表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
227/333

リアナ・ヴェイル


挿絵(By みてみん)




■ キャラクター資料:リアナ・ヴェイル(Riana Vale)



【基本情報】


・氏名:リアナ・ヴェイル(Riana Vale)

・年齢:20歳

・性別:女性

・身長:165cm

・体格:均整の取れたスレンダー体型。引き締まった印象と流麗さを併せ持つ

・所属:エレクトロニア連合軍・教導局 特務教官

・担当:雷導兵士候補生育成/戦術訓練指導/心理戦技術講義

・階級:教導局所属・特務中尉相当(指揮権あり)



【外見】


リアナの髪は茜色――深く赤みを帯びたダークブラウンで、肩口までのセミロングを後ろに緩く束ねていることが多い。戦場では後れ毛一つ見せぬ整髪、私室では風に流れる自然な姿が見られる。


瞳は灰銀シルバーグレーであり、氷のような冷たさと、どこか満たされない哀愁を宿している。

服装は教導局特務教官の制式装束。黄色・黒・白を基調とした戦術礼装を常時着用し、機能美を追求したその装いは、彼女の存在をまさに「冷徹な規律の象徴」として映し出す。


表情は常に抑制され、感情の起伏はほとんど表に出さない。だが、ほんの一瞬の視線の揺れ、言葉の間に差す“迷い”が、彼女の内にあるものの複雑さを物語っている。



【性格】


リアナは冷静沈着で、あらゆる局面において理性を保つ。候補生に対しては一貫して厳格な態度を崩さず、その姿勢は「冷たく、けれど正確」な指導として畏怖と尊敬を同時に受けている。


言動は柔らかで丁寧だが、そこには温情の欠片も見えず、命令・指示・評価すべてが「兵士としての適性」に基づく。冗談は一切口にせず、敵味方であっても「無駄な感情は不要」と断じる姿勢を崩さない。


しかしその内側には、かつての記憶――「白石理亜奈」としての自分が眠っている。

エレクトロニアに生きる今の彼女にとって、理亜奈という名は“忘れるべき幻想”であり、同時に“拭いきれない傷痕”でもある。

そのため、感情を排したような生き方をしていながらも、心の奥には常に温度を持った“迷い”が潜んでいる。



【能力・戦術】


リアナの魔導核は【闇属性】と【風属性】の複合型であり、視覚制御と精神誘導、そして空間干渉に優れた術式展開が可能。


主戦術は、蜘蛛の糸を象徴とする展開術式――


幽絡糸界陣ゆうらくしかいじん


空間中に不可視の“精神干渉糸”を張り巡らせ、対象の思考・行動・反射を遅延・錯乱させる高密度結界術式。術者の意識に同期して即時対応が可能で、術式上では「見えない封鎖領域」として機能する。


この術式は「相手の選択肢を削ぐ」ことに特化しており、実際の戦闘では“動く前に絡め取られる”という圧倒的な制圧力を発揮する。


彼女は展開術式の操作精度、精神波の読解、身体運動制御すべてにおいて極めて高水準の技能を持ち、個としての戦闘力だけでなく、部隊への「心理的圧力」としての影響力も極めて大きい。



【能力系統】


妨害系ディスターバー感知系センサー

→ 相手の“意志”と“行動”に対する高度な干渉力を持つ。戦術レベルでの封鎖・観測に秀でる。


・特殊技能:

 ◉ “斥域繭せきいきけん” ― 自身周囲の思考波を遮断する無音領域を形成し、完全な奇襲体制を確保

 ◉ “絲響視野しきょうしや” ― 展開された干渉糸を通じて敵の魔導反応を可視化し、行動パターンを事前検知する

 ◉ “鏡面追糸きょうめんついし” ― 直前の敵行動を模倣し、擬似的に“未来の行動”を先取りして封殺する



【背景と組織的立場】


リアナは連合軍下部の孤児育成機関「星の家」で育ち、霊素適応値の高さから早期に魔導核の活性化が確認された“選定個体”として、教導局養成部へ引き取られた。


過酷な兵士育成課程を経て、10代後半で《特務教官》として異例の昇進。現在は雷導兵候補生たちの教育・管理・監視を担う立場にある。彼女の推薦・評価はそのまま候補生の“生存率”に直結するため、彼女の教導は恐怖と信頼の象徴となっている。


一方で、彼女には極秘裏に封印された“記憶”がある――

それは、エレトゥスに渡る以前の自分、“白石理亜奈”としての人生。

断片的に蘇る日本の記憶、静かな日常、そして“雷牙”と過ごした時間。

それらは現在の連合国の規律とは相容れない“不純物”であり、彼女はそれを決して他者には明かさない。


だが、唯一彼女の中の記憶を知る存在――神谷雷牙が、自分の前に「ライ」として現れた瞬間、彼女の精神は静かに揺らぎ始めた。



【雷牙との関係性】


リアナは“理亜奈”としての記憶を否定しながらも、雷牙との接触により、心の底に封じていた感情を自覚していく。


・再会の場面では、雷牙の「理亜奈…なのか?」という問いに対し、冷たく否定する

 → 「私はリアナ・ヴェイル。お前の知る人間じゃない」

 → だが、その声の震えは、彼女自身がもっとも気づいている


・互いに記憶を共有しながらも、交わらない関係性

 → 雷牙にとって彼女は“帰る場所”であり、リアナにとって雷牙は“戻れない記憶”

 → 二人は戦場という絶望の中で、星空という共通の風景を想起する

 → 「星を見てた。あの時と同じ空じゃないけど……お前も、そうだったか?」


その言葉が、彼女の心を確かに揺らした。

リアナにとって“戦うこと”とは、“過去の自分を殺すこと”であった。

だが雷牙という存在がそれを否定したとき、彼女は教官としての在り方と、かつての記憶の間で引き裂かれていく。



【まとめ】


リアナ・ヴェイルは、規律と冷徹の中に沈む“かつての温かさ”を封印した兵士であり、教官であり、そして忘れられぬ過去の残響である。


彼女の戦闘は「敵を封じる」ことに特化し、その生き様は「自分の感情すら封じる」ことに貫かれている。

雷牙との関係は、戦場における刹那の“感情の再起動”であり、それが彼女にとって最大の脅威でもある。

エレトゥスの連合国に忠誠を誓う者として、リアナは教導局の冷酷な象徴でありながら、過去を抱いたひとりの“証人”でもある。


彼女の視線の先には常に“今”があり、“過去”は心の奥で、細い蜘蛛の糸のように揺れている――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