ルシア・フローレン
■ キャラクター設定資料:ルシア・フローレン(Lucia Florein)
《雷導兵候補生/戦術適応制御課+霊術諜報課 掛け持ち》
【基本プロフィール】
・氏名:ルシア・フローレン(Lucia Florein)
・年齢:17歳
・性別:男性
・所属:エレトゥス連合国軍 雷導育成機関 《LCA》第七区候補生棟
・課程部門:《戦術適応制御課(TACT)》+《電子戦諜報課(ICE)》掛け持ち
・候補生評価等級:B−(上昇中)
・出身地:エレトゥス大陸東方・港町オーシャンズタウン(バージェス沿岸区域)
・雷霊素適合率:89.3%(高位偏向型)
・共鳴安定指数:42(不安定型・感情により霊素増幅)
【外見・印象】
炎のように鮮やかな赤髪を無造作にまとめ、所々に絆創膏や留め具を貼った姿が目を引く。目元は切れ長で赤い虹彩を持ち、どこか影を孕んだような深みを湛える。その風貌は、一見して「トラブルを呼ぶ少年」といった印象すらあるが、目を見ればただの不良ではないと誰もが気づく。
LCAの制服はラフに着崩しており、規律に縛られない生き様を象徴するかのよう。本人は無関心を装うが、どこかで常に周囲を観察し、自身の存在感をコントロールしているような節がある。
身のこなしは軽く、動きは猫のように俊敏で柔軟。よく見ると、首元や関節部には過去の戦闘による傷跡が幾つか残っており、その背景にある過酷な生い立ちを物語っている。
【人物像・内面性】
飄々とした態度で、何を考えているのか掴みづらい。常に軽口を叩き、喧嘩腰の態度を取ることも多いが、それは周囲との距離感を測るための「仮面」に過ぎない。内面では非常に繊細かつ理知的で、自分の出自や過去の業を誰よりも深く理解している。
情に厚いが、それを見せることが極端に苦手。他人の痛みには鋭敏で、誰かが傷ついているときほど冗談を飛ばして場を逸らす傾向がある。ナツキとは義兄妹のような関係性で、互いに背中を預ける「生き延びてきた者」同士。
孤独と向き合ってきた時間が長いためか、静かな場所を好み、読書や術式解析といった知的活動にも没頭する一面を持つ。
【背景・出自】
港町オーシャンズタウンの裏社会を牛耳る一族「フローレン家」の末子として生まれ、幼い頃から『ブルー・ダガー』の中枢で育つ。フローレン家はかつて密輸、賭博、売春、暗殺などあらゆる非合法活動に関与していたマフィアであり、政府による摘発の対象でもあった。
少年期に両親を“とある事件”で喪い、以降はナツキとともにエレクトロニアへ移送され、支援枠の候補生としてLCAに登録される。
その生い立ちは今なお周囲には伏せられており、「何者か分からない不穏な存在」として一定の距離を置かれているが、一部の教官や仲間たちは彼の才能と真価に気づき始めている。
【戦術・能力特性】
部門適性:炎霊素操作/戦術拡散術式/高出力爆裂型
適性型:中距離殲滅/広域撹乱/爆破型強襲術式
ルシアの魔導核は、高温・高圧の霊素出力を一気に解放する“臨界偏向型”であり、少しでも制御を誤れば自分自身すら焼き尽くしかねない不安定な特性を持つ。
そのため術式制御には極端な集中力を要するが、瞬間的な爆発力と殲滅力においては、TACT課内でも一目置かれる存在である。
また、諜報課との掛け持ち訓練により、視認困難な術式展開や錯乱型陽動戦法にも適応。
「正面から殴り抜ける」派手な爆発力と、「裏から崩す」知略的手法を併せ持つ稀有なバランスタイプである。
● 得意術式:
・《インフェルノ・スラスト》
爆縮させた炎霊素を一点に収束し、前方へ高速突撃する槍状の術式。着弾と同時に爆風を生み出し、直線上の敵を吹き飛ばす。接近戦の初動・強襲に適している。
・《ブレイズ・ミラージュ》
熱波を用いて自分の幻影を複数作り出す撹乱術式。敵の標的認識を曖昧にし、奇襲や退避に有効。複数戦・不利状況での立て直しに活用される。
・《フレア・カスケード》
広範囲に熱霊素をばら撒き、一定時間後に連鎖的な爆破を引き起こす術式。敵の行動制限や地形制圧に向いており、戦術的拘束力が高い。
● 装備:
・高熱耐性コアスーツ《ラグナ・スレッド》
高温領域での術式行動を前提とした特殊素材の戦闘服。自己の術式熱に対する耐性を保持しつつ、冷却用の霊素循環装置を内蔵している。
・戦術爆式グローブ《ヴァルカン・ノック》
打撃に応じて炎霊素を爆裂的に放出する格闘支援装備。徒手戦でも爆撃力を担保し、術式と連携しての高出力コンボが可能。
・霊素干渉ユニット《スモーク・リレーター》
爆煙や熱波を情報妨害に転用し、視界封鎖・センサー撹乱を行う。ICE課での対諜報戦術において実績を持つ。
【性格・対人関係】
・性格:皮肉屋/気分屋/感情の起伏が激しいが、繊細さを隠している
・口癖:「爆ぜろって言ってんだよ」「火遊びって、性に合ってるだろ?」
・交友:誰にでも気さくだが、本当に心を許す相手は少ない。自分から距離を詰めることも多く、裏表のある態度で信頼を計る癖がある。
・訓練記録:TACT課内では「爆裂枠のエース候補」として注目されるが、評価が安定しない。瞬間火力・爆発力はトップクラスだが、精神状態によって制御率が乱高下するため、扱いが難しいとされる。
【ライとの関係】
ライとの関係は複雑で、「同じ業を背負っている者」として、時に共感し、時に突き放す。
表面上は軽口を叩いて喧嘩するように見えるが、内心ではライの迷いや弱さを鋭く見抜いており、あえて踏み込まない“静かな理解者”でもある。
彼の本質を言葉にせず支えるナツキとは違い、ルシアは時に「痛いところを抉る言葉で直撃する」タイプ。
その不器用な優しさと、過去に裏切りと喪失を繰り返してきた痛みが、彼のライへの向き合い方に色濃く反映されている。
【まとめ】
ルシア・フローレンは、「爆炎と沈黙を共に歩く、裏街の亡霊」である。
炎を制することは、過去の怒りと痛みを呑み込むこと。
裏社会の血にまみれながら、それでも前へと進む少年の術式は、ただの破壊ではない。
彼の火は、仲間を守り、自分を問い直すために燃え続けている。
その一閃は、時に熱く、時に静かに。
――だが確かに、誰よりも遠くを見ている。




