プロローグ3
プロローグ3
あれから1週間が過ぎた。昨日の内に○○県○○市に入り旅館で一泊・・・する予定だったのだが旅館に行ってみると予約がキャンセルされていた。問いただした結果、旅館側のミスである事が発覚するも時すでに遅し! 部屋が全て埋まってしまっている状態との事、替りの宿を探してもらうも全て満室との返事が返ってきたみたいで・・・結果、宿無しになった…シクシクシク(泣)
仕方ないので○○駅前広場にて木々が生い茂ってる場所をバックにゴザ(畳2畳分)を広げて眠る事にした。冬でなくて良かった・・・もちろん旅館から迷惑料をせしめてたのは言うまでもない!!
朝になったけど、ほとんど眠れなかった・・・夜間の間、寝付くたびに警察から職質されたので眠れん! 一回職質すればいいじゃないか、代る代るきやがって・・・眠い
眠い目を擦りながらゴザの片側(畳一畳分)の真ん中辺りに巾着袋(対衝撃吸収付)を下に敷いた状態で卵を並べ、木々をバックにして座り瞑想しながら時間を潰す事にした。待ち人ばいつ来るか判らんし
瞑想中に1週間を振り返って見た
会社は退社した事になっていたので連絡するのもあれなので放置していたが一切連絡がなく住宅&車もローン会社から5日後に返済終了通知が届いたので本当の事だったのだろう
軍資金を貰ったので。大量の白米と玄米と各種作物の種を仕入、玄米用に石臼(碾き臼)を2台購入、作物の育て方をネットで調べ作業書を2部作る。
大容量屋外収納庫を2つ仕入、1つをお米と各種種を入れて、もう1つに各種道具2セット(石臼、農具、研磨道具、大工道具、採掘道具、伐採道具)を詰め
別に大容量RV収納ボックスを6個買い。1個ずつに、サバイバルナイフ、0.3~2.0の太さの違うワイター5m巻を数種類、荷造り用ロープを1m巻と5m巻を各2個、登山用ロープ5m・10m・25m・50mの4種類、各種作業工具、携帯食料(保存用)、固形燃料(保存用)、寝袋、毛布、生活用具、ビールジョッキ(中)、, etc. などを詰める
簡単組立の6人用テント2つと2人用テント3つを仕入れて全て 常世の国 に、詰め込んどいた・・・収納ボックスは全員にテントは状況に応じて渡せばいいか。収納庫はこちらで確保っと
他は時間の許す限り2匹と一緒に修行に明け暮れたな・・・おかげで色々判った上に新しい技能も習得できたし精気(精神力)を使い過ぎればどうなるのかも検証できたしな
・・・など、思い出していると駅とは違う出入口から視線を感じたので瞑想を一時中断して視線の主を確認してみると、子供だった
まっすぐ近づいて来たので4人の内の1人でまず間違いないだろう。女の子だ・・・半ズボン、Tシャツ、短髪だけど女の子だ・・・
傍まで来た女の子は佇んだまま卵を指さし
「・・・持っていい?」
嬢ちゃんが聞いて来たので頷くと卵を手に持ち語りかけた時
「・・・呼んだの君?」
その声に反応したのか一瞬だけ明滅した・・・卵を見つめたまま
「・・・売ってほしい」
「これは売り物じゃないから無理だよ。ただ・・・」
「・・・ただ?」
首を傾げる嬢ちゃんと卵を見比べ、繋がりがあるのを確認したので譲る事を伝えねば・・・
「嬢ちゃんには卵を譲ってもいいと思う・・・ただし、ある条件と幾つかの注意点を教えてからな」
「・・・早く教える」
「卵を全て嬢ちゃんを含んだ4人に譲る予定なので・・・めんどいから全員そろってから説明するは」
「・・・わがまま・・・」
「…ワッハハハ~(笑)」
嬢ちゃんのツッコミに笑ってもうたよ
「まぁ~それとは別件で此方も聞きたい事あるんだか?」
嬢ちゃんが首を傾げるなか聞いてみる事にした
「嬢ちゃんが卵を欲する理由を教えてくれるかな?」
「・・・1週間前に何かの意志を感じた瞬間、体の周りを覆っていた光が何処かに向かって漂いだした・・・途中で光が見えなくなるけど、今日は呼び声に導かれてこの場所に来た・・・で、意志ある卵にであった」
意思。か・・・感受性が高いのか・・・いや、その前に体を覆ってた光っていったよな・・・まさか、精気が見えるのか?
