リオン・シェルフォード
■ キャラクター設定資料:リオン・シェルフォード(Rion Shelford)
《雷導兵候補生/空間制御応用課》
【基本プロフィール】
・氏名:リオン・シェルフォード(Rion Shelford)
・年齢:12歳
・性別:男性
・所属:雷導連邦エレグラフィア・フロム海峡支部
・課程部門:《空間制御応用課(SPAT)》
・候補生評価等級:A
・出身地:フロム海峡諸島連合 《フレイマーレ自治区》
・水霊素適合率:90.8%(霊素親和特化型)
・共鳴安定指数:98(極端な安定型/霊素と同化)
【外見・印象】
幼い容姿が強く目を引く少年。
身長は小柄で、柔らかな青色の髪は風と共に揺れ、深い群青の瞳が時折、海面のように揺れる。
頭には常に大きめのゴーグルを着けており、試合中でも外すことはない。
ナイロン素材のフード付きジャケットに、海風に耐える防水パンツという軽装スタイル。
何よりも印象的なのは――宙を“泳ぐ”ようなその動き。
足元には水霊素で形成された浮遊式サーフボード《フィンブル・レイダー》を乗りこなし、空中を自在に滑空するその姿は、“空に落ちた水滴”そのものである。
全身から発せられる存在感は控えめだが、目が合った者は、誰しもそこに“異質な静けさ”を見るだろう。
【人物像・内面性】
寡黙かつ淡々とした性格。年齢相応の幼さや無邪気さを感じさせないほど、常に“外界に興味がない”ような素振りを見せる。
言葉数は少なく感情表現も希薄だが、それは冷たいわけではなく、むしろ“沈みきった湖面”のようにすべてを静かに受け入れているからである。
内面では極めて観察眼に優れており、空気の流れ、霊素の波動、他人の微細な変化に敏感。
誰かに共感するというより、あらゆるものの“流れ”を感覚的に読み取り、それに同調して行動している。
それゆえに、戦闘においては異常な精度で敵の術式や動きを“予測”して回避する。
趣味は音楽鑑賞と空想遊泳。戦闘中でさえイヤホンで音楽を聴いており、それがむしろ集中力を高める要素となっている。
【背景・出自】
フロム海峡諸島連合の中でも、特に孤立した自治区 《フレイマーレ》の生まれ。
出生時より霊素との“完全共鳴”を示し、3歳にして水霊素との安定的な接続を確立。
その後、国家により研究保護対象として登録され、通常教育課程を飛び越えてLCAへの特例編入が許可された。
その戦績は全試合無敗。攻撃は必要最低限に抑え、回避と空間掌握によって“敵を疲弊させる”という非攻撃型の戦術で評価を得ている。
【戦術・能力特性】
・部門適性:水霊素親和/浮遊機動術式/空間掌握術式
・適性型:回避特化/空間機動制御/非接触型制圧
リオンの最大の特異性は、“水霊素と空間の波長”を自在に同期させることにある。
水は流れ、留まり、包み、反射し、すべての物理性質を柔らかく受け止める。
彼はその性質を極限まで応用し、「空中に水の面を走らせる」ような“架空の水面”を創出。
これにより、空中を自由に滑空し、術式を受け流しながら全方向に回避を展開する。
また“敵の意図”を水の波紋のように捉え、接触前に回避する“予兆的防御”を得意とする。
● 得意術式:
・《スカイ・サーフレイン》
空中に水面を形成し、そこを滑走しながら移動する術式。視覚的には「空に浮かぶ海面」のように見え、リオンの象徴とも言える術式。攻撃回避や奇襲に優れる。
・《レイン・リフレクター》
水霊素を膜状に展開し、相手の術式のエネルギーを吸収・拡散する。高出力の直撃を防ぎ、相手のリズムを崩すための中間防壁。
・《ウェイブ・シンコペーション》
霊素振動を音波のように利用し、術式の流れを断続的に撹乱する。音楽と連動させることで、攻撃リズムをずらし、相手の集中を削ぐ。
● 装備:
・浮遊式霊導ボード《フィンブル・レイダー》
