覚悟
俺は、王宮を後にすると門の前にリムルとエリキが待っていた。
「「ユウ様!」」
「どうした?二人共?」
「実は国中の奴隷達が戦場に…」
「ああ分かってるそれを阻止する為に俺一人で紫黒竜と戦う。」
「ユウ様一人でですか!」
「それは、いくら何でも無茶では!」
「まぁ何とかなるだろ。それより二人は宿舎に戻っていてくれ。」
「「・・・・・」」
二人は、神妙な面持ちで黙っていた。
「ユウ様お願いがあります。私達も連れていって下さい。」
「私からもお願いします。」
「駄目だ危険すぎる。」
「分かっています。ですがユウ様一人で命懸けで戦っているというのに私達だけが宿舎でじっとなんか出来ません!」
「私もリムルさんと同意です。せめて遠くからでもユウ様の戦いを見守らせ下さい。」
「はぁ~」
二人の意志は、とても固いようだ。
これは、俺が何言っても付いてくるな絶対。
「分かった。但し絶対俺に何があろうと飛び込んで来るなかえって邪魔になるいいなこれだけは約束しろ。」
「分かりました。」
「ありがとうございますユウ様。」
さすがにこればかりは、譲歩出来ないからな二人に何かあったらもともこうもないからな。
「さてじゃ行くか。」
「「はい!!」」
「待ってくれ!」
慌ただしく声をかけられた。ロゼリアだ。
「なんの用だ?」
「私も連れてっては貰えないだろうか?」
「え?ロゼリアも?」
「私もユウ殿の戦いを見守りたい。それに紫黒竜を直に倒した事を報告する証拠人も必要だろ?」
確かに俺一人で倒したという証拠が必要だろうな。事が事だけに。
「分かった。但し絶対に手を出すなよ。」
「分かっている。ユウ殿邪魔しないさ。」
「それじゃ今度こそ行くぞ。」
三人共頷いて俺の後について行き街を出た。
街から出て30分ほど歩き何もない平原を見つけた。
ここならおもいっきり戦っても被害はなさそうだな。
「よしここにするか。」
「成る程ここなら被害なくて済みますね。」
「所でユウ様どうやって紫黒竜をここに誘き寄せるんですか?」
「ああ私も気になっていた。何にか策があると言っていたんだが。」
「まぁそれは、すぐに分かるよ。」
さて物凄い気が遠くから飛んで来ている。
コイツが紫黒竜か確か凄そうだな。
「ユ、ユウ様物凄い力を感じます。寒気が止まりません。」
「ああ確かに凄いな鳥達も皆同じ方向から一斉に逃げている。」
二人も紫黒竜の強さを本能で感じたのか少し顔が青ざめていた。
ロゼリアは、心配して二人に声を掛けた。
「二人共大丈夫か?あまり無理しない方が…」
「いえ私は、何がなんでもユウ様を見守ります!」
「私もです!」
「そうかすまなかった。これ以上は、なにも言うまい。」
二人の覚悟を感じたのかロゼリアは、これ以上口を出さなかった。
「よしじゃやるか。召喚印大神!」




