プロローグ1
プロローグ 1
ある日。暇潰しがてらに散策していると○○神社まで来たので、お参りして行こうと思い鳥居をくぐると、ゴザを敷いて座った状態で船を漕いでる(座った状態で寝てる)じいさんがいた。その前を通り過ぎた所で後から声が
「待て、そこの おっさん」
・・・周りには他に誰もいない・・・いや、確かに40目前・・・今年で39だから おっさん って言われても問題ないけど・・・じいさんに言われるとは…シクシクシク(泣)
「何か?」
声をかけながら近づき
「うむ、お主。面白い思考をしているの~」
「は?」
「人生に夢も希望もなく努力を放棄し何かを成そうとも思わずただ惰性で生きているだけ。そんなお主に聞きたい・・・現状を動かす可能性が手に入るかもしれないとしたらどうするね?」
「・・・むむむ、それが本当なら面白そうだな~」
「では、このボードの円が書かれた真ん中に血を数滴たらした上で掌を乗せてくれんかの~」
言いながら腰?の後ろからボードを取り出しゴザの上に設置しやがった
「ほれ、ナイフじゃ」
言いながらナイフを差し出されたので
「・・・はぁ~」
溜息を吐きながら指先にナイフで少し傷をつけ、言われた通り血をたらして掌を乗せてみるとボードに書かれた円そのものがほのかに輝きだし掌を押し返し始めたので慌てて掌をどけてみると
「っ!?」
「お、でたな~・・・卵?・・・しかも6個か・・・どれどれ~・・・ほほぉ~・・・なるほどの~・・・お主、やはり面白いやつじゃの~」
一人で納得してないで説明してくれよ~・・・いかん一度、冷静にならな・・・深呼吸して落ち着け~
「スゥ~ハァ~スゥ~ハァ~・・・で、これが現状を変える可能性のあるものか?・・・料理でも作って心機一転でもしろって事か?」
「いやいや、生きているのに料理で使ったら駄目じゃろ」
「っえ? 生きてる? 産み立てなのか? ってか羽化する可能性があるのか?」
まさかな・・・産み立てに見えんしな・・・さすがにな~…タラ~リ(汗)
「羽化するぞ。ただ、その過程は普通とは違うがの~」
まじか・・・ってか、普通と違うってどう違うんだ・・・そもそも
「う~ん。過程どうこうは置いといて・・・自慢じゃないが世話を途中で投げ出す事が判ってるのに、生き物を飼うのはどうかとおもんでな~・・・羽化させるきはないぞ?」
じいさん。話を聞くなり目を瞑って考え出したぞ・・・っと思ったら
「ふむ・・・心配無用じゃ~!!」
っくわ! って目を見開いて叫ぶな~・・・びっくりするやろ・・・しかも何か言い切ってるし
「それよりお主。その卵の中から何かを感じる物はあるかの?」
言われたので6個の卵をつぶさに観察したら
「・・・6個とも繋がりを感じる、それに何かの流れを・・・2個は太い流れ4個は他からの太い流れがあるな」
「その太い流れで繋がる卵を手に取って貰えるかの?」
卵を取ろうとして手に持ってる物に気付き
「っと、その前にナイフ返しますよ」
じいさんに差し出した所・・・??
「あれ? お借りしたのナイフじゃなかったけ? サバイバルナイフ???」
こちらの驚愕をスルーして、頷きながら受け取るじいさんがいる・・・しかも笑ってるし
「クッククク(笑) 問題ないぞ」
って・・・まぁ。考えても仕方ないか・・・取り敢えず左右の手で1個ずつ取り上げ
「ふむふむ、なるほどの~・・・そのまま携帯しとくのじゃ、数日で羽化するじゃろ」
「いやいやいや、数日も持ってたら割れるって。しかも仕事中は持てんぞ・・・ってか、羽化させるのに持ち歩くっておかしいだろ」
「羽化の過程は違うと言ったじゃろ。それに頑丈じゃから滅多なことじゃ割れんし小袋に入れて腰にでもぶら下げとくか身近に置いとけば大丈夫じゃ」
おいおいおい、羽化前提の卵の扱い違うから・・・何の卵だよ…タラ~リ(汗)
「それに、お主しだいでは羽化を早めれるがの~」
こっちの困惑は無視か・・・飛ばすな~じいさんよ・・・もう深く考えるのやめよ・・・
「早めるって・・・どうすんだ?」
「生命力を大目に分け与えれば可能じゃ~!!」
ドォ~ン!
