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時空 まほろの短篇集

神様の願い事は

詩の様な、物語……

神様の願い事


それは


それは


全く何も無かった


ただ神様は存在して


暇だから


宇宙を作ってみた


そうしたら


宇宙に勝手に銀河が出来ていた


銀河が出来て、惑星が出来て、衛星が出来て、星が出来ていた


いつの間にか


惑星に生命が誕生していた


小さな小さな


芥子粒みたいな生命は


どんどんどんどん進化を遂げていった


神様はそれをただ眺めていた


ただただ


眺めていた


生命の進化は


とうとう人間という存在になっていた


神様は


少しだけ気になって


見守ることにした


人間の生活は面白かった


生まれてはやがて土に還っていった


何かを生み出しては


滅びていった


神様は


ただただ黙って見守った



地球という惑星は


大変な危機に面している


感染症というらしい


神様は消えていく命を


ほんの少しだけ憐れに思った


神様は願った


はじめて思った


そんな願い事を持った


神様の願い事


それは


「       」


神様は神様でその瞬間


光となって


人々の祈りの中に消えていった……

お読み下さり、本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 神様だから欲も何もないのかと思いきや、きちんと人間のことを考えていてくれていたんですね。消滅というよりは人々の中で生き続ける、という風に解釈できるラストが好きです。
[良い点] SFというジャンルが非常にしっくり来ました。こういうテーマのSF小説、ある気がします。 神さまは何を願ったんでしょうか。それはきっと…………。 読ませていただき、ありがとうございました。
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