Introduction
初めて小説を書いてみました。
色々とおかしいところはあると思いますが、初心者だしということで生暖かい目で見てやってください。
冷たい風が吹き付けるマンションの屋上。
靴をきちんと揃え、金網の外側へ移る。
そう、私はちょうど今飛び降り自殺をしようとしていたのだ。
私は世間一般で言うニートであり、未だに親の脛をかじり続けてる。
対人恐怖症であるため部屋に引きこもり、パソコンに向き合う日々を送っていた。
何のために生きているのか。
自分で答えを見つけることは出来なかった。
どうしてこうなってしまったんだろう…でももうどうでもいい。
身を投げ出そうとしたとき、背後に何か気配を感じた。
振り返るとそこには黒猫が一匹いた。
何故こんなところに…と考えていたらいきなりその黒猫が
「お前はまだ寿命が残っているのにのに死ぬのか?」
と話しかけてきた。
猫が喋ったということに驚き困惑している私をよそに黒猫はさらに話し続けた。
「どうせ死ぬなら残りの寿命を売らないか?」
この台詞に私は少し反応した。
寿命は売ることが可能なのか?
黒猫に問うと、当然だと返ってきた。
「相場としては1年100万円だが、取り引き相手によってもっと高く売ることも出きるぞ。」
物欲が特になかった自分にとって値段は正直どうでもよかった。
ただ、誰かの寿命を延ばすことが出来る。
これは私が今出来る唯一の社会貢献ではないか。
そう考えると少し嬉しくなり、黒猫の話にのることにした。
「とりあえずお前の部屋へ行くぞ。」
黒猫がその場を離れようとしたとき、私は一番気になっていることを尋ねた。
あなたは一体…
すると黒猫は振り返り一言こう呟いた
「俺は悪魔だ。」
このとき黒猫の口元が笑ってるように見え、背筋が寒くなった。