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月聖  作者: 深谷 さかな
黒い炎の魔法使い
8/8

5 

 ともあれ、今日は金曜日である。いわゆる平日であって、オレみたいなイレギュラーな存在の19歳でなければ、学生生活を送っているはずだ。ましてや二歳年下の高校生は普通に学校があるに決まっている。

 彼女(三守)はそんなこともお構いなく、祖父の危篤と言う理由で休みを取っているとのこと。実際はそんなことはなく、ただ両親が不可解な死を遂げただけのことであり、その犯人捜しをしてほしかったオレを探すために休んだそうだ。

 で、その休みの期限が今日の午前授業までだったため、ティータイムの後すぐさま学校に向かったのだった。


「ふう疲れた」

 時刻は午後六時。Uターンラッシュの人混みに紛れないように、早めの帰宅だ。階段を下りていくと、案の定セツナの姿が見えた。いつもと違うことといえば持っているモノがティーカップではなく、文庫本だったということである。

 というか、こいつ(セツナ)が外出してるとこ見たことないけど大丈夫かよ。

「よお、無事帰還したぞ」

「そ、帰還報告ありがと」

 素っ気ない会話はいつも通り。いつもならそのあとの会話は無く、定位置ベッドに行くのだが、彼女の方から話題を振ってきた。

「浮かない顔をしてるわね、何かあった?」

 ほんと、珍しい。オレのことを見ているとは、案外コイツ人を観察する目があるな。

「まあなんつうか、あったことはあった」

「そ、何か話たくない話みたいね。ならいいわ」

「いや待ってくれ、幾つか話したいことがあるんだ。ちょっと長くなるかもしれないから、飲みもん取ってくる」

 言って、簡易冷蔵庫の上にあるウエットティッシュをとり、手をきれいにする。冷蔵庫を開けると、冷えたコーラだけが八本転がっていたので期限が近いものを取り出す。プシュッという威勢のいい炭酸が抜ける音がする。口に含めば、飲み慣れたコーラの甘さと炭酸のしゅわしゅわが口に広がる。

「ふう、上手い。やっぱ春夏秋冬コーラが一番だわ」

「そんなことが言いたくて私を待たせたんじゃないでしょ」

 読んでいた文庫本を、パタンと閉じた。わざとオレに聞こえるように。

「そりゃもちろんだよ、で……」

 言葉と態度の威圧に気迫を押されつつも、三守の両親の不審死についておおまかに説明。

「要点をまとめると三つ。

 一つは、黒い炎のこと。二つ目は、その黒い炎が炎だと仮定して、どうして燃えなかったのか三つめは……」

「もういいわ。多分それは染まった者、感染者による犯罪だと思う。いや百パーセントそういえるわ。けれどキミは犯罪と勘違いしているようだけど、それは犯罪じゃない」

 感染者とは、闇に染まったヒトのことを指す。別にヒトから人へ移るわけではない。ただ、その人から発症するだけであって、ヒトそれぞれの闇の性質は同じものなどないのだ。

「は?まあその女子高生が感染者だとして、なんで犯罪じゃないと言えんだよ!だって人が消えたんだぞ。そんなもん立派な誘拐なり何なりの犯罪に当たるんじゃねえか」

「そうね、一般的ならそう言えるわね。けどそれは感染者からすればそれは呼吸をしてるのと等しいことをした、と言えるわね。もっとも、他の言い方をするなら癖ね」

「つまり、犯罪こそが感染者の本意というのかよ。だったらオレだって何かしらの犯罪をやんなきゃ、生きていけないってことだろ」

 別に感染者を肩に持つわけじゃないが、そこまでいうのなら感染者をほっといていいわけがない。というか、オレ自体がそうだから、なおさら気になるのである。感染者なら殺しても犯罪にならない。

そんなもん、おかしい話だ。

「それをしなければキモチを押えきれない、薬物中毒って言ったほうがいいかもしれない。でもそれをやっているのは、ホントに一部の感染者だけよ。その証拠にキミは何もしてないでしょ」

「そりゃ、まあ。変わったことと言えば、日光に弱くなっただけだが」

「でしょ。……でもそうね。なんだか今日はとても調子がいいわ。闇に染まった感染者について教えてあげる」

「?」

 なぜだかご機嫌な、セツナさん。

 見返りがありそうで怖いな……。

「前にも言ったけど感染者は、日光のような自然光はダメなの。それは身を持って体験したから分かるわよね」

 室内では彼女の趣味であるクラッシックBGMが、オーディオから流れている。ベートーヴェンの運命とか有名な曲ではなく、もっとシックな感じの曲が淡々と流れているのだ。今は多分サティのジムノペディ一番だったはず。別にクラッシックに詳しい訳ではなく、たまたまこの曲が好きで知ってただけである。

