表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しるし2(詩集)

AKI

作者: さゆみ

八月の終わりは胸がつまる

今日が消化出来ないまま

ぼくは魂をなくしたみたいな顔してた

手につかない手につけなきゃいけないこと

もどかしくてすぐゲームオーバー


AKIが散らつく

桜の葉が気ままに下りる

風につつかれサクサク泳ぐ

カラフルな色を削ぎ落とす

桜の葉は

夏を謳歌したのだろうか


うな垂れた向日葵は

虚しいのか それとも やり尽くしたのか

時折散らつく雨の気配が

八月の終わりに深く染み……

ああ、言葉が喉につまり


いつの間に九月のステージに

AKIがうまく纏まらなくて

気の利いたポエムが掴めない

泣いている場所を探せない

優しさがギザギザに途切れて

取り繕うこともままならない


負傷したカラダは眠りに堕とそう

蓋をして

夢さえ忘れて

そうやって

死ぬまで再生を繰り返す

ぼくらは強靭だ

大丈夫

九月の朝はきっと

少しだけAKIを転がせる






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 夏の終わりは感じながらも、まだはっきりと次の季節が見えてこない感じですかね。 掴みどころがないのに、不思議と近付いてくるAKIを感じさせされました。 「ああ、言葉が喉につまり」という文…
[一言] AKIが来たら、AKIの言葉がきっと浮かびます。 気がついたら九月、AKIの訪れを待ちながら、今月一月頑張りましょう。
2015/09/01 04:53 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