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before story 分岐点

次回が気になった方はブクマとポイント評価をよろしくお願いします。

こちらは前置きとなります。次回から本編に入ります。飛ばしても問題はありません

これはとある世界の話だ。その星の名前は地球と言い、高度な文明によって一部の人達は、幸福な生活を送っていた。


西暦2020年冬、日本から約150kmの太平洋に突如、隕石が落下した。それは落下した時点で直径50mと、とても大きな隕石であったため、日本でも太平洋に面している地点では津波が起こり、周辺国ではない南米のチリにもその衝撃の余波である津波が来たほどだ。幸いにもその後の地震の心配は無く、当時としてはニュースになったもののすぐに話題は切り替わった。


西暦2021年夏、日本とアメリカの合同チームがその隕石の調査を開始した。潜水艦を使って隕石を探すというこの計画は当初、馬鹿げているなど言われていたが、幸いにも落ちた地点の水深が低い事と隕石が落ちた時に生じた衝撃波とは別に特殊な波を観測したため、日米共同での調査となった。


西暦2022年夏、隕石と思わしきもの大まかな回収が終了した。欠片は3つに分かれていて1番大きな欠片の1つはアメリカに、次に大きな欠片は日本、そして最後の欠片はオークションにかけられ、とある石油輸出国が落札したらしい。そして同年の冬、前から囁かれていたが、その隕石の中に特殊な鉱物が発見された。その鉱物は人の意識に反映するなど、まだまだ分からない点が多かった。


西暦2023年春、新たにミスリルと呼ばれたその鉱物は人の思念によって現象を引き出すことが確認された。それは火を出せと念じる事で火を出せるという、物理法則を無視したものだということが分かった。だがその情報は軍や政府の中でのみ情報が回った。


西暦2026年秋、とある中国系スパイによってその情報が世界中に広まってしまった。その結果、日米と各国の関係性は悪化していった。とある国は日本に無条件にその鉱物を寄越せと脅迫的な外交を行い、その事で世界は再び混乱の日々へと変わっていくのである。


西暦2030年7月24日、この日、世界は再び最悪の選択をしてしまった。第三次世界大戦が始まってしまったのだ。理由としては、まだまだあると言われていた、とある国の原油の枯渇を理由にした原油輸出の終了だったか?大国アメリカと日本に対しての連合国の挙兵だっただろうか?それともある大国の経済崩壊か?その鉱物のために軍事的に滅ぼそうと石油輸出国に進行したとある国のせいだろうか?だが始まってしまったのだ悪夢のような日々が、例え仮初めでも平和な世界の終わりが来たのである。


西暦2033年12月24日、終末のクリスマスそう呼ばれた惨劇が始まった。核保有国による打ち合いが始まったのである。それにより世界の約半数の人々は亡くなり流石にこれ以上は戦争継続は無理だと認識した連合国は戦争終結を決めたのであった。しかし、世論はそうはいかなかった。

『殺せ!』

『復讐だ!』

『あいつらに俺達の苦しみを!』

まるで()()()()()()()()()()()()()()()人々の心は破壊を、戦争の継続を願った。


西暦2038年春、もはや文明の再建は不可能だと思われたこの時、ある1人の人物がミスリルに手を当てて祈った。


『人は愚かな生き物だ。こんな争いを生み出した馬鹿な奴らだ。だけど、人はそれだけでない。誰かを思う優しさ、自然を慈しむ心、そして平和への願いだってある。別に元に戻す訳じゃない。だが少しで良い、彼らにやり直せる機会を与えてくれ』


その言葉は世界中の人々に言語の壁など無視して伝わり同年の夏、全ての国が終戦を宣言した。そして、彼の願いが叶ったのか放射線による汚染が無くなっていた。後にそれは日本にあるミスリルによって叶えられたと言われているが、その者は明らかになってはいない。その後、ミスリルを見た者はいない


西暦2040年春、各国はこの過ちを反省してWPU(World Peaceful Union)を設立して全ての政府は加盟した。そしてそれぞれの国で復旧が始まった。



西暦2043年夏、超能力を使える子供が多く見つかり、研究が始まった。


西暦2052年、新たなエネルギー源としてその子達が持つ特殊な力を、魔力としてその運用が始まった。


西暦2085年、魔法という特別な力を使える彼らは魔法使いと呼ばれ、人々の暮らしに欠かせない存在となっていった。


西暦2087年、再び隕石の落下によって人類は変わる必要があった。隕石には地球外生命体が確認されたのだ。人々は再び未知との体験に興奮していたが、それは残念な結果に現れてしまった。隕石が落ちた2週間後に突如、今まで確認したことの無い生物が確認された。それは翼の生えた恐竜のようでしかも炎を放ち、銃やミサイル等の武器は全く効かなかった。しかし、とある魔法使いが放った石礫に血を出したのであった。


西暦2100年、WPUはこれからは魔法と科学を用いた新たな世界の始まりとして西暦をここに終えて新たに未知の敵との戦い、聖戦の始まりだと新たに、聖歴(H.C)として人類は新たな戦いへと身を落としていく。


時は遥かに流れ、新たな時代を迎え、科学技術は崩壊と進化をして、魔法を新たに含んだ魔法科学の進んだ時代


聖歴482年、各国は独自の体制で未知の敵通称、幻獣との戦いの日々を過ごしていた。年々脅威を増していく幻獣に人類は勝利を迎えられるのだろうか……


そして同年の夏、彼は生まれた。後にヘパイストスと呼ばれる魔法使いの誕生であった。

ポイント評価よろしくお願いします。誤字報告もよろしくお願いします。

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