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第五話 神谷の苦労と神谷の提案

皆さまこんにちわ、忘れられないあの味です。


今回は結構会話が多いと思います(毎回多いですが……)

神谷の苦労とは何か、提案とは何か、

それでは、本編どうぞ!



  食堂を後にした神谷は、初めての訓練を終え、その後夕食を食べ終えたあと、とある事を考えながら自室に向かっていた。



  訓練というのは、海上で敵と遭遇したことを想定して、素早く戦闘配置に就く訓練である。この、緊急戦闘配置訓練のクリア目標は5分であったが、今回は2分30秒という速さでクリアすることが出来た。この記録には、将官達も驚いていたし、俺も少し驚いた。まあ、俺は戦闘員ではないので、ただ見ているだけだったが…

ちなみに夕食の時、またしても水野にちょっかいを掛け、締めあげられた。


  そんなことを、誰にかは分からないが説明している内に神谷は自室に付いていた。


「…おい」


  自室に戻った神谷が最初に発した言葉は、目の前にいる2人に対してのものだった。


「はい?」 「何よ?」


「俺の部屋で何してる」


「何ってただ部屋に居るだけですけど…」


「うん。それは分かってる。でも、なんで布団が敷かれているんだぁぁぁ」


「それは…「ここの部屋で寝るからよ」


「はい?」


  また不吉な言葉を聞いた気がした……


「聞こえなかった?この部屋で寝るからよ」


「……なんで?」


「さっき神谷さん私たちの面倒見てくれるって…」


「いや、言ったけども同じ部屋で寝るとは…」


「そ、そうですよね…私、始めて艦魂が見える人に会ったから思いあがっちゃって…すみません…」


  そう涙声で答える覇龍は少し泣きそうであった。


「あ~あ、女の子泣かせちゃうんだ?」


「…うっ、分かったよ寝ればいいんだろ寝れば」


「やったー!ありがとう神谷さん!」


「…」


  さっきまでの表情はどうした………完全に嵌められた。こんな外見で既に泣き落としを覚えているとは…怖い、怖すぎるよこの子。


「…じゃあ、覇龍も此処で寝る事が決まったし、解散しますか」


  気づけばもう、12時を回っていた。もうとっくに就寝時間が過ぎている。


「…ちょっと待って」


「ん?」


「私に何処へ行けというの?」


「え?破龍の自室でしょ?」


「何言ってるの?此処よ」


「おいおい、覇龍はともかく、お前は別に俺に対して特に何もないだろ?」


「あ、当たり前に決まってるじゃない!私はあんたが覇龍に手を出したりしないか心配だからよ!」


「いやいや、俺はそんなふしだらな事はしないよ?」


「もしもの場合もあるじゃない!」


「……なんか必死じゃないか?」 「っ//」


  神谷がそう言うと破龍は黙ってしまった。覇龍はそんな2人の経緯(いきさつ)を黙って、面白そうに見ている。


(図星か…)そう神谷が判断したと同時に破龍は口を開いた。


「べ、別にそんなんじゃないわよ!いい?私も寝るって言ったら寝るの!」


「ええー……」


  もうめちゃくちゃだな、これは折れそうにないな……


「はぁ…分かったよ寝ればいいよ」


「最初からそう言っていればいいのよ」


「分かったからもう寝よう~」


「そうですね、もう夜も遅いですし…」


「うん。それじゃ灯りを消すから布団に入って」


  そう言って3人はそれぞれ布団に入り、神谷は2人が入ったのを確認してから、灯りをけした。



―――――――――――――――――――――――――――――



  どれくらい時間が経ったのだろうか分からないが、分かることが一つだけ言える。それは、全く寝る事が出来ないということだ。それもそうであろう、神谷は初めて女の子と同じ部屋で寝るからだ、その心境は覇龍達も同じで、まだ全員寝ていなかった。ちなみに、覇龍たちは床の上に布団を敷いて寝ているが、神谷はベットの上で寝ている。神谷は、2人を気遣って、最初は2人にベットで寝て欲しいと頼んだが、ベットが一人用なので、片方が神谷の隣で寝てしまう事になるということで破龍が猛反対した後、理不尽な暴力まで加えられたので、しぶしぶベットで寝ることとなった。



   神谷はふと、部屋に戻る前に考えていた事を思い出し、覇龍たちに聞いてみた。


「2人とも起きてる?」


「はい、起きてますよ」 「起きてるわよ」


「あのさ、思ったんだけど2人ってさ、同じ「はりゅう」って読むでしょ?だから、名前を呼んだりした時にややこしくなっちゃうじゃん?で、俺なりに考えてみたんだけど、2人にさニックネーム?付けてたらどうかなって……」


「なるほど、さすが神谷さん!良い提案です」


「あんたにしてはまともな事言うじゃない」




  2人の返事を聞いて神谷は安堵した。正直この提案をするのが怖かったのだ。なぜなら聞く人によっては、失礼な事を言っているともいえるからだ。



「それで、どんな名前なんです?」


「えっと、俺が考えてみたのは、妹の方は、「はづき」これはね、この「はづき」を漢字で書くと、覇龍の「覇」にお月様の「月」で、この戦艦で月までも占領してしまえるほど強いと意味を込めて、姉の方は、「ぜつは」こっちは、漢字で書くと絶対の「絶」に破龍の「破」。これは、絶対に破られない戦艦という意味を込めて考えたんだけど、どう…?」



「いいじゃないですか!私この呼び名、気に入りました!はずき、はずきかぁ…うふふ」と覇龍は素直に喜び、


「ネームミングセンス無さ過ぎよ!」そういいつつも、布団の中の破龍は笑みが零れるほどとても嬉しそうである。



「ぜつはっていう名前嫌だった?じゃあ他のを考えようか?」


「え?べ、別にこのままでいいわよ」


「そう?よかった。それじゃこれから宜しく!ぜつは」


「ふぇ!?よっ//よろしく//」いきなり新しい呼び名で呼ばれた破龍は素っ頓狂な声を上げてしまった。そんな破龍に対して、覇龍は面白そうに笑いながら口を開いた。


「ふふふ、お姉ちゃんってば喜び過ぎよ」


「べっ//別にそんなんじゃないわよ!もう遅いし早く寝た寝た!」


  そう慌てる破龍に、2人は微笑みながら夢の中へと落ちて行ったが、破龍だけは、さっきの事をなかなか忘れられず、なかなか寝付くことが出来なかった。

という訳で、覇龍達にの新たな呼び名が誕生しました。

覇月(はづき)」と「絶破(ぜつは)」です。

結構悩んだ末に出てきた名前なんですけど…駄目かな?


いまの所、会話中では呼び名を出して、会話文以外では普通に「覇龍」「破龍」としているのですが、会話文以外でも呼び名にした方が良いでしょうか?


さて、そろそろ作者は新しい艦魂を出したい頃…もしかしたら次話で出てくるかもしれません。それでは、また次話で会いましょう!

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