「ああ、それは分かる」

「けれど闇に染まったからと言って、デメリットばかりなことではないの。そうね、例えば女子高生が居て、両親が黒い炎で燃えて消えるように、何かしらの能力が伴うコトがあるわ」

「つまりは、その両親殺しは感染者のせいって言いたいのか?」

「まあ焦りは禁物よ、あくまで例えの話だから。で、キミの能力なんだけど」

「……」

 固唾を飲む。

「さっぱり分からないの、もうお手上げって感じね。ていうのも、キミの患部って外にあるから分かりにくいのよ」

 目をつむり、手をあげて、態度でも「お手上げ」と表す。

「いや待て待て、患部ってなんだよ」

「簡単に言うと、闇に染まっ(感染し)ている部分のことを言うわ。だからキミの場合は両腕がそうでしょ、けれどそれが問題なのよ」

 さっきから気になっていたが、呼び方が「アナタ」から「キミ」になっていた。きっと一文字少ないからそう呼んでるのだろう。宵という名前を教えてるのに。

「そういや患部が外にあるとダメだ、みたいなニュアンスで言ってる気がするな」

「ほら、大事なところって奥に隠そうとするでしょ、動脈と静脈みたいに。闇も一緒で、基本的には心臓みたいな内臓器官に染まることがほとんどなの。肺が染まったら肺活量が増加するとかね」

「んじゃオレみたいに外部に染まるというコトは稀なんだ。でもよお、患部と闇の関係ていうのは染まった器官の増幅みたいなもんだろ?だったら両腕に染まったというコトは、筋力が上がったとかいう感じじゃないのか」

 蓋を開けっ放しにしていたせいで、炭酸はとっくに抜けていてコーラ独特の甘ったるさが口に広がる。彼女も紅茶に口を付けるが、きっと冷めているに違いない。まあ紅茶なんて冷めても上手いからな。

 いつの間にかBGMは少しアップテンポなクラッシック曲になっていた。初めて聞いた曲だが、昼食を食べている様なイメージを想像させることができる感じな曲である。

「それもあくまで一例にすぎないわ。けれど、この世のものとは思えないような力を発揮することができる、というのには変わりないわ。キミの能力については追々見つけるとして、ちょっと女子高生の話をしないかしら」

「女子高生って、三守の両親殺しのことか?」

「それ以外に、キミと私の間で女子高生という共通ワード何てあったかしら」

「そりゃないけどよ……、何かわかったのか」

「さっきも言ったけど、染まったら常識外の能力を使うことができて、その例えとして黒い炎の話をしたと思うけど、そうね。まずはキミの考察から聞こうかしら」

「何その思わせぶり、まあこの話がオチで来るなら感染者で間違いないと思う。で、患部はオレと同じような手で、触ると燃え出す、みたいな」

「なるほど、患部が手か。私もそう思う、だから明日彼女に会ったら女子高生の特徴を聞いて、犯人を絞っていくといいわ。無論、闇のことは他言してないでしょうね」

 なぜか、他言っていう部分だけ眼光が鋭くなった。よっぽどその闇というワードに問題があるのか、ただ一般常識ではないからか。まあどちらにしても、三守は目の前で両親が不審な死を遂げたのだから、闇という中二病的説明をしてもむしろ信じてもらえないだろうが。

「大体闇の詳しい説明何て今聞いたから、彼女(三守)に説明しようがなかったけどな。もちろん今後も、言うつもりはないけどな」

「そ」

 と、セツナは大きなアクビを一つする。

「エネルギー切れみたいだわ、私。少々喋りすぎたみたいだから、今日はこれで」

「ああ、オレも何でか今日はメンタル的に疲れてる気がするから寝るよ」

 セツナはアンティーク調の椅子の隣にある、ソファに横になって小動物かの様にくるまって寝た。

 てか、もう寝息立ててるし。

 


「あ、先輩こっちです」

 次の日の昼下がり。昨日と同じ喫茶店で待ち合わせることになっていた。

 彼女は昨日とは違い、高校の制服で先に席に着いていた。

 席は窓際で、入り口から一番遠い。そのうえ端というコトもあって、昨日より入り組んだ話が出来そうである。

「やあ昨日ぶりだね、三守」

「すみません、先にお茶を頂いてます」

「いや、遅れたオレが謝るべきなんでけどな。それはそうと、昨日のお茶の料金ビックリしたよ。オレ史上一番の値段の高さだったぜ、あれ」

 コートを脱ぎ、ひと段落すると店員を呼び、紅茶の注文。昨日は一番安いのを頼んだが、今日はオレが唯一知ってる品種「ダージリン」をチョイス。頼んだ後にメニューを見て価格を見たが、そんなに高くなかった気がしたのでとりあえず、ほっとする。