「意志ある卵か・・・だから呼びかけたりしたんだな・・・っま、それは横に置いといて。ちょっと試したい事あるから俺の左手に注目して貰えるかな?」
「・・・普通は危ない子として、排除したりする事なのに、横に置くって・・・」
1つ試してみるべきだな・・・嬢ちゃんは俺の感想に首を傾げつつ、真横に上げ左手に注目してくれたので精気を纏わり付くように集中する
始めから嬢ちゃんの様子は伺っていたけど、精気が集まりだした瞬間に表情が強張りだしたな・・・見えてるみたいだが何かの能力を発動させた様子はない、だとすると常時発動してるのか? ・・・しかし・・・
「・・・光が集まって強く輝きだした」
ふむ、精気を視覚で捉える事ができるほど霊視能力が高い上に常時発動型ぽいな・・・能力を制御できてないと日常生活が・・・確認してみるか・・・
「嬢ちゃん、自分の意思で体を覆う光を見たり見えなくしたりできる?」
嬢ちゃんは首を振りながら
「・・・できない」
「能力の制御方法を身に付けてみるきはあるかい?」
こちらの問に頷きで答えてきたよ・・・卵の事もあるし最低でも切っ掛けは覚えれるはずだな
「今からやることを良く観察してな」
頷きを確認した後、丹田に意識を集中し精気を活性化させながら全身に行き渡るように流し
「俺の体を流れてる光が何処から沸いたか確認できた?」
「・・・ヘソ? の辺りから光が溢れだして全身を流れてる」
嬢ちゃんの答えを聞いて精気の活性化を中断して、やり方を教えると・・・卵の右横に腰を下ろし、こちらの指示通りに行動を開始した
俺自身は嬢ちゃんに指示してる時に此方を伺う視線を感じていたので、それとなく相手を伺い返しながら嬢ちゃんの様子を見守った
1時間近くたつが相手に動く気配無し・・・少し揺さぶりをかけてみるか・・・
嬢ちゃんに少し離れる事を伝え・・・卵を置いた場所から少し離れて身を隠し元居た場所を伺うと少女が嬢ちゃんに話かけていた・・・距離があるので話の内容は判らないが険悪な雰囲気になっていないみたいなので放置する事に決め飲み物を調達に向かった
戻って来ると少女が膝を抱えるように屈んで卵を指先でツンツンしながら唸っている・・・俺はそんな少女の後から近付いて声を掛ける事にした
「その卵、気になるかい?」
そう声を掛けた瞬間、少女は一瞬で立ち上がり距離を開けて振り返った・・・いや、驚かしたけどその反応は傷付くぞ・・・ズゥ~ン(凹)
「あ~その、驚かしてすまんな」
少女に謝りながら元々座っていた場所に座り、嬢ちゃんに飲料水3本を差し出し1本を選ばした・・・2本を側に置き改めて少女に声を掛けた所、こちらの様子を伺いながら近付いてきた・・・う~ん、かなり警戒されてしまったな~…ポリポリポリ(頬掻き)
近付いてきた少女に置いていた2本を差し出しながら
「驚かした詫びだよ」
警戒しながらも1本受け取り膝を抱えながら屈みこんで卵を見つめてる・・・飲料水で喉を潤し一息付いた時に声かけられた
「これ何の卵? 外に出しっぱなしだけど生きてるよね?」
「種類は現時点では秘密、羽化可能だよ・・・因に販売はしてないよ」
「…ガ~~~ン」
販売してないと話したらショック受けたのか擬音付きで表現してくれてる、面白い子だな・・・因に嬢ちゃんは卵と少女を見比べながら聞き耳たててるし・・・何か感じるみたいだ
「そ、そんな・・・だったら何で並べてるんですか?」
