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疑惑
突然始まった奇妙な生活は、終わりもまた突然だった。
「ぴよちゃん、ひーちゃん、さきちゃんまたねー」
仲のよい友達と別れ、私はいつものハンバーガーショップに向かう。
あの日、元の身体に戻った私たちだったが、その関係は変わらないままだった。
「きいてよ、すのー。うちの大統領と補佐官たらさー」私の飼い猫話
「今日の給食のみかんと桃のゼリーがちょー美味しくて」学校の話
「くるみちゃんとその彼氏がね、、」友達の話
微笑みながら私の話を聞いてくれるすのー。
私の心は満たされてたんだと、思う。
私の隣にはすのーが当たり前のようにいた。
「診察券と保険証をお願いします」
子供の頃から通っている歯医者さんの受付で、財布を開いた私は、身に覚えのない診察券を見つける
ホノルル病院?ハワイや日本に広く展開しているおっきな病院。でも私は行ったことがない。
なんで私名義の診察券があるの?
私が知らない間にすのーが何かした?
発行日は入れ替わってた間の日付
すぐにLINEを送る。
いつもならすぐに返事がくるのに、、。
何があったの、すのー。