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交錯
すのーと合わなくなってからどれくらいたったんだろ、、。
大統領と補佐官をなでながら、私は何も手につけられずにいた。
いつもと同じ家族、いつもと同じ友達
でも、すのーはいない。
コスモ学園の生徒を見かけるたびに、すのーの笑顔が頭をよぎる。
あれだけ埋まっていた履歴も今はない。
「さいりー、カレーできたよー」
ママの声にハッとして私は部屋を出る。
心配そうに見つめる二匹を残して、、。
「にゃあ」
「さいり ごめん。今すぐにでも君に会いたい。でも、、」さいりへの想いをグッと堪え、すのーはモニターのディクソン式へと集中する。
「あと少し、、」