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第六話 ひゅうが型護衛艦の2人

皆さまお待たせしました。

更新に遅れてしまい本当にすみません。なかなか時間を作る事が出来なくて…


出来ればもっと時間を作れたら良いんですけどねぇ…

それでは、最新話どうぞ!

神谷は覇龍の廊下を速足で歩いていた。


これから、覇龍のCICで緊急会議を開くとの事、しかし、CICが配属先では無い自分が入室しても良いのだろうかという疑問が残ったが、今はとにかく急ぐことにした。


CICというのは、日本語で戦闘指揮所と言われる場所であって、その名の通り戦闘指揮などを担っている場所である。しかし、機密情報などがあるため、戦闘指揮所に入室することの出来る人間は限られているのだ。だから、神谷は疑問を抱いていたのである。


神谷がCICに着くとそれなりの人が集まっていた。その中には、水野の姿もあった。見た感じ水野も少し困惑してるように見える。

中央付近に見える海図が載った作戦用の台の中心に立つ、覇龍の艦長の西森茂(にしもりしげる)少将を囲むように集まった。そして、西森艦長が部下から皆が集まった事を確認すると口を開いた。


「政府からの命令が出た。二日後に此処、沖縄基地を出て那覇航空基地に向かってくれだそうだ。そして、那覇航空基地に着いてからまた作戦の内容を伝えるそうだ。そのため、私もまだ作戦内容は聞かされていない」


作戦という言葉に兵士たちにざわめきが起こる。西森は少し考えてから何かを思い出したように頭を上げながら口を開いた。


「もしかしたら……尖閣諸島の事かもしれないな」


「尖閣諸島がどうかしたんです?」と近くにいた一人が聞いた。


「ああ…お前たちは尖閣諸島に給油基地があるのは知っているだろう?」 「はい…まあ…」


尖閣諸島は5年前に日本の領地と正式に定められたのであった。そして、去年に中国軍が沖縄に現れた後、水上は前線にある尖閣諸島に給油基地を作らせたのである。


「皆に破話していなかったが実はこの間、私に連絡が届きその連絡の内容に尖閣諸島について書かれてあった」


「その連絡の内容とは?」皆の注目が浴びる中、西森はゆっくりと口を開いた。


「尖閣諸島が中国軍によって占領されたらしい。なぜかは知らんが政府はこの事を国民に伝える気が無いそうだ、たぶんこの中で俺だけが知らされてたという事はこの情報について知っているのはどうやら数少ないらしいな」


沈黙しか続かなかった。皆突然の事で状況が整理出来ていないのだろう。また、整理出来たとしても何と口出せば良いのか分からないであろう。もちろん神谷も整理は出来たものの、まだ少し困惑している。


「いいかお前たち、もしかしたら出撃命令が下されるかも知れない。何時でも出撃出来るよう下の者達にも言っておいてくれ」


「りょ…了解しました!」


「それと…これだけは心に留めておいてくれ……」


「……」皆が西森を黙視している。





「戦争はもう始まっているんだ」


――――――――――――――――



「……という事らしいんだ」


作戦会議を終えた神谷は目の前の2人に作戦会議の内容を伝えたのであった。


「ふーん、そんな事があったのか…」先に口を開いたのは破龍である。


「そうですか…戦うのかな…」と若干怯えた様子の覇龍。


「その時は俺らが沈ませないから大丈夫!」


「そんなの乗組員として当たり前でしょ!」


「ひでぇ!ちょっとはカッコ良いこと言ったと思ったのに!」


「これがナルシストという者ね…」 「なんだとぉ!」


ぎゃー、ぎゃー言い争う2人を見て覇龍はため息を吐くしかなかった。


そんな3人の目の前に突如として光が集まってきた。


突然の出来事に神谷は「な、なんだぁ!?」と驚いたが覇龍達はそんな素振りを見せずに、その光の方をずっと見ている。やがて光が沢山集まり2つの人の形に変えて飛び散っていった。と同時に、女の子たちが現れたのであった。