水霊素反応による自立飛行機構を持つ特殊術具。術者の精神波長と完全同期しており、空間を滑走するような機動を可能とする。
・霊素透過ジャケット《サーフ・ゼファー》
高透湿性と風圧調整機能を持つ軽装戦闘服。水霊素との共鳴を阻害しない構造を持ち、常に湿度と風圧を一定に保つ。
・音響同調式イヤホン《アクア・フレーム》
精神集中を補助し、術式リズムと音楽の同期を可能にする特殊装備。常時装着されており、彼の戦術と精神安定の鍵となっている。
【性格・対人関係】
・性格:無口/静謐/空気に溶けるような存在感
・口癖:「……聞こえてるよ」「波、来てる」
・交友:周囲とは一定の距離を保ちつつも、無意識に仲間を守る行動を取る。強く信頼している人物には、稀に素直な一面を見せる。
・訓練記録:クラス1最年少記録を保持。戦闘力よりも“空間支配力”による制圧と無力化が評価され、実戦投入可能と判断されている。
【まとめ】
リオン・シェルフォードは、「空に落ちた水滴」である。
幼くして霊素と共鳴しすぎた少年は、戦いに激情も恐怖も抱かず、ただ“静かに存在している”。
攻撃しないのではない。
攻撃しなくても、“空間を支配している”だけで、すべてを制することができる。
その静けさは無力ではなく、
“戦場に溶ける力”として――最も厄介で、最も美しい脅威となる。
彼が空を泳ぐとき、誰よりも深く、“世界の波”を聴いている。
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リオン・シェルフォード──スキル体系・魔導核構造詳細
■ 基本情報
リオンはLCA候補生の中でも異例の才能を示す、水属性魔導術の天才児である。通常、適合課程で数年〜数十年をかけて発展するはずの「属性同化」及び「術式環境の構築能力」を、わずか12歳で実戦レベルにまで昇華しており、フロム海峡支部では“海に愛された子”と呼ばれている。
術式の行使はほとんどが無詠唱、かつ視線誘導も不要な状態で成立し、術者自身を環境ごと“水に変化させる”極めて高密度な同化適性を持つ。一見遊び心に満ちた無邪気な態度とは裏腹に、空間・属性の読解能力、魔力操作技術、そして環境適応力のすべてがClass‑1上位相当に達している。
■ 身体構造と魔導核特性
【魔導核構造】
リオンの魔導核は、水属性特化型の“流動共鳴核(Aqua‑Resonant Core)”に分類される。
◼︎主要魔導核:水属性(霊素同化/空間環境操作)
◼︎補助構造:圧縮型霊素制御系(高密度精製対応)
この魔導核は通常の候補生が持つ「出力型」ではなく、「環境制御型」に分類され、周囲の霊素場や魔力環境を水属性に再定義する能力を有する。本人の術式行使においては、フィールド全体の“流れ”を読み、操作し、支配するという極めて希少な構造を持つ。
また、魔導核の自己防衛機能として《屈折領域》が標準搭載されており、近接時のダメージリスクをほぼ無効化できる。
【魔導核特性】
◼︎環境霊素同化特性
→ 周囲の空間に存在する霊素情報を“水霊素”に変換&出力するフィールド干渉能力。これにより、術式が常に“自分に有利な領域内”で発動されるよう再調律される。
◼︎屈折波形制御特性
→ 一定距離内における霊素干渉・物理軌道を強制的に“歪曲”させる特性。リオンのスキル《屈折》の基盤となる。
■ 属性適性と霊素傾向
【水属性(Hydro)】
◼︎役割:術式環境再構築・属性支配・中距離精密攻撃
◼︎機能:リオンの水霊素は、ただの液体制御にとどまらず、“空間そのものを水霊素優位に再定義”する特性を持つ。術式展開時には、乾いた空間であっても霧・蒸気・水膜を自在に生成し、術者としての優位性を確保する。
◼︎特殊適性:属性同化
