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神様の悪戯に笑うしか
終わった。
何が何だか理解したくもない。
どうして私を一人のままにしてくれなかったのだろう。
そうすれば、こんな痛みを感じることもなかったのに。
どうして、私は彼を知ってしまったのだろう。
「ふ……くっ」
涙が溢れて止まらない。
人目も気にせず、私はその場に座り込む。
寂しい。
こんな感情をもう知りたくはなかった。
「なんで……」
拒絶するなら、最初から関わって欲しくなかった。
こんなにも私の中に入ってきたくせに、今更突き放すなんて。
「さい、てい……っ」
背中に降り注ぐ陽光が熱い。
せめて影に入ればよかったと、見当違いなことを思った。
だんだん可笑しくなって、思わず笑みが零れる。
私は何を期待していたのだろう。
こうなると予測しなかった自分が可笑しくて仕方ない。
そのくせ、こんなところで泣いているなんて。
バカ、としか言いようがない。
「……帰ろう」
そう呟いて、涙を袖で拭う。
笑いを堪えつつ、立ち上がった時だった。
「よかった、まだいた……っ!」
「え?」
「春日井、すまん」
何が、と問う間も与えられなかった。
私の目の前で立ち止まった担任は。
「きゃあっ!」
「落ちたくなければ、暴れるなよ」
そう言って私を肩に担ぎ、そのまま来た道を引き返していった。




