クリスマスプレゼント〜サンタさんはいるもんby高1〜
「ねぇ〜お父さーん。クリスマスプレゼントはぁ……アイホォン13が欲しいなぁ〜。サンタさんにお願いしても良いでしょ?」
「やめろやめろ、お前中1の時にサンタさんにXr買ってもらったばっかだろ。あんなもん3年に一回も変えるもんじゃない。あとその気持ち悪い喋り方もやめろ」
「だってさ、X rじゃ原神の重さに耐えられんのよ?もうギガはギリギリよ?俺の心はボキボキよ?」
「知るか。せめてあと一年待ってからにしろ。あれクソ高いんだよ。どうしてもって言うのなら妹と一緒のプレゼントとして買ってやる」
その言葉を聞いて静観していた妹が会話に乱入して来た。
「は?それって私と兄に2人ずつ13買ってくれるって事?」
「いや、2人で一つだ。その後は話し合え」
「おい妹よ。ここは一つ穏便しようぜ。とりあえず兄に譲ってみようではないか」
「嫌だね」
「なら仲良く半分こというのはどうだ?」
「真っ二つじゃねえか。なぁ父さん、冷静に考えてみろよ。将来的にどちらがこの家に貢献すると思う?」(妹偏差値70前半。兄偏差値50後半)
「フガァァァァァ!!!!」
「おい妹よ勝ち誇った顔をするな。そして兄は負けを認めた顔をするな。良いのかそれで」
「べ、別に勉強が出来るだけが将来の幸せじゃねえし!俺美術頑張ってるし!今時分、東大生だって就活はむずいんだぜ!俺はなろう小説を高校在学中に書籍化させて、その印税で13買ってやらぁ!見てろよこのクソ妹がァァァァ!!!」
「フッ、負け犬の遠吠えが……お前が将来ピカソくらい有名な画家になったら考えてやるさ」
「なぁ、俺ってピカソくらい有名にならないとお前と張り合えないの?きつすぎひん?てかピカソって生きてる間はそれなりに有名だったくらいだから、俺って死んでからじゃ無いとお前と張り合えないの?」
「まっ、そういうことだ」
こうして俺はアイホォン13を手に入れる為、必死に美術を勉強し始めた。