→ リオンは自らの肉体・神経・魔導核を水霊素波形と完全同調させることが可能。この状態では、あらゆる物理攻撃・術式を液体構造で受け流し、同時に“水”という形で空間を自由に移動・戦闘可能とする。
■ スキル体系詳細と術式構造
リオンのスキル群はすべて、
「空間干渉型屈折波動操作」
(物理・魔法問わず、接近領域に侵入する運動エネルギーや魔法波形を強制的に“曲げる”)
という防御特化型の魔導コアプロセスに基づいている。
このプロセスは、対象物の性質(質量・速度・属性)に依存せず、空間内での進行角度・方向ベクトルそのものを屈折率に基づいて変形させるという点において、他の干渉術とは一線を画す。
◼︎ 《屈折》
・分類:空間干渉型防衛術
・属性:水属性+空間構造補助
・説明:
リオンの体を中心とした半径数メートル内の空間に「魔力屈折場」を展開し、その範囲内に侵入した物理攻撃・魔法・運動体の進行方向を強制的に屈折・変形させる。
【現象としての結果】
・飛来する魔法弾が曲線軌道を描いて外れる
・斬撃や打撃のモーションが軌道を捻じ曲げられる
・エネルギー魔法が減衰・逸脱する
【戦術的用途】
・至近距離での防衛特化
・対物理術者への絶対迎撃
・意図的な“攻撃軌道撹乱”による誘導反撃
■ スキル評価指標との関係性・根拠解説
リオンの評価は防衛力と近接戦術に特化した指標で構成されている。特に《Ability》《Control》《Persistence》に顕著な特徴が見られる。
【指標/評価値/備考】
□ Ability / (72) / 高出力の水魔法と空間屈折術による極近距離制圧能力。瞬間火力と空間支配力はクラス1でも上位。
□ Control / (85) / 空間屈折という精密制御を含む術式を、至近距離で安定維持できる異常な精度。属性同化時の制御は軍事応用級。
□ Compatibility / (54) / 水属性と空間制御の親和性は中程度。術式同士の融合よりも“戦場への適応能力”が優先されている。
□ Potential / (69) / 属性同化・空間再定義といった術式応用範囲が広く、将来的には“環境支配型”へと進化が見込まれる。
□ Persistence / (76) / 長時間の術式維持や戦闘継続能力に優れ、特性による消耗が少ない。魔導核の安定性も高評価。
■ 戦術フローと応用例※第68話参照
リオンの戦術は基本的に“受けて返す”型の戦闘構成である。
◼︎ Step 1:領域内防御態勢の構築
・屈折領域 《リフレクション》を展開
・相手の属性・攻撃パターンを観察
・水霊素を空気中に拡散し、流域を形成
◼︎ Step 2:空間支配による行動制限
・流域内での魔力干渉
・水蒸気による魔導演算妨害
・視界・感覚・行動経路の封殺
◼︎ Step 3:収束魔法によるフィニッシュ
・空間内に網を張り巡らせる
・一撃で相手を貫通する精密“詠唱魔法”を準備
・極限まで圧縮された水の刃によって、局所的な瞬間ダメージを出力
■ 制約・限界・育成上の課題
・屈折の再展開には10秒程度の調律時間が必要➡︎クールタイム
・中距離以遠では攻撃性能が落ちる(遠隔型への対処に限界)
・領域展開中の全感覚が鋭敏になるため、精神集中の維持が課題
・強い感情変動下では術式の“捻れ”が暴発を誘発する可能性
■ 総括
リオン・シェルフォードは、近接領域内において「絶対的迎撃能力」を持つ防御特化型の天才候補生である。
彼のスキル《屈折》は、あらゆる魔法を“進行方向から否定する”特異な性質を持ち、従来の戦術構造を無効化し得る。
また、彼の術式構造は防御のみならず、環境支配型の術式展開への適応性も高く、将来的には領域戦や対多数戦闘においても圧倒的な存在感を発揮する可能性を秘めている。
雷導連邦の中でも異彩を放つ、“防御による支配者”――それが、リオンである。




