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無理はしないで

作者: 翠泉


 奇異荒唐な夜

 そのためにあなたは舞台へと上がる

 美しいあなたのスーツ

 本当は紅い血で染まっていることを知っている


 簡単にはできないよ

 無責任に褒めちぎるなんて

 薄汚れて読めなくなった本

 もう一度二人で読むために真っさらに


 後悔はボトルに詰め

 海に投げてしまおう

 たとえ拾われたとしても

 ボロボロになって読めやしないよ


 おごり高ぶったあの娘

 なんでそんな娘を愛するの?

 ひたすら堕落していく

 あなたもつられて変わっていく


 私ならあなたの悩みも

 考え方や願いでも

 全て受け入れてあげれるのに

 あなたは一人で舞台に上がる


 悩み事は飛行機にして

 青空に飛ばしてしまおう

 あの空を突き破っていく

 もう誰も読めないから


 疲れたら全て辞めてもいいよ

 辞めた後に次のことを考えよう

 心のない舞台をしても

 口から出るのは意味のない上辺だけの言葉


 全てわかるから

 あなただけの重りは捨ててもいいよ

 だから私は非日常から

 日常を生み出す


 悲しみこそが力になるとあなたは言う

 それが喜楽を捨てる理由にはならないよ

 あなたの役割は誰かが埋めてくれる

 それでもあなたの替わりは存在しないよ

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 悩み傷つきながら、それでも一人舞台に立とうとする相手の姿。自分なら全て受け入れられると思うのに、相手にそれが伝わらないもどかしさ。その切なさが伝わってくるようです。 大切に思う相手に、心の…
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