幕間:日常のおわりと世界の産声
パニックの書き方正直わからんかったのでいつか書き直したいですね。
ついでに一応言うならこの作品の「日本」及び組織、その他もろもろは現実のそれと全く異なります。
だから間違っててもあんまり突っ込まないでいただけると幸いです。
ーーー「ユートピア・エンド」サービス終了直後。
世界各地に光の柱が轟音とともに降り注ぎ、静寂を一瞬でかき消した。
風景が書き換えられ各地の建物や道路に苔や木の根が溢れ、その負荷に耐えられなくなったビルなどが倒壊。その二次被害で火災、地割れ、土砂崩れが発生。世界各国でライフラインの断絶や停電も多発し、地球から光が消えた。
とある小規模国家の町では…
「くそっ!何がどうなってんだ!?」
「ちょっと!押さないでくれる!?」
「おーい!誰か光を貸してくれないか!うちの子がっ!うちの娘が見当たらないんだよ!!!」
「ままー!!!どこーー!!うわああぁぁん…!!」
「おいガキっ!邪魔だどけ!!」
暗闇の中に悲鳴と怒声が入り混じった轟音がどんどん伝播していく。
そんな中ぐちゃり、と生々しい音が四方から聴こえた。
その音はだんだんと近づいてき誰かが振り向くと、
血まみれのおぞましい”何か”が人だった肉塊達を汚らしく貪っていた。
ーー瞬間、甲高い悲鳴が鳴り響き人の波が一斉に動き始め、大混乱を招いた。
その内悲鳴はぐちゃ。びちゃ。と咀嚼音にかき消され…
そして夜が明けると、悲鳴の震源地だった場所にはどす黒い赤色の海にポツンと”何か”がいるだけだった…。
一方日本国内でも同様の事件が起き、霞谷内閣はすぐさま対策本部を設立。
A森県、T木県、S賀県、K児島県某所に例の怪物を多数発見。これを討伐する為、自衛隊に出動を要請。おおよそ16時間と44分、全戦力を持ってようやく撃破に成功。が、隊員の69%が死傷。
怪物が出現した場所では全市民が消息不明という結果になった。
議事録から抜粋
2046年12月15日
この日はこれ以降、「世界崩壊」と呼ばれる様になった。死者は1,800万人以上、行方不明者は約4,000万人を超える。
2047年1月22日
国連直属の組織「対異獣対策同盟」を設立。
最高評議会議長にノインス・アルキメデス、副議長にギンノシン・トトガサキが選ばれた。
2047年2月7日
2度目の異獣侵攻。討伐に派遣された日本の自衛隊員700名の内5名が銃火器を使わず単独で異獣の討伐に成功。以降、全世界で特殊な力に目覚めるという現象が起こり始める。この力の事を「アルカナ」と命名。
2047年3月20日
全世界総人口約83億人の内、おおよそ1,000万人が「アルカナシステム」に選ばれる。ギルドはそれに伴い、討伐隊を編成するための「アルカナシステム」のランク制を導入。X→S→A→B→C→D→E→Fとなる。
2047年4月9日
Xランクのいる国家、日本、アメリカ、中国、ドイツ、ロシアの五か国にギルドの支部を設置。
2047年4月28日
3度目の異獣侵攻。前回の襲撃には見られなかった別個体の異獣を多数観測、これを撃退。死者は22人だったはずが、何故か外傷が消え復活。カウンセリングや検査をしてもどこにも異常が見られず、後の精密検査のためこの22人を一時隔離処理にした。
2047年7月30日
「アルカナシステム」に選ばれた人口が4,000万人を超えた。集計した結果おおよそだが、
X:10人S:200人A:6,000人B:20万人C:300万人D:700万人E:1,000万人F:2,000万人
となっている。
2047年8月3日
ハワイ諸島近辺に東京23区程の島が出現。その島「ファーゲルグ」には我々とは全く違う文明が築かれており、さらには異獣の本拠地である「塔」を発見。そこの住民も異獣とは敵対関係であり我々との協力を進言した。
以降、ギルドの本館はファーゲルグの首都「セントラル」に置かれることになった。
ーーーーーそして、物語はここからもう一度動き出す。
読んでいただきありがとうございます。
とりあえずこれで序章は終了です。次回からはこんなに堅苦しくないので、
こちらの世界観は「あぁ~こんなんあったなぁ~」くらいで今のところ大丈夫です。
ちなみになのですが「あれこの世界なんかユートピア・エンドじゃね??」と気付いている人は結構います。しかし彼方以外のプレイヤーは序盤の町でメンタルブレイクされているので「だからなんだ」となっています。