お母さんが褒めてくれたのもすごく嬉しかったです。


「マリーにさきこされた……よーし、わたしもがんばるぞ!!」

「ステファニーも、焦らず頑張るんだよ」

「うん!!」


 そう言ってステファニー姉さんは練習に戻りました 。

 数日の練習の後、ステファニー姉さんもすぐに魔法で火を出すことができるようになりました。

 本当はいろんな魔法を早く使いたかったのですが、お母さん曰く、


「まずはこの火をこれぐらい大きくできるまでは、この魔法の練習をしましょう!」


 との事だったので、


「「はい、おかあさん!!」」


 その考えに従って、火を出す練習をしていました。

 こうしてじっくり時間をかけ、3人で魔法の練習をしていました。途中からはロミアも、


「おねーちゃんたちだけおかあさんといっしょでずーるーい!!」


 とダダをこねるようになったので、ロミアも一緒に魔法の練習を始めました。実はロミアも魔法の才能が高く、私よりも時間をかけずに火を出すことが出来たのでちょっと悔しかったです。


 このようにお母さんの教えを守ってファイアの練習を始めてから随分時間が経ち、私は6才、姉さんは9才、ロミアは5才になっていました。

[解説]

魔法体系については小説内で解説しますが不足分はここでも解説します

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