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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

婚約者から真実の愛を見つけたと言われましたがまさかの展開に!?

作者: 自称なろう好き

※設定ゆるゆるです。短いので暇潰しにでもどうぞ!

「ルイ・フォン・マルリアあなたとの婚約を破棄します!!!」


 そう告げるのは俺の婚約者でありこの国の王女であり次期女王陛下のマヨネ・ギナーだ。


「……いったい何をおっしゃるのですか?」


 俺は突然のことに驚く。本気で何を言っているのかわからなかった。


 一旦落ち着いてみよう。ここは王立貴族学院の卒業パーティーだ。相手は興奮しているマヨネ様そしてその隣には勇者召喚で呼び出された勇者カイセイ様だ。


「言葉の通り婚約を破棄します。カイセイ様と違って頭が悪いのですね」


「ごめんね。俺は別に取るつもりじゃなかったんだけど……」


 目をハートにし勇者様を見つめるマヨネ様とこちらをバカした表情を浮かべ笑う勇者様は同じ人間とは思えなかった。


「こんなこと許されると思っているのですか? この婚約は王家と公爵家で決めた」


「黙りなさい。私は真実の愛を見つけたの。それにカイセイ様にはお父様だって逆らえないわ」


 話すら聞いてもらえない。それに卒業パーティーなので当然人が沢山いており小さな声でこちらを見ながら話しをしている。


 夫が公爵家の次男よりも勇者様の方が国民は喜ばしいだろう。しかしこのままでは公爵家の顔に泥を塗る。どうして良いかわからず困惑していると一人こちらに向かってくる。


「姉上、これはどういうつもりですか?」


 マヨネ・ギーナ様の弟エアル・ギーナ様だ。齢13歳にして騎士団の魔法部隊の副隊長を務めるエリートの中のエリートだ。


「エ、エアル!? どうしてここに……」


 マヨネ様は驚いた表情で叫ぶ。勇者様は誰かわかっていないようだった。


「姉とお義兄さんの卒業パーティーに参加することはダメですか?」


 笑顔で返事をしているが目は笑っていない。整った顔立ちが余計に怖さを引き出している。


「おい、誰か知らんが今はお引取り願おうか」


 果敢にも勇者様はエアル様に話しかける。この場合勇気ではなく蛮勇といった方が正解だろう。何せ最近まで隣国との戦争で相当な戦火を上げていたのだから。


「黙れ。貴様のせいで面倒なことになっているのだ」


「うっ」


 重量魔法で勇者様を抑えつけておりかなり苦しそうだ。


「止めなさいエアル」


「こんなのが勇者ねえ……。お義兄さんよりもこんなのを取るなどやはり姉上(バカ)はどうしようもないですね」


 エアル様が指を鳴らすと騎士団が現れマヨネと勇者様を連れていった。最後まで抵抗していた。


「触れるな私はこの国の次期女王よ。ルイ助けなさい。婚約者でしょ!!!」


「俺は世界を救う勇者だぞ。クソ、クソ、クソやっと底辺から抜け出せたのに……」


 真実の愛とやらは何だったのだろう。それに婚約者とは?あちらから婚約を破棄したのだろう。


「皆さん。こんな素晴らしい日に邪魔者が騒いだことを深くお詫び申し上げます」


 邪魔者って……自分の姉と仮にも勇者様だぞ。


「そしてお義兄さん。本当に申し訳ない。責任を取らしてくれませんか」


 急に自分に話が向いたので驚く。それに責任を取るとはどうやって……


「僕の婚約者になってください。ルイ様」


 こ・ん・や・く・しゃ?頭が混乱している。


「あのバカみたいに悲しい思いはさせません。昔から好きだったのです。どうかお願いします」


 さっきの勇者を見る冷たい顔からこっちを涙目で真剣に見つめる顔は同一人物だと思えない。


「俺で良ければよろしくお願いします」


 自分でも何を言っているのかわからなかった。だがエアル様の顔を見ると断れない。


 瞬間周りから拍手と祝いの声で埋め尽くすされた。







 二百年後






 ギーナ帝国初代皇帝エアル・ギーナは婚約者を大事にしたそうだが婚約者が誰だったのかはわからない。もしかしたら男性の可能性もある。


 しかし相当愛していたことは現在も伝わっている。


読んで頂きありがとうございます!

よければ☆をつけたり感想を頂けると嬉しいです!


誤字報告ありがとうございます。助かります。感想ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] (何やら誤解させてしまったようなので再記入) んぅ???……┌(┌^o^)┐ホモォ?
[一言] うん。まさかの展開ですねw
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