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時空 まほろの短篇集

神様の願い事は

掲載日:2021/12/07

詩の様な、物語……

神様の願い事


それは


それは


全く何も無かった


ただ神様は存在して


暇だから


宇宙を作ってみた


そうしたら


宇宙に勝手に銀河が出来ていた


銀河が出来て、惑星が出来て、衛星が出来て、星が出来ていた


いつの間にか


惑星に生命が誕生していた


小さな小さな


芥子粒みたいな生命は


どんどんどんどん進化を遂げていった


神様はそれをただ眺めていた


ただただ


眺めていた


生命の進化は


とうとう人間という存在になっていた


神様は


少しだけ気になって


見守ることにした


人間の生活は面白かった


生まれてはやがて土に還っていった


何かを生み出しては


滅びていった


神様は


ただただ黙って見守った


今


地球という惑星は


大変な危機に面している


感染症というらしい


神様は消えていく命を


ほんの少しだけ憐れに思った


神様は願った


はじめて思った


そんな願い事を持った


神様の願い事


それは


「       」


神様は神様でその瞬間


光となって


人々の祈りの中に消えていった……

お読み下さり、本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 神様だから欲も何もないのかと思いきや、きちんと人間のことを考えていてくれていたんですね。消滅というよりは人々の中で生き続ける、という風に解釈できるラストが好きです。
[良い点] SFというジャンルが非常にしっくり来ました。こういうテーマのSF小説、ある気がします。 神さまは何を願ったんでしょうか。それはきっと…………。 読ませていただき、ありがとうございました。
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