『7月23日 8ページ目』
7月23日 日誌担当「乗組員・イルマ」
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……悪いわねえ、イヴァン。あなたに内緒で破れた記事は修復させて頂きました。本当、ビックリだったわ。お頭にあんな過去があっただなんて。
うふっ、ますます惚れちゃうわ。あなたにじゃなく、お頭によ?
ねえ、お頭のナマケモノが演技なら、私に興味がないのも「演技」って事も考えられないかしら。だって、お頭も少し女々しいけど、やっぱり男性だもの。女性に興味を示さないはずがないわ。
とにかく今のところフラれるつもりはないから、やっぱり私イヴァンとは付き合えないわ。ごめんなさいね~。
話は変わるけど、明日でこの日誌も終わりよねえ。そこで、私から提案があるの。
イヴァンの重要記事を読んだのは私だけだけど、最後のページにはお頭への感謝のメッセージと今後の目標を書かない?
みんなが書かないなら、私独断で書いちゃうわよ? だって、これはお頭に告白する絶好のチャンスだもの!
「私、ずっとあなたの事が……」って、私が書たのを見たら、お頭はどんな態度を取るかしら。うふふ、楽しみだわ。
ところで、みんなお頭の本名知ってるかしら? いつも愛称の「お頭」で呼んでたから、知ってる人は少ないかも知れないけど……。
まあ、当然私は知ってるわよ。
お頭、いつかどこかの大海賊と、私を賭けて戦ってくれないかしらぁ……。
……冗談よ、冗談。イヴァン、今あなた絶対動揺したでしょ。
じゃあ、日誌が明日で終わる事に乾杯しつつ……今日はこれで。
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