「そ、そうでした。今、お金をお返しします……」

「き、気にしないでくれ。アレはそう、連絡に出なかった罰ということにしといてくれ。だから昨日のはオレの奢りだよ」

「でも……」

「まあここは男として払ってくれたとでも思ってくれよ、な?」

「わかりました……。それでですね、今日は何をするんですか」

 ここで注文した品物が届く。オレはホットを頼み、追加注文で彼女はフルーツタルトを頼んでいた。ちなみにここの店でホット、もしくはアイスの紅茶を頼むとおかわりが出来るという制度があるらしい。それを活用してる客を見たことないが、値段が少し張っている理由が分かった瞬間であった。

「ごゆっくりどうぞ」

 店員が去っていくのを確認すると、オレは議題に入った。

「昨日の続きで、オレはキミが見たという女子高生をまず探そうと思うんだ。聞く限りじゃ、手がかりはそれだけっぽいし」

「いえ、一応もう一つ手がかりはあるのですがそれは追々お話します。それでその女子高生はどう探すのですか」

 期待を寄せる眼差しを送ってくるが、何も情報を得ていないオレに何を期待しろというんだよ。

「あのね、まずその女子高生の特徴を聞かないと話が進まないんだって。例えば、服装とか、髪型とか。まあ顔と服装が分かれば一番なんだけど、そこのとこはどう?」

「先輩って案外デリカシーに欠けるんですね。まあ私も何ですけど……。でもそうですね、さすがにあの時は気が動転してしまって顔は見てないのですが、服装はほんわかと覚えています。

 冬だというのにスカートと、Yシャツにセーター姿でした。スカートの色とか模様はイマイチ覚えてないのですが、暗い感じだったと思います」

 そう語っているものの、やっぱり思い返すだけで気分が悪くなるのだろう。語っている表情は白く、気迫が感じられない。無理をするな、と言いたいがそれを言ってはいそうですかとなっては、今日会った理由わけが元も子もなくなってしまう。だからオレは、苦しそうに語る少女の顔を大人しく見守るしかなかった。

「そうか、赤とかじゃないのなら私立高校の線は外した方がいいのかもな。どう、三守もそれでいいと思うか?」

「私は別に意見はしません。先輩がそう思うのなら、そういう路線で考えるのがベスト何だと思います」

 あくまで三守はオレの意見に賛成するだけのようである。

 さっききたはずのフルーツタルトは半分以上が無くなっており、お互いの紅茶も半分ほどなくなっていた。別に店内が乾燥してるからではなく、ただ単純にお腹が空いてたり、少し重い空気にお互いが耐え切れずに知らず知らずに、手が進んでしまったのだろう。

 店内は昼時を過ぎたということもあり、ところどころに空席が目立っていた。

「あ、それとその女子高生……」

「ん、なんだ?女子高生につながる手がかりを思い出したのか」

「はい、確かですが。右目が少し赤かった気がします。でも、気のせいだと思うし」

「もしかしたら出血してたのかもしれないぞ。それとさ、まわりの景色が分からないんだよ。気がちょっと動転してたり、思い出したくなくて考えが回らないのかも知んないけど、そこらへんも詳しく教えて欲しい」

 彼女は右手を顎に当て目をつむり、考える素振りを見せる。そのまま目を閉じたまま、語り始めた。

「確かあの日は日が落ちかけていて、暗くなってたと思います。その日は部活が無くて、授業が終わってからすぐ帰宅して……。それで、玄関を開けたら左手にリビングがあるんですけど、そこで母と父がその状態になっていました」

「てことは、帰った時にはもうすでに……」

 別に見つめられてた訳ではない。彼女はずっと思い返すように、目を閉じ顎に手を当てている。なのにオレは無意識に彼女から目を反らしてしまった。

視線の先には、街路樹が見える。暦の上では、秋が終わりを迎えようとしてるように、街路樹に葉は残っていない。

「うん、燃やされていたの。燃え始めとかじゃなくて、もう完全にヒドイ状態だった。違う言い方をするなら、燃えていると分かる燃え方をしてた。偏見かもしれないけど、アニメや漫画みたいに。

 それで、リビングは電気が点いてカーテンは閉まっていた。隣に和室があるんですけどそこに、女子高生がいた。彼女はただ、燃えている母と父を見ていた。いや、あれはそんな感じじゃない。蔑んでいた、憎んでいたと思う」

 目を開け、紅茶を一気に飲み干す。今までおしとやかな飲んでいた彼女の姿を見ていたオレは、そのちょっとした豪快っぷりになぜか、安心感を覚えた。

「……と、ちょっと待ってね、今ペンと紙を出すから」

 言って鞄からペンと紙を取り出す。こちらは雅と違って、可愛らしく、女の子らしいデザイン性を重視したペンであった。

「ここが玄関で、こういくとリビング。隣に和室があって、ここは廊下とは隣接してないの」

 説明しながらペンを走らせているが、分かりやすい見取り図であった。立体的になってる図と、真上から見た図を同時に描きながらの説明。

 描かれた図は一般的にあるような一軒家。オレは彼女が一軒家に住んでいたとは知らなかったので、この図を見せてもらうまではマンションで想像していた。

 あれ、でもこの図を見ていると不思議なことが幾つか思い浮かばないか?

