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part2

 さて、1人で草原にやってきたわけです。

 ここで、私の使える魔法や技を整理しておきましょう。

 まずは各属性の攻撃魔法。ファイア、ウォータ、サンダー、ウィンド、クエイク、フリーズの六つですね。使ってみたら、ウィンドとクエイクを使う時に少し違和感がありましたが、問題なく使えました。

 そして、それの一段上の魔法。少し集中する必要性はありますが――まあ、これは元の時代でも変わりませんが――ほぼほぼ問題なく使えました。

 さて、問題はオリジナル魔法。アイスドラゴンとの戦いでストームマジックが使えなかったのは、果たしてただ調子が悪かっただけなのか、それとも別の原因があるのか。それを探っていきたいと思います。


「燃え盛る火炎よ!!嵐の如く燃やしつくせ!ストームマジック・ファイア!!」


 決め台詞に続き、魔力を凝縮させ……

 凝縮、させ……


「……できない」


 やる事はわかっています。自分で考え出した魔法ですので。しかし、何故か出来ない。そもそも魔力の凝縮すら、どうやっていたかの感覚が思い出せない。


「なんで……なんでですか……?」


 同じように、今度は属性を変えてストームマジックを試みますが、やはりどんな属性でも、魔力の凝縮が上手くいきませんでした。スプレッドマジックやもう一つのオリジナル魔法でも同様でした。


「身体が違うことに、ここまで影響があるとは……」


 もちろん自分がまだまだ未熟だからという可能性も無くはありません。が、しかし、これが一番自分の中でしっくりくる理由付けであると、私は思います。


「ならば、あれを試してみましょう」


 やりやすさの上で元の時代で一番頼っていたストームマジックやスプレッドマジックとかが使えないのならば、違う必殺魔法を試してみるしかない。そう思い、お父さんの魔法学校での座学で習って以来、数える程しかやったことのない技を試してみることにしました。

 一つは「デュアルキャスト」。魔法を二回連続で唱えるもので、ストームマジックと違うのは、違う魔法でも連続して撃てるところと、魔法の組み合わせによっては合体魔法として、威力がさらにますところです。

 私が試みるのは、ファイアとウォータの連続詠唱。


「デュアルキャスト!ファイア&ウォータ!!」


 魔法陣の中から火球と水球が連続して飛び出しました。どうやら上手くいったみたいです。そして、火球と水球は一点で交わり……


「合体魔法!スチームフレア!」


 水蒸気の爆発となり、轟音を辺りに響かせました。

 多分この調子ならすべての組み合わせのデュアルキャストはできると思い、一安心しました。

 次にもう一つ。今度は「魔道解放」といい、杖や魔導書に込められた魔力を媒介に大技を放つというものです。本来これは魔力の運用効率がいちばん良いのですが、先程言ったように、あまり練習していないせいで使い慣れていなかったので、あまり使ってきませんでした。が、これも四の五の言わずに、使えるかどうかをチェックして、後の戦闘に備えましょう。

 アリアさんが使っているこの杖はそれなりの冒険者が使っている杖みたいですね。おそらく赤い玉がはめ込まれていることから炎関係の魔法を使えるみたいですね。


「魔道解放!!」


 込められた魔法の名前はわからないので、とりあえずこのセリフだけ叫んで、後は握った杖を媒介に魔力を空中に解き放つことに集中します。

 すると、出てきたのはハイファイアよりもさらに大きい火の玉。おそらく、メガファイアでしょう。

 ……より高級な魔導書や杖だとフェニックスとかユニコーンとかの幻獣の力を元にした魔法を使えるみたいですが、流石に無理ですよね……あはは……

 と、ここで、


「おお、アリア。こんな所にいたのか」


 ライラスさんがやってきました。


「ライラスさん!どうしてここへ?」

「うーん。やっぱり休みの日はやることが無くて暇でねえ。釣りでもしようかと思ったけど、アリアが向かった方へ行ってみてアリアが何やってるのかを見るのもいいな、と思ってやってきたわけだよ」

「もうライラスさん!私は見せ物じゃないんですよ!」

「あはははは」


 私が顔をふくらませると、それを見たライラスさんが笑いだしました。それにつられ、私も少し顔が綻びました。


「んーで。今は前のアイスドラゴン狩りの反省を受けて、魔法の練習中、といったとこかな?」

「なんでわかったんですか!?」

「なんとなくだよ。今のアリアならそうしそうかな、と思って」

「よくわかりましたね……まあ、調子が悪いからといって足を引っ張りたくない一心なんですけどね」

「そうか……なら、頑張れよ!」

「はい!」


 そういうとライラスさんは背中を軽く叩き、私を励ますと、どこかへ行ってしまいました。

 この時代に突然飛ばされ、右も左もわからない私をここまで応援してくださっている。ライラスさんの期待に応えるため、頑張らなければ。

 そう決意し、今日は日が暮れるまで、魔法の特訓に励んでいました。



 ……ちゃんとお昼ご飯は食べに行きましたよ?




[解説]

ほぼほぼアリア(マリー)の技の説明回となってしまいましたが、これ以降は説明なしで技を使えるので、よしとしてください。

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