自由
俺は、新たな仲間リムルと共に宿舎に向かっていた。
「なぁリムルそのご主人様は、止めてくれないか?俺は、五月優って名前があるんだからさ。」
「いえ奴隷の私がご主人様のお名前を呼ぶ訳にいきません。」
さっきからこれの繰り返しだった。一向に俺の名前を呼んでくれない。
まぁ時間を掛けてやっていくしかないかそう考えている内に目的の宿舎についた。
「さて入るか。」
「では私は、ここで待機しています。」
「何言ってるんだ。リムルも泊まるだよ。」
「いえ私は奴隷ですので泊まる訳には」
「俺は、気にしないからほらご主人の命令だそ。」
「こいう時にずるいです。」
リムルは、少し照れた様子で俺に付いていった。
「ここに泊まりたいんですが部屋空いてますか?」
「ええ大丈夫ですよ?何名様ですか?」
「二人です。」
「分かりました。では先払いで五千ギル頂きます。」
「あ、はい。」
「確かにこちら部屋のかぎです。部屋は二階の右の出前です。」
「分かりました。」
俺は、鍵を受け取りリムルと一緒に部屋へ入った。
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ何もしないから。」
「は、はい失礼します。」
リムルは、緊張しながら俺の隣に座ってきた。
俺はリムルのある部分に目がいった。
「あのー何か?」
「ああごめんその首輪が気になって。」
「この首輪は、奴隷の証として一生仕える義としてつけらる物で誰にも外す事は出来ません。」
「どうして?」
「強力な魔力が掛かっているからです。それに義による制約スキルにより自由を奪われていますなので誰も外せないのです。」
成る程強力な魔力にさらに義という制約スキルが補助しているの。なんて非道な。
「ちょっと試してみていい?」
「え?」
俺は、リムルの細い首に掛けられた首輪を持ち
「ほいっ!」
その首輪が糸も簡単に取れた。リムルは何が起きたのか分からずただただ驚いていた。
「以外と簡単だったな。」
「ご主人様一体?」
「首輪が外れてリムルは、自由になったって事だな。」
リムル突然泣き始めた。
「お、おい。何も泣く事ないだろ。」
「すいません、すいませんまだ信じられなくて私が自由になれるなんて。」
「当たり前だろ本当は、皆自由なんだただこの世界があり方が少しおかしいだけだ。」
「はい!ご主人本当すごいです。」
「だからご主人は、止めろって。」
「じゃなんとお呼びしたら?」
「うーんじゃユウで」
「分かりましたユウ様で。」
「様は、いらないんだけど」
「いえそうは、いけません!私にとってユウ様は、慕うべきお方なのですから。」
「は、はい。」
リムルの勢いに負けてユウ様のままになったまぁ本人がいいって言ってるんだからいいか。