じいさんが言い切った瞬間に背後で爆発の幻影が見えたんだが・・・疲れてるのかな・・・
「そ、そうか・・・生まれてこの方、生命力なんか感じた事ないんだが? どうやって多めに・・・ってか、そもそも現時点でも生命力? を分け与えてないんだが?」
「うむ、お主が先ほど言った太い流れこそが生命力じゃ。それと繋がる人物が羽化させる事が出来るのじゃ」
なるほどな~太い流れは更に太めると促進を促すって事か・・・逆に細めたら抑制できるって事かな・・・それと
「一つ気になるのだが? 太い流れに繋がってる人物(俺も含めて)は知らぬ間に命を吸われてるのか?」
…ジト~(恨目?) っと見ながら聞いてみると、じいさんは首を振りながら
「そうではない、卵に流れてる生命力は人が自然と発散させてる生命力を発散前に集めて吸収しとるだけじゃよ・・・お主達に何ら影響はないぞ」
なるほどな~。むやみに生命力を吸ってるわけじゃないって事か・・・なら試してみるか・・・深呼吸して~心を落ち着けて~流れを意識して~
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
あ・・・暖かい・・・全身から暖かいものが滲み出てきては体を伝い左右の手に分かれて卵に吸い取られてる。この滲み出てる暖かいものを増やせばいいのか・・・体の内側に意識を向けて
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
暖かいものが全身に漲ってる、これを左右の手に持った卵に集中するように流れを意識して・・・なんだ、意識が・・・・・・
パコ~ン
「のわ! なんだなんだ」
キョロキョロ・・・周囲を見渡すと、なぜかハリセン持ったじいさんを見つける・・・なぜハリセン?
「お主、意識を失うすんぜんだったぞい」
…ポリポリポリ(頬掻き)
「じゃが、生命力が何か分かったようじゃな」
「ああ。あの暖かいものだよな」
「後は自宅で強弱つけてやってみることじゃな」
「そうするよ・・・後、他の4個はどうすればいいんだ?」
「4個は太い流れと繋がる人物が現れるまで持ち歩くしかないの~」
「ってか、現れるのか? こちらが探さなくても?」
「相手方に繋がりが出来てしまっているからの気になって探しにかかるぞ」
「う~ん、こっちは座して待てば現れるって事か?」
「その辺は、お主が考えるのじゃな」
「ああ、そうするよ。しかし1個ならまだしも此だけの数を持ち歩くってどうすれば・・・」
「おお、そうじやった」
言いながら4個の卵を巾着袋に入れ、返したサバイバルナイフを鞘に納めて紐で縛り両方差し出してきた
「巾着袋は対衝撃吸収が付いておる。乱暴にあつかわんかぎり割れんじゃろ。サバイバルナイフは護身用にでもするんじゃな」
ありがたいが・・・サバイバルナイフは銃刀法違反でないかな~…タラ~リ(汗)
「・・・良いのか?」
「うむ、貰っておけ」
「判った。ありがたく使わして貰うさ」
礼を言いながら手に持ってた卵を巾着袋に終い肩に引っ掻け、サバイバルナイフを腰の後ろひ差しておく・・・それを見てじいさんが
「ではの、良い刺激になれば良いがの~・・・また、会おう」
「ああ、世話になった。また~」
さて、予定変更し家に帰って続きやるか~…テクテクテク(歩)
じいさんと別れた後、散策を取り止め家に帰って今後の事を考える事にした。2年ほど前に新築で建てた我が家(母親との2人暮し)に帰りつき
「ただいま~」
「おかえり」
「すまん。熱いの1杯頼めるけ~」
「ん~」
コーヒーを一杯作って貰い、それを持ち2階に居る事を伝えて階段を上がって自室へ入る衣服を寝巻きに着替えてベッドに座り、何時もならノートパソコンを起動するのだが・・・
着替える時にパソコンテーブル上にコーヒーと一緒に置いていた巾着袋を手に取り霊獣の卵を取り出し生命力の供給分量を増減させてみたりする
・・・色々試したりして解ったことは・・・
★生命力って命その物でなく活力みたいな身体動かす原動力の事のようだ。与えすぎて活力が枯渇すると意識を失うみたいだ
★供給分量も2~3倍がベストのようだ。増やし過ぎても供給過多で溢れてしまう事も確認できた
★こちらの身体の負担も2~3倍なら問題なさそうだ
羽化するまで2~3倍を定期的に変更しながら供給する事にしてノートパソコンでネット小説を読みふける
0時近くなったとき霊獣の卵が軽く揺れだしたので小説を読むのを一旦中断して様子をみていると(供給は2倍を維持)
2個とも揺れが大きくなってきたと思ったら突如、止まり暫くしたら片方の卵にヒビが入り出して上の部分が砕け粘液が溢れだした
溢れだした粘液が纏まりだし楕円形を形成しだした・・・何故かドラ○○に出てくるスライムみたいだな~っと感じていると此方をじっと見ているようなので
「初めまして~」
取り合えず挨拶してみたら・・・上方に伸びたと思ったら縮んで反動かな? プルンプルン揺れて嬉しそうだ。
「う~む」
気になったのでツンツンつついてみたら、柔らかく弾力性が感じられるな~・・・何度かツンツンつついて楽しんでしまいましたよ…ポリポリポリ(頬掻き)
そんな事をしてると、もう1個の卵もヒビが入りだし上下にパカッと割れたよ・・・中から黒い毛玉が這い出てきたよ・・・つぶらな瞳で見上げてくるので、こちらにも
「初めまして~」
挨拶してみたら手にじゃれついてきたよ・・・こっちはモフモフして気持ちい~
まったり過ごして居るとスライムが卵の殻を取り込みだしたので観察していると、半透明体なのか取り込んだ卵の殻が見え消化(溶ける)しだし黒い毛玉も卵の殻を食べだしたよ・・・
どうしたもんかと思った瞬間すと意識が遠のいていく感じが・・・・・・
つづく




