AKI
八月の終わりは胸がつまる
今日が消化出来ないまま
ぼくは魂をなくしたみたいな顔してた
手につかない手につけなきゃいけないこと
もどかしくてすぐゲームオーバー
AKIが散らつく
桜の葉が気ままに下りる
風につつかれサクサク泳ぐ
カラフルな色を削ぎ落とす
桜の葉は
夏を謳歌したのだろうか
うな垂れた向日葵は
虚しいのか それとも やり尽くしたのか
時折散らつく雨の気配が
八月の終わりに深く染み……
ああ、言葉が喉につまり
いつの間に九月のステージに
AKIがうまく纏まらなくて
気の利いたポエムが掴めない
泣いている場所を探せない
優しさがギザギザに途切れて
取り繕うこともままならない
負傷したカラダは眠りに堕とそう
蓋をして
夢さえ忘れて
そうやって
死ぬまで再生を繰り返す
ぼくらは強靭だ
大丈夫
九月の朝はきっと
少しだけAKIを転がせる