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4:夜闇の廃校 下


「すごいな『隠形術』。まじでこっち見ないじゃん。」

今僕はさっきの狼どもの目の前にいる。『気配遮断』『隠密歩法』『静音』様様だわホント。

そろそろデコイが行動を起こすと思うんだけど…まだか?



『…セイッ』

ガッシャァァァン……!!!!!!

うおっ!?意外と音デカかったな…でも予定通りだ!


狼たちは音のなった方向へ一目散に駆けていく。奴らは無防備な餌が吞気に突っ立ってるから一気に食らってしまいたい一心だろうけど、そうは問屋が卸さない!ヘイトがデコイに向いているこの瞬間で勝負を決める!


今にも砕けそうな木刀にもう一度深緑のエフェクトが走る。『隠形術』という才能(アビリティ)に唯一存在する攻撃系統の派生能力『致命の一撃』。こいつの発動条件は「自身にヘイトが向いていない」かつ「相手の背後を取っている事」!!


恐ろしいくらい条件がバッチリ!ここで決めきる!

狼たちがデコイに飛び掛かった刹那、僕も同じく跳躍!

そして……



「〈ストライクエッジ〉!!」

高速の突きが連続で狼の後頭部を貫く。『致命の一撃』の効果でクリティカルが出まくったのか一回で絶命した。もう片方も間髪入れずに仕留めきる!空中で体の向きを変え狼の体に足を当て…


「〈衝振脚〉!」

足から伝う衝撃が狼の体内を揺らし、目や口から血が飛び出る。そのまま地面へと叩きつけられるがまだ動いている。僕も着地しようとしたが〈衝振脚〉のせいで足がしびれており着地失敗。思いっきり顔からずっこけた。痛ったたた……!


でもそんなことで止まってられない!『隠形術』の最後の派生能力『縮地』でバックステップ。力を込めていないので大して進まないが距離は取れた。そしてすぐさま着地した足で踏ん張り、身体全体を回転させ勢いをつけて狼の眉間目掛けて木刀を投擲ッ!!!!


そして見事に木刀は狼の眉間に突き刺さり、木刀と共に砕け散った。

数分の静寂ののち、僕は力が抜けたのか思いっきり校庭に寝そべって、

「………………ばふぅ~!!し、しんどかったぁ~!!!!もうどこにも力が入らんっ!!!」


日の出とともに廃校での戦いは何とか幕を閉じた。



~~~~~~~~~~~~~~~



その後ある程度体力が回復した後にもう一度学校内外と周りを探索してみたがあの狼らの気配はなく、スマホがずっこけた際にぶっ壊れていたこと以外はもう安心だ。姉ちゃんとかにどうやって連絡しようかな…。


そんなこんなあって廃校から撤退している中…

…ん?なんか違和感が…あ!そうだ!

「あれ以降メニュー画面開いてないな…もしかしたらレベルとか上がってるかも?」

そんな独り言を呟きつつメニューを開いてみる。すると…


~~~~♬(爆音の不協和音)

「どわあぁぁぁ!!??うるっせぇぇぇ!!!!」

わ、忘れてた!!このゲームメニュー画面のSEがバグりまくってるんだった!

画面には「5000〇円欲しい!!」のフォントで「LEVEL up!」と出ていた。




=========================


Name:カナタ

Lv:22

出身:放浪者トラベラー

job:武芸者ブゲイシャ

subjob:鍛冶師スミス

HP:2200(+100)

MP:2500(+80)

STR:3000(+60)

STM:2400(+80)

TEC:5000(+150)

AGI:3300(+100)

VIT:2000(+40)

LUC:4600(+50)


技能(スキル)

・ ストライクエッジ

・ 剣舞・微風そよかぜ

・ 衝振脚

・ 抜刀「鳴」(New)

・ カウンターリベル(New)

・ 月兎飛び(New)

・ アサルトループ(New)

・ ダブルアップギア(New)

・ プライマルアーツ(New)

・ シャドウランナー(New)

・ 波長視(クロックアイ)(New)



才能(アビリティ)

・上級武術Lv5

↳格闘術

↳槍術

↳狙撃術

↳棒術


・上級剣術Lv5

↳短剣術

↳大剣術

↳曲剣術

↳二刀流

↳抜刀術


・上級鍛造術Lv5

↳精密鍛造

↳全鉱物理解

↳高速鍛造

↳融合

↳構成物質分解・再連結

↳鍛冶炉操作

↳情熱の鍛練

↳匠の技

↳想像力強化

↳鍛冶師の豪運

↳鉱物創造


・鑑定Lv5

↳探査

↳精密鑑定

↳鑑定力補強

↳記憶読破

↳言語理解

↳予想力強化


・付与術Lv5

↳スキル付与

↳複数付与

↳連結付与

↳重複付与


・上級風水術Lv5

太乙たいいつ

奇門きもん

六壬りくじん

河洛からく

星平せいへい

演禽えんきん

↳奇門遁甲・九星


・考古学研究Lv5

↳マッピング補助

↳探求心向上

↳高速採掘

↳夜目

↳エコーロケーション

↳アーティファクト探知

↳アーティファクト分解

↳未知への渇望

↳★古代技術理解

↳★アーティファクト生成


魔力操作マナ・コントロールLv5

↳出力増加Ⅲ

↳魔力浸透Ⅱ

↳消費量効率化Ⅲ

↳身体強化Ⅲ

↳遠隔操作Ⅱ

↳性質変換

↳反応速度上昇Ⅳ

↳思考速度上昇Ⅳ

↳集中力上昇Ⅲ

性能臨界リミットオーバー


・隠形術Lv5

↳気配遮断

幻影デコイ

↳隠密歩法

↳静音

↳影移動

↳致命の一撃

↳縮地


=========================



こ、これはまた…凄い事になってるなぁ。と同時に「やっぱり夢じゃなかったかぁ…」と改めて実感した。

しかしこれが夢じゃないなら昨日の爆発とかも何か関係あったりするのか?う~む…ま、悩んでも仕方ないか。とりあえず今は姉ちゃん達と合流しないと!!


そんなことを考えながらもう一度避難所へと足を動かす。


読んでいただきありがとうございます。

次回は彼方のスキルとアビリティの解説回にします。

そんでもって回想もまだまだ続きます。

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