「秘密! ・・・っと、言いたいけど譲るべき人を探してる・・・因に、こちらの嬢ちゃんに1つ譲る予定だよ」
この一言に横の嬢ちゃんはうんうん頷いてる、少女は嬢ちゃんをチラッと見てから姿勢を正し
「わ、私にもゆ譲って下さい」
そう言って頭を下げてきた
ふむ、礼儀正しい子だな・・・元々譲る予定だけど理由を聞いとくか~
「譲ってほしい理由を教えてくれるかな?」
「え~と、1週間ほど前から意識に何かが気引っ掛かっていたんです・・・今日その何かに引かれるように来たんですけど、その卵を見た瞬間 これだ~ って気がして、少し様子を伺っていたんです」
なるほどな、嬢ちゃんと一緒だな・・・一つ頷き
「なるぼど・・・では譲るにあたって、ある条件と幾つかの注意点があるんだけど・・・めんどいから譲るべき人が揃ってから説明するは」
言葉のでだしは緊張したみたいだけど、後半でズッコケてたな…ワハハハハ~(笑)
「た、卵は全部で4個あるので後2人ですか?」
おっ、気を取り直したか・・・頷き
「正解、残りの人がいつ来るか・・・今日中に集まる予定だけど時間は不明なんで揃った段階で連絡しても良いよ」
隣の嬢ちゃんにもその旨伝えたら気の扱いの練習してるとの事なので、発現・増減・流動の三種類を練習するように教えた・・・羽化促進させるのに大切だが、最低限の事は卵を介せばできるみたいだけど自力でできたら必ず力になるはず
面白娘が卵の左側に腰を下ろしながら何をやってるのか聞いてきたので気の扱い方を伝授している所~っと、答えたら胡散臭そうに見られたよ…トホホホホ(凹)
※皆が座ってる位置関係
ゴザを六等文にし卵を中央上、俺が中央下、嬢ちゃんが右上、面白娘が左上、って所だ
面白娘の話相手をしながら、のんびり過ごしてたら気の扱い方を教えてほしいと言われたけど下積みのない状態からでは時間が掛かりすぎるんだよな~
「君の場合、何の下積みもないから普通にやったら年単位でかかるぞ?」
「えええ~」
驚いてるけど普通は何かしらの技能を身に付けようと思ったら時間は掛かるんだけどな~…ポリポリポリ(頬掻き)
別の代案はあるんだけどフライングだからな~、嬢ちゃんには卵未使用で教えてたんだが・・・仕方ないか~
「う~む・・・卵を見付けた時 これだ って言ってたよな? 何でそう思ったの?」
「えっと、見た瞬間に惹き付けられて嬉しい感情が流れてきたの」
「それは今でも感じる?」
「う~ん・・・っあ、分かりにくいけど僅かに感じるよ~♪」
暫く唸ってたけど、感じられたのか嬉しそうな顔で言われたよ・・・感覚は鋭いみたいやな、研ぎ澄ます事ができれば
「その感じる力を研ぎ澄ます事で新しい可能性が開けるぞ」
「あ、新しい可能性・・・どうすればいいの?」
嬉しそうなだ~・・・まぁ~判らんでもないか、第六感か感情?感覚?共有かどちらかだと思うが・・・どちらに転んでもプラスになるはず
「僅かに感情を感じた時の感覚を覚えてる?」
「何となくだけど」
「その状態を保ったまま一点集中する事・・・難しいのは判るけど頑張るしかないぞ」
唸りながら手を翳して集中しだしたので、このままほっとこう
嬢ちゃんも色々試してるな~・・・順調で何よ・・・って、卵に気を流す調整までしてるやん、待ってる間に羽化しそうだな・・・止めた方が良いんだろうが・・・まぁ、いいか~
つづく