突然過ぎる状況に神谷は全く状況が理解できずに立ちつくしていた。


「こんにちは~!ねえねえ覇龍聞いたぁ~?二日後に出港するんだって!楽しみだねぇ!」


「おねぇーちゃん待ってよぉ~先に行っちゃうなんてひどいよぉ~」


「遅いあんたが悪いのよ」 「そんなぁ~」


賑やかな1人の女の子が突如として現れ、いきなり覇龍に話掛け、その直後に後に続いてきたもう1人の背の小さい女の子と話し合い始めた。そんな目の前の状況に神谷は自室の出口に向かって歩き出していた。それに気付いた覇龍が声を掛ける。


「神谷さんどこか行くんですか?」 そんな覇龍の一言に破龍や先ほどまで賑やかに話していた2人がピタリと話を止めこっちを見てきた。しかし、神谷はそんな2人にお構いなく覇龍に返事をした。


「いや、軍医に頭を見て貰おうかと思って…」


「また、そのネタか!あと何回やるつもりだよそのネタ!」

思わず破龍が突っ込みを入れてしまった。


「ネタって……絶破…それは禁句だよ」 あまりにもの暗い声にさすがの破龍も申し訳なくなり、「ご、ごめん」と謝った。


「あのーちょっとお取り込み中悪いけど破龍その人誰?」と賑やかだった女の子が聞いてきた。


「ああ、こいつは神谷幸次っていう艦魂の見える男だ」  破龍の答えにその女の子は「え?ってことは私たちが見えてるってこと?」


「まあ、そういうことになるね」そう女の子神谷が破龍の代わりに答えた。


「え、えええええええ!?」


「うそ!?」 「ほんと」 「うそ!?」 「ほんと」 「ほんと!?」 「うそ…ってもういいいわ!ってか逆になってなかった!?」


「本当に私が見えるの!?おーい、おーい、きゃははは」なぜか神谷の目の前で手を振り楽しそうに笑っている。「いや、だから本当だってば」


「へー私たちが見える人間って本当にいるもんなんだね、びっくりしちゃった」


「まあ、俺も最初は困惑してたけどね」 「そうですね、ほとんど信用されてなかったし、軍医の所に行くとばっか言ってましたね」 「覇月~余計な事は言わなくていいよ~」


「そうですか?」


「うん、そうだよ……あ、そうそう君達はなんていう名前なの?」


「あ、私?わたしはね、ひゅうが型護衛艦の一番艦の『ひゅうが』!よろしくね!はい、今度はいせの番だよ!」


「えっと、はじめまして、ひゅうが型護衛艦の二番艦の『いせ』といいます。ひゅうがお姉ちゃんの妹です。えっと、よ、よろしくお願いします」ぺこりとお辞儀をしながら神谷に自己紹介をした。


「よく出来ました!えらい、えらい」そう言いながらひゅうがはいせの頭を撫でてあげる。撫でられているいせは嬉しそうな顔でそれを受け入れていた。


「『ひゅうが』と『いせ』か、初めまして!俺は神谷幸次この覇龍の乗組員さ、階級は中尉よろしく」


「ってか、なんでまた急に覇龍に?」お互いの自己紹介が終わったのを見計らって破龍がひゅうがに聞いた。


「今回、那覇航空基地に移動するのは知ってるでしょ?実はこの沖縄基地にあるほぼ全ての艦が航空基地に向かうらしいの。けど、一度に出港させてしまっては目立ってしまうからという政府の考えで幾つかに分けて出港する事になったらしいの。それで、その一番隊が私たちと覇龍になったんだって!だから、一応報告しに行こうと思ってきた訳なんだ」


「へぇ…それで…」


「でも、報告しに来た甲斐があったよ!艦魂の見える人に会えるなんてね!これから楽しくなりそうだねいせ」

「そうだねお姉ちゃん!」


「俺の部屋がさらに五月蠅くなりそうな予感がするよ…」


そんな事を想像してみるとため息しかでてこなかった………











新しい艦魂が出てきました!


『ひゅうが』と『いせ』ですね。前大戦の方では戦艦として活躍した『日向』と『伊勢』から来ています。今となっては空の時代となってしまいましたが僕は大艦巨砲派です。戦艦の大口径の艦砲は浪漫です。


さて、奪われた尖閣諸島の情報を聞いた神谷達、そして那覇航空基地への大移動、はたしてこの後どうなっていくのでしょう。


次話の投稿は、もしかしたら遅れてしまうかもしれません。せめて、2週間以内に投稿は出来ると思います。たぶん……本当にすみません。


それでは、また次話会いましょう!

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