「なあ、女子高生がいた和室ってのは電気が点いてなかったんだろ。だったら目そのものが赤くなっていたってことじゃないのか」

「そうかもしれません。けれどそれなりに明るい電球を使ってたと思うので多分、目から出血があったのかもしれません。あ、いえ、これはその先輩に意見したのではなくてですね」

「気にしてないからいいよ。それともう一つ、女子高生は何時いつの間にか消えていたと言ったが、この図からいくと和室から玄関に行ける道のりは、全体このリビングを通らないといけないだろ?だったら三守は気づくんじゃないか」

「自信はないですけど、玄関から出て行った可能性は低いと思います。幾ら気が動転していたとしても、さすがにリビングに入ってきて、玄関に抜けられても私、気づくと思います」

「なら、ここの和室から出れる庭から逃げ出したことになるな。ん、待てよ。それだと帰ってきた時、靴が余分にあったことに気付かなかったのか」

「玄関にはなかったと思います。さすがに余分な靴があったらわかりますもん」

「てことは、計画的にやったのかもな」

 二人の会話が止まり、店内のBGMが流れていることを知る。確かこの曲はセツナも聞いていた、サティの曲であった。

空気が重くなったので、紅茶を飲み干す。

 さて、テーブルには空いたカップと、皿が置かれている。客足は収まり、まちまちと空席が目立つようになっているが、オレらは約三時間ここに居座ってるのだ。さすがに店に迷惑だろうし、ここらが潮時かもしれないな。

「あ、あの」

 オレがある提案をしようとしたところで、三守が口を開く。

「どうした?」

「やっぱり、計画的犯行なのでしょうか。もしそうだとしたら、私はなぜ殺されなかったのでしょうか」

「そこに理由どうきがあると、か」

「それと私はまだ、亡くなったと思っていないんです。だって、霧散したんですよ?燃えて、焼けたんじゃなくて。だったら私は、どこかで生きていることを信じ続けます。それで、提案なんですが」

「提案?もちろんオレは協力する身だから、どんな提案でも一応は応じるさ。けどオレも一つ願いがあんだ」

「どうでしょうか、もしこの後時間があるのでしたら、私の家に来ませんか?」

「以外だな、オレもそういう提案をしようと思ってたんだ。申し訳ないけど、現場の空気とか、目で見たりしないとあんまし推理ができないんだよね」

 一応、コナン・ドイル(ホームズ)を昔に名乗ってたし、探偵の心得みたいなもので直に空気を感じたりしないと、分からないものだってあるのだ。それに今回の件は、人間がやったとは言い切れない。もし染まったヒトの犯行だとしたら、肌で感じとることが可能であると、思うからである。

「だったらもう行きましょう、はい、五千円コレ。ちなみに私の家は徒歩で三十分かかるのですけど、徒歩で行きますか。それともバスを使えば、少し徒歩より時間がかかってしまうのですけど、どうしましょう?」

 と立ち上がり、五千円をオレの前に置く。

「なにこれ、これをどうしろと?後、別にオレは徒歩でもバスでも構わないから三守が決めてくれ」

「それは昨日は先輩に全額支払ってもらったので、今日は私が。といっても、男性がお金を払わないで店を出ようとすると、第三者はヒモだと思われますよ。私は徒歩をお勧めしますので、徒歩で行きましょう」

 偏見だ……。

「いや、昨日は散々連絡してくれたのに、一本も返事を返さなかったからそのお詫びだって。それに、今日はオレの方が遅れてきたし」

 五千円を三守の方にスライド移動。

「遅れたと言っても、遅刻はしてないじゃないですか。だったら先輩は何も悪くありません」

 オレの方にスライド移動する、5千円。

「男としてオレが……」

「そうやって理由をつけようとする。そういう頑固なとこ、昔と変わらないんですね」

 とまあ、誰が支払うのかで一時間ほどもめたことを知ったのは、店を出てからのコト。

 昼下がりの空模様はすでに、夕暮れ。風が一度ひとたび吹けば、肌寒く感じる。

 土曜日ということもあって、周りはカップル連ればっかりであり、オレらもまた他人はたから見ればそのように見える。けれど、一定の距離を保ったまま。

 ちなみに喫茶店の会計は、割り勘することで合意したのだった。

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