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スキル体系


挿絵(By みてみん)




《スキル体系》― アルザリオス魔導文明圏における“異能”



【定義】


スキル(Skill)とは、個体固有の生理的・霊素的特性に基づき発現する“非共有型能力”を指す。魔導術式が教育・訓練により「再現可能」であるのに対し、スキルは“生得的・非再現性”を本質とする。


・術式: 知識・技術としての構築可能魔法(共通体系)

・スキル: 個人に固有の異能(固有属性+神経・霊素適合)




【スキル分類】


1. 基礎型スキル(Basic-Type)

 - 霊素操作の延長上にある小規模・単機能の異能。

 - 例:「火炎耐性」「風感知」「水中呼吸」など。


2. 特異型スキル(Unique-Type)

 - 単一個体にしか確認されていない特殊能力。

 - 通常の霊素理論を超える挙動や空間干渉を含む。

 - 例:「ゲート(空間穴)」「時差記憶」「光の実体化」など。


3. 複合型スキル(Compound-Type)

 - 複数の霊素特性が融合し、複雑な動作体系を構築するスキル。

 - 属性複合(例:雷×闇、光×水など)で発現する場合が多い。


4. 特級スキル(EX-Class)

 - 世界的にも確認例が極めて少ない、規格外の異能。

 - 世界的な観測機関 《ACCP(Arzarios Certified Codex of Powers)》により評価・監視対象。




【スキル評価指標】


スキルは以下の5項目により総合的に評価される。 


【評価項目/内容】

□ Ability(異能強度) / 発現時の直接効果、威力、干渉範囲の広さ

□ Control(制御性) / 能力発動の安定性、精神負荷、暴走リスク

□ Compatibility(適応性) / 魔導術式との併用・他能力との協調性

□ Potential(潜在拡張性) / 応用的成長性、使用者の訓練による進化可能性

□ Persistence(持続性) / 能力持続時間・再使用までのインターバル


※スキルの「格」はこの五評価の平均点でランク分けされる(S~F/EXは例外的評価)




【スキル設計例①】


《スキル名》:パーフェクト・コピー(Perfect Copy)

・分類: 特級スキル(EX-Class)

・使用者: 神谷雷牙ライ

・内容: 他者のスキルを“完全”にコピーし、一時的に自己の能力として使用可能。

・保持制限: 最大3つまでストック可能(任意切替可)

・使用期限: コピーから24時間(以降は消滅)

・核心技術: スキルの「構造コード」を読み取り、内部霊素場に“仮想再構成”する能力。


特徴的機能:

・スキル融合・組換え機能

 → コピーしたスキル同士を“組み合わせ”新たな応用術式を創出可能。

 → 高度な制御スキルが求められ、暴走時には自他のスキル機能不全を引き起こす。


ACCPスコア(評価):

・Ability:80(EX準拠)

・Control:42(低)

・Compatibility:78(極高)

・Potential:73(高)

・Persistence:60(中)



【スキル設計例②】


《スキル名》:シェイプシフト(Shape Shift)

・分類: 複合型スキル(Compound-Type)

・使用者: ナツキ・アクアリーナ

・内容: 水霊素を介して肉体を流動的に変化させる能力。任意の水霊体を形成可能。


応用形態:

・ウォーター・フロント(水霊変化)

 → 移動特化形態。霊鳥型に変化し、飛行と長距離航行を可能にする。

 → 魔導伝導率の高い“空気中の水粒子”を吸収・圧縮・再編。


ACCPスコア(評価):

・Ability:60

・Control:76(高)

・Compatibility:72(空・水術式と親和)

・Potential:68

・Persistence:70(高耐久)




【スキル使用の構造的特徴】


1. ■ スキル発現条件 = 生体適合因子 + 霊素誘導核


スキルは、個体の遺伝的特性(生体因子)と、マナ潮流との共振媒介(霊素誘導核)の存在によって成立する。

この「誘導核」は、生体の深層霊素場に局在し、個人ごとに異なる固有振動を持つ。


・誘導核の構造密度が一定閾値を超えることで、スキルとしての“起動領域”が確立される。

・起動時には“魔導核”ではなく“スキル核”が微細振動し、術式とは異なる非構文的エネルギー演算を発動する。



2. ■ 起動機構:非構文領域からの【想起起動】


術式が外部構文(呪文・陣式)を媒介するのに対し、スキルは内部意識場=想起領域によって引き出される。


・通常は「強烈な感情刺激」または「深層記憶」と結びついて発現する。

・このため、スキル起動には使用者の精神状態が強く影響を与える。


応用モデル:

「怒りで発動する力」「恐怖と共鳴する空間操作」などはこの原理に基づく。



3. ■ 発動コスト:霊素転写比および神経負荷係数


スキルは生得的能力であるが、その行使には身体的・精神的負荷が伴う。


・使用時には“霊素転写比”に応じてマナではなく生霊素が消費される。

・複数回使用や長時間維持で神経干渉・意識混濁などの症状を起こすことがある。


☑「スキルラグ」:

連続発動時に生じる反応遅延。使用者の霊素場に“飽和振動”が蓄積するため発生。



4. ■ 融合・干渉の原理:霊素ソース構造の整合性


複数のスキルや術式と併用・融合するには、霊素ソース(根源構造)の互換性が必要。


・相性の悪い能力を無理に併用するとエネルギー干渉暴走(Over-Reaction)が発生。

・一部のスキル使用者(例:ライ)は、内部でソースコードを一時再構築し、異なるスキル同士の接続を可能にする特異構造を持つ。



5. ■ 使用制限と個体差


スキルには以下の制限要素が存在し、使用者ごとに違いが生じる。


【制限タイプ/内容例】

□ 空間制限 / 特定座標・フィールドでのみ使用可能

□ 回数制限 / 一定時間内に使用可能な回数に上限あり

□ 誘導条件 / 使用者の感情状態・記憶条件などがトリガー

□ 対象制限 / 特定種族、物質、概念のみに作用する



6. ■ スキルは“再現不可”だが“観測可能”


スキルは一人ひとり異なるため「他者が学習して使うこと」は原則として不可能。

だが、観測・記録・一時再構築は可能であり、これを利用した技能が以下:


・《パーフェクト・コピー》:観測スキルの極致

・《アビリティ・スキャン》:使用中のスキル情報を記録する術式補助機

・《干渉再現術式》:模擬的にスキル類似効果を発揮する一部例外構文



7. ■ 世界観的扱いと制度的影響


・連合国・帝国ともにスキル所持者を国策級資源として扱う。

・軍事機関ではスキル評価は術式適正よりも上位に置かれ、候補生時点から専用課程が適用。

・特級スキル持ちはACCP・LCA・統合局によって三重監査対象となる。



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