第四話 芽生え始める新たな感情
こんにちわ、忘れられないあの味です。
まず、更新遅れて済みませんでした!
執筆中に操作ミスで本文が2回消してしまうハプニングなどがあり
大変遅れてしまいした。(言い訳すみませんm(__)m)
それでは、物語の方どうぞ!
「そういえば、いつの間に2人は入れ替わってたの?」
先ほど破龍によって殴られた場所を抑えながら神谷は聞いた。
「ああ、そのことか」
「神谷さんを立たせている時にこっそりと入れ替わっていたんですよ」
姉に続けるように覇龍が言葉は繋いだ。さすが姉妹と言うべきか、息はピッタシである。
「そうか、全くきずかなかった」
神谷はふと、思った。たしかに覇龍に立たせれている時、覇龍に背を向けていたが、背を向けていた時間は1,2秒くらいだった気がする。そこまで考えて神谷はこの2人を敵には回したくはないな。そう思った。
「ふむ…」
さっきからずっと考え込んでいる神谷を見て、覇龍は心配そうに、破龍は少し苛立ったようにしていた。
「あの、何か考え事ですか?さっきも言った通り相談して頂ければ…」
「さっきから何を考えてるの、何か言いたいならハッキリ言いなさいよ!」
「ん?ああ、大丈夫だよ一人で解決したから」
そう言いながら、神谷は2人に対して笑顔を向けた。
「あ、な、ならいいんです//」
「べ、べつにあんたが勝手に解決したならそれでいいわよ//」
2人は顔を真っ赤にした。それと同時に、胸を締め付けられるような思いと、モヤモヤした感情が芽生きた。2人はそんな感覚に対して困惑してしまった。さらに彼女達を困らせたのは、先ほどから高鳴りが収まらない心であった。この気持ちが一体何なのかはまだ、2人には理解できなかった
「「「…」」」
とても気まずい雰囲気が流れた。2人の艦魂は高鳴る胸が邪魔をし、神谷は頭で理解は出来たものの、やはり目の前の現実に対して心は少し困惑を覚えていたからである。
三人の気まずさがピークに達したとき、艦のアナウンスが鳴った
『ただいまより昼食の時間とします。艦にいる兵士は食堂に集まって下さい。昼食の時間は1時間までとします』
助かった。そんな言葉が三人の心の中に駆け巡った。
「そんじゃあ俺は食堂に行ってくるね。2人ともまた後で」
「「う、うん」」
神谷はそそくさと廊下を掛けて行った。
ふぅ…。 2人は安堵のため息をついた。さっきの胸の高鳴りは何だったのだろう。2人は頭を捻ることしかできなかった。
一方神谷は、2人と別れた後、食堂に着き、海軍めしを貰い座る席を探していた。
(空いてる席が見当たらないな。お、あそこ空いてるラッキー)
空いている席に向かって歩を進めていると、自分がこれから座る席の隣に見知った顔があった。
「お、水野じゃん」
神谷の声に向こうもきずいたらしく、返事を返してきた。
「ん?なんだ神谷か」
そう言葉を発した人物は、水野舜という名であり、神谷と同い年であり、軍に入った時期も同じである。階級は神谷と同じ尉官クラスであり、中尉だ。ちなみに、神谷も中尉である。水兵の頃から知り合った2人は互いに親友と認め合っていた。
「なんだはねぇだろ、なんだは」
そう言いながら水野に強めのチョップを出して席に座ろうとしたが、神谷は座ることが出来なかった、なぜなら、水野が神谷の首に手を回し締め付けたからだ。
「いっつも、叩くなっていってんだろ」
すんでの所で海軍めしはテーブルの上に置くことは出来たが、水野の腕から抜け出すことはままならなかった。
「別にいいじゃん、大きな心を持とうぜ」
「まるで、俺が持って持っていないような言い方だな」
「だってそうじゃん」
ぶちっ、そう神谷には聞こえた気がした。
「………」
水野は無言で腕に加えた。
「いででで、す、すみませんでした!前言撤回します!許して下さい!」
そこまで神谷が言うと水野は手を離した。
「ったく痛ってぇな、もうちょっと優しく出来ねぇのか?」
「なんだ、まだやるか?」
「すみませんでした」
近くに居た者達から笑いが零れる。水野が神谷をしばく事はよく見るが、それを見ることが、他の兵たちにとっては、楽しみでもあった。
一段落着いたところで、神谷は水野の隣の席に座り、海軍めしを口に運んだ。海軍めしは、毎日メニューが変わるので、どんなグが入っているかが楽しみであったりもする。そんな事を思いながら、水野に聞いてみたかった事を聞いてみることにした。
「お前ってさ、艦魂て知っている?」
「艦魂?ああ、艦に宿る魂だっけ?よくそんな話を聞くけど、信じたりはしねぇな。ってか、なんでまた、そんなのとは無縁なお前がこんな事を聞いてくるんだ?……ま、まさか…」
「そのまさか、だ」
「嘘だろ?」
「残念ながら本当だ」
「おいおい。お前疲れてんじゃないのか?軍医とこ行ってきたら?」
「いやいや、本当だから」
ったく、少しは信じてくれても良いじゃねか…って、こんな感じ前にもあった気がするんだけど…ああ、覇龍と初めて会った時か、俺ってこんな奴だったのか?自分で自分が可哀想に見えてきたよ……今ならなんとなく覇龍の気持ちが分かる気がするよ…悪かったな覇龍と、心の中で覇龍に謝っておいた。
「まあ、日ごろ霊とか信じねぇお前が言うんだから本当なんだろうな」
「最初からそう言ってくれ」
「すまんすまん。で、どうだった?」
「は?なにが?」
「いや、艦魂だよ。艦魂はすべて女だって聞いたからさ、可愛かった?」
「え?」
(可愛かった?考えてもみなかったな……。う~んどうなんだ?)
たしか覇龍は、さらりと伸びた黒髪のロングヘアーで清楚系女子というやつだろうか?破龍の方は、黒髪のポニーテールで、覇龍とは違って髪の長さは項ぐらいまでしかなかった気がする……こっちは無邪気っぽ感じがするな。中身は暴だけど。でも、2人ともそこらの女性よりは可愛いんじゃないのか?
(って何を考えてるんだ俺は!)
「ほー、そんなに顔を赤くして…そんなに可愛い奴だったのか?」
「いやいやいや、違うよそんなことないから!」
「動揺しまくってんじゃねぇか」
「うぐぅ」
痛い所をつっこまれてしまった。確かに動揺しまくりだ。自覚はある。
「ははは、面白そうなことだ、末永くお幸せに」
「いや、だからそんなんじゃねえって」
「はいはい。そんな嘘付いても仕方がないよ?ってか、もう1時じゃねぇか。さっさと出ねぇと怒られるな。じゃ、お先に」
そう言うが早く、水野は食堂をでて行ってしまった
「そういえば、末永くお幸せにとか言ってたけど、艦魂2人なんだけどなぁ~」
そこまで独り言を言って気づいた。水野に艦魂2人だって言ってなかったんだ……
(それにしても、可愛いか……って何でこんな事を考えてるんだ!?)
いくら考えても答えは出てこない…
(なんだってんだ、ちっきしょう)
そう心の中で吐きながら、食堂を後にした………
はい、お疲れ様です
という訳で3人に新しい感情が渦巻き始めましたね。これが何かと答えるのは野暮ですね。
次話が出来るだけ速くに更新したいと思います。
それでは、また